〇警察署の入口
つよしおじさん「はい。私はただの通りすがりと言う事でお願いします。 実際は未来から来ました。葉子に犯人を見つけさせるために」
つよしおじさん「葉子、お前の母さんの家系はみんな代々この１回きりの魔法を受け継いできた。勿論お前も私もだ。古文書を見つけた時は驚いたよ」
つよしおじさん「こうして皆無事で良かった。 さて、私はもうお役ごめんだ。未来に帰るよ。現代の私には、今あった事を話しておいてくれ。頼むよ」
私「わかったわ。これから現代のおじさんに会いに行くのに、さよならなんて変な感じ。 でも、未来の私によろしくね！」
つよしおじさん「わかった。 長治君、葉子をよろしく頼むよ」
ながさん「はい。おじさん、これからよろ･･･じゃなくて、未来もよろしくお願いします??」
つよしおじさん「そうだな。じゃあ･･･またな」
ながさん「おじさん、何だかひょうひょうとした人だね。気が抜けたよ」
私「現代のおじさんが、どんな話をするのか楽しみだわ」
あきさん「とにかく、皆さんのおかげで解決できました。ありがとうございます。 さてと。事情聴取にご協力ください！」
　　殺人鬼の事はやはり許せないけど、これで少しは亡くなった方達の供養になるだろうか
ながさん「葉子。やっと君に･･･」
あきさん「ここで!?今、ここで!?」
ながさん「早い？」
私「･･･うん。明日ね」

〇作戦会議室
あきさん「早川！お前よく平然としていられるな！」
　　早川が殺人について楽しそうに話すのを聞き、あきは腹が立って仕方なかった
はやとさん「美しい蝶は捕まえて標本にしますよね？ 私の場合は愛でた後、ちゃんと焼却してあげるんです。綺麗な物体は骨も綺麗ですよ」
あきさん（・・・くそっ、ムカムカする！）
　　警察は、犯罪の証拠をできるだけ集めた。
　　死刑の判決は間違いないだろう。

〇綺麗な一戸建て
　　事件が解決して６年経った
　　私とながさんは結婚して娘ができた。すごく元気になったお母さんと４人で暮らしている。
葉子の母「じゃあ、二人とも楽しんで来てね〜♪」
ながさん「はい、遊びに行ってきます」
私「お母さん、かのちゃんの事よろしくね」
葉子の母「は〜い♪ほら、かのちゃん、お父さんお母さん行ってらっしゃ〜いって」
かの「行ってら〜」
ながさん「行ってきま〜す」
私「おばあちゃんを困らせないでね」

〇綺麗な一戸建て
つよしおじさん「遊びに来たぞ〜」
葉子の母「あら、兄さん、いらっしゃい。 ほら、かのちゃんも「おじさん、いらっしゃい」って」
かの「おじじ、いらっさ〜い」
つよしおじさん「おう。来たぞ。 今日は、かのに頼みがあるんだ」
かの「たのみゅ？」
葉子の母「あっ！兄さん、これから６年前に飛ぶのね!?」
つよしおじさん「ピン〜ポ〜ン」
かの「ピン〜ポ〜ン〜ピン〜ポ〜ン おもしゅろい〜」
つよしおじさん「さて、かの。 お前がまだ生まれていない６年前だ」
葉子の母「ねえ、兄さん。今の歳のかのには無理じゃない？」
つよしおじさん「いや、かのだけじゃなく、俺の血のパワーも上手く事を運んでくれるはずだ」
つよしおじさん「さあ、かの。６年前の警察署だ。わかるかな？ あきおじさんの居る所だ」
つよしおじさん「手をこう繋いで、なむなむって言ってごらん」
かの「ずっとまえ･･･あきおじさんの所。 なむなむ〜」
つよしおじさん「いいぞ！」
つよしおじさん「行ってくるぞ」
かの「行ってら〜」

〇大きいショッピングモール
ながさん「二人っきりのデートは久しぶりだな」
私「かのがいても楽しいけど、映画は落ち着いて見れないもんね」
私「それに、今日はなんだか血が騒ぐの」
ながさん「えっ、それって･･･二人目が欲しいって事か？」
私「やだ、違うの〜。とにかく、今日は楽しみましょ」

〇綺麗な一戸建て
ながさん「ただいま帰りました〜」
私「ただいま〜楽しかったよ〜」
　　私達は帰宅してから、かのが魔法を使った事を知ったのだった
私（もうこれで魔法に頼る事はないわね。 ちょっと寂しいけど、これからは、未来だけを真っ直ぐに見ていきたい）
　　お・し・ま・い