2本目 イヴ(脚本)
〇ラブホテルの部屋
〇近未来の手術室
14106「今回も妊娠が確認出来ませんでした」
イヴ「残念です」
14106「まあ、いきなりうまくはいかないでしょう」
14106「イヴ様も余り気負いせず、気楽にやって下さい」
イヴ「あはは・・・・・・」
イヴ(いや、産むのあたしじゃん!)
イヴ(妊娠しなかったら人類滅亡じゃん!)
イヴ「え〜と、幾つか質問良いですか?」
14106「私にわかる事でしたら」
イヴ「女が滅んだ、って言うけどクローン技術とかで作れないんですか?」
14106「クローン自体は作れます」
14106「実際、今いる男は全員そうですよ」
14106「しかし配偶子の交換が行われない為、産まれてくるのは全員男なのです」
イヴ「要するに、卵子がないから?」
14106「そういう事です」
14106「特殊な方法で作り出す事も可能なのですが、」
14106「そうすると今度は何故か受精しなくなるのです」
14106「恐らく、我々の体内にある『オンナコロシ』ウイルスの影響と思われます」
イヴ「ああ、そうだ。そのウイルスの事も聞きたかったんだ」
14106「まだ研究途中なのですが・・・・・・」
14106「感染自体は誰でもするのですが、」
14106「恐らくY染色体にある細胞、蛋白質、酵素などが影響しているものと考えられます」
イヴ「Y染色体って男性にしかないんでしたっけ?」
14106「そうです。性染色体の一種ですね」
イヴ「確か精子の中にも含まれてますよね?」
イヴ「それってつまり自然妊娠したら、あたしも危ないんじゃ・・・・・・」
14106「う〜ん、それは・・・・・・」
14106「今までは母体そのものがなかった」
14106「貴女にモルモットの様な役割を押し付けてしまうのは大変心苦しいのですが・・・・・・」
イヴ「つまり、やってみないとわからない、と」
14106「そういう事です」
14106「重ね重ね、申し訳ありません」
〇殺風景な部屋
イヴ「う〜ん・・・・・・」
イヴ(・・・・・・わかった様な、わからん様な)
イヴ(実験台にされるのは癪だけど、人類の存亡が掛かってるんじゃなぁ・・・・・・)
イヴ(しかし快適だなぁ・・・・・・)
イヴ(仕事しなくて良い。料理しなくて良い。掃除しなくて良い。洗濯しなくて良い)
イヴ(おまけに周りはイケメンだらけ、選り取り見取り・・・・・・)
イヴ「ダメになっちゃいそうっ!!」
イヴ(ん? そういや、あたしって仕事は何してたんだろ?)
イヴ(彼氏とかいなかったんか?)
イヴ(あと不治の病って何だったんだろう?)
イヴ(・・・・・・)
イヴ「・・・・・・わからん!」
イヴ(不満はないけど、あるとすれば・・・・・・)
イヴ「BL成分が足りねぇ!」
イヴ(ま、男しかいない世界じゃしょーがないか)
イヴ「ん? 待てよ?」
イヴ「男しかない世界ぃ!?」
イヴ(もしかして、もしかする?)
イヴ(いや、もしかしてて!)
イヴ「こうしちゃいらんねぇぜっ!」
〇病院の待合室
「イヴ様!?」
39「うおおおおお! 本物!?」
5105「嗚呼・・・・・・ なんて尊い・・・・・・」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
効果音がさらに大変なことになってる!!www
イケオジが怪しいですが、どんな真実が隠されているのか……イヴちゃんの記憶がないのも気になります。
たぶんイヴちゃんがこんなに可愛くなくてもこうなりますね。男子校出身が思うのだから間違いありません。
BL補充するならイヴが命令したら、嬉しい展開になるのでは!と勘ぐったのですが、生存競争だからそんなアホな展開にはならず、自分のBL脳をひたすら反省しました。
漢なら、拳で勝負ですよね!