俺はお前推しでは無い!!(脚本)
〇おしゃれな居間
俺の名前はルカ。二次元一筋のガチオタだ。
今日も今日とて、愛しのエミリーたんのイベントを頑張って走っている。
ルカ「エミリーたん最高にかわゆす/// ていうか今回のスチルはマジで神!!!」
ユーリ「兄さん、何をしてるの?」
ルカ「ゲッ・・・・・・」
この超絶爽やかイケメンは俺の弟、ユーリ。
こいつは俺みたいな引きこもりオタクと違って、社交的で話し上手。それ故にすごくモテる。
ユーリ「またゲームしてたの?」
ルカ「そーだけど・・・・・・」
ユーリ「へー!どんなゲーム?僕にも見せて!」
ルカ「はぁ?嫌だけど?」
ユーリ「そんなに嫌がらなくてもいいじゃん・・・・・・」
ルカ「とにかくあっち行けって」
ユーリ「わかった・・・・・・」
ルカ「・・・・・・」
〇田舎の公園
ルカ(クソ・・・・・・。なんで俺が外に出ないと行けないんだ・・・・・・)
遡ること数十分前。いきなり母さんがおつかいを頼んできた。今日はユーリも父さんも出かけていたせいで俺に白羽の矢がたった。
ルカ「早く帰ってゲームの続きをしないと」
少年「危ない!!!!」
ルカ「え?!」
ルカ「はぁ?!」
ぶつかる!そう思って目を閉じた瞬間だった。
ユーリ「危ない!!」
突然目の前にユーリが現れて、飛んできたサッカーボールを蹴り返した。
ユーリ「危なかった〜」
ルカ「・・・・・・・・・・・・」
ユーリ「大丈夫だった?兄さん」
ルカ「あ、あぁ。大丈夫だ」
ユーリ「よかった〜!!!」
ルカ「・・・・・・ありがとう」
ユーリ「どういたしまして!さ、帰ろっか!」
ルカ「あぁ」
ルカ「・・・・・・・・・・・・」
ちくしょう。惚れちまいそうになった・・・・・・。
これだからイケメンは嫌なんだ。
俺は絶対に推し変なんてしない!!!
二次元専門のガチオタから三次元の身内に行くなんて、ストライクゾーンが広すぎやしないかい?ユーリ推しになれば家でいつでも会えるから節約にはなりますね。
タイプが真逆の兄弟ということで、嫉妬やら何やら複雑な感情も多々抱くこともあるのでしょうが、だからこそ惹かれることもあるのでしょうね。
ルカはとても素直な正確の自称オタクですね。彼とは正反対のユーリに反感をもったりしても不思議ではないのに、あっさり惚れてしまうところに、私が惚れてしまいました!