狂愛リフレイン

gaia

11話 大好きなお兄ちゃん❹(脚本)

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〇勉強机のある部屋
みこ「お兄ちゃん!明日卒業式だね!」
雄太「みこ......」
みこ「卒業おめでとう、お兄ちゃん」
雄太「ありがとう、みこ」
雄太「色々あったけど、色んな人に助けてもらえたから毎日幸せな日々を過ごすことができてると思うんだ」
雄太「卒業式も無事に迎えられて、高校に行くのも、あの時は想像できなかった」
みこ「みこも......?」
雄太「え?」
みこ「みこも、お兄ちゃんの助けになってる?」
雄太「そんなの......」
雄太「当たり前だろ、みこ」
みこ「前はみこだけだったのに......」
雄太「え?」
みこ「お兄ちゃん、明日第二ボタンちょうだい」
雄太「第二ボタンって、制服のか?」
みこ「うん、欲しいなお兄ちゃんの第二ボタン」
雄太「あ、あぁどうせ俺の第二ボタンなんて欲しがるやついないし」
雄太「いいよ、みこ」
みこ「本当?えへへ!」
みこ「嬉しい!」

〇大きな木のある校舎
まつり「どうせいないからもらっちゃうね?」
  安心した様にふっと笑ったまつりは、俺が見せびらかした第二ボタンを俺の手からむしり取ると、
  桜が綻ぶように笑った
  俺はそのまつりの笑顔に、今まで全く異性として意識していなかったまつりを、不覚にも綺麗だと思ってしまった。

〇黒
「なんで......?」
「なんで?お兄ちゃん?」
「約束した第二ボタン」
  あんな女にあげちゃったの?
  お兄ちゃんのことだから、あの女に無理やりほしいって言われたんだよね
  みこ知ってるよ!みこ知ってる!
  あの女が無理やりお兄ちゃんに迫ったんだ
  みこが欲しいって言ったのに
  絶対に許さない......

〇古びた神社
???「あの女が悪いんだ......」
???「みこが......みこの......」
???「ボタンなのに......」
???「ぐすっ......ぐすっ......」

〇古びた神社
  もうやめた方がいい
???「!?」
  君とゆうたという青年は結ばれない
???「誰......?どこにいるの?」
???「なんでそんなこと言うの!?」
???「みこは毎日毎日毎日祈ってるのに!!」
???「なんとか言えよ!!!」
???「ぐすっ......絶対......諦めない」
???「絶対諦めないんだから......みこは、お兄ちゃんと結ばれる」

〇黒
  しかし、1年後。ゆうたとまつりは付き合った。

〇ダイニング
まつり「私たち、付き合うことになったの」
雄太「色々あったけど、勇気だしてよかった」
  シンゾウガ
まつり「雄太ったら私に釣り合うために図書館で勉強してたとかいうのよ」
まつり「そんなことしなくても、私はずっと前から好きだったのに」
お母さん「二人が両思いなのは前からみんな知ってただろ」
お母さん「チビたちをお父さんとお母さんのように見守ってくれてたし」
まつり「えへへ、ありがとう......」
「ひゅー!ひゅー!二人結婚するの?」
雄太「結婚ってまだ早いだろ」
まつり「もう......みんなったら」
  ミガヤカレルヨウダ
雄太「あれ?みこは?」
お母さん「神社に行ってからまだ帰ってきてないよ」

〇おしゃれな玄関
  どうして......

〇ダイニング
まつり「相合傘で帰ってきたの」
  ドウシテ?
  ドウシテ?
  ゆうたの隣にいるのがどうしてみこじゃないの?

〇おしゃれな玄関
  がたっ
お母さん「あれ?扉が開いてる?」
お母さん「まさか......」
お母さん「みこちゃん......?」

次のエピソード:最終回

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