2つの合鍵

カイト

ふたつの影 2(脚本)

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〇公園のベンチ
???「このままじゃダメだとりあえず何が起こってるのか状況を頭の中で整理しよう」
  そう小さく独り言をつぶやき、小さく深呼吸をする。
  まずどうなってた?
  自分の心に直接問いかける。
  部屋の中にはを血流して倒れてる死体があって・・・・・・
???「そうだ!部屋の窓のガラスが不自然に割れてた」」
  だがすぐに他の疑問に気づく。
???「そういえばパニックになってて記憶が飛んじゃってたけど家に帰った時いつもはちゃんと閉めてるドアの鍵が不自然に開いてたな?」
  鍵の戸締りに関しては茜がいつもしっかりやってくれてたはずなのに。
  なんで今日に限ってあんなに不用心だったんだ。
  そうは思いつつも答えはすぐに出てきた。
  そんなの決まってるか茜を殺した犯人がそっから出て行ったんだ。
  でもそうなると合鍵を持ってるのは俺と茜を抜いて大学の時の友達2人だけ。
  まさかその2人のどっちかが茜を殺したって言うのか!
  いやいや待て待てまだその2人が完全に犯人と決まったわけじゃない!
  とりあえずそれはともかくとしてとなるとあの窓が割られてたのは窓から出て行ったと思わせるための罠だったのか?
  次の日に俺は茜の死体を最初に見た重要参考人として警察署に行くことになった。
  警察の人と一緒にパトカーに乗って。

〇警察署の入口
  こうして警察の人の横に座っているとなにか罪を犯してしまった犯人のような重たい気分になる。
  だが俺は決してそんなことはしていない。
  というか俺はそもそも何かの犯人になったことはないので犯人の気持ちがわかるわけがないのだが。
  俺があの公園から家に戻ってきた時にはもう家の周りには何台かのパトカーがいて1人の男の人に事情聴取をされた。
  事情聴取の時にされた質問はこの時間まで何してたとか刑事ドラマでよく聞くようなセリフだった。
  俺はこのまま黙っておこうかと思ったがこのままずっと黙っていられるほど俺は強くなかったようで、
  あかねの死体を見たときに驚いてしまい公園に行って警察を呼ぶことを忘れていたと話した。
  結局自分から話してしまうぐらいだったら、

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