〇本棚のある部屋
　　世界に笑うと死ぬ呪いがかけられた！
ネモ「いやありえへんやろ そんなの」
ネモ「ウソに決まってる ついったーで確認しよう ついったーが一番情報が速い」
ネモ「フ・・・」
ネモ「タイムラインが大喜利祭りになってるー!!」
ネモ「おいおい 殺す気か？ ふっ、ふっ」
ネモ「ウチは笑わへんで」
ネモ「生まれつきの仏頂面を 舐めるなよ レロレロレロレロレロレロ」
ネモ「アカン うっかり　フォロワがRTした動画を 再生してしま」
ネモ「ロッカーからロッカー!!!!! locker　　　　rocker」
ネモ「しょうもなあｰｯ!!ﾊｯﾊカッカッｷｯｸｯｹｯ魚雷魚雷魚」

〇殺風景な部屋
ネモ「──────」
ゆめありす「起きなさい、新入り!!」
ネモ「?!」
ゆめありす「Z-１グランプリは明日よ!!!」
ネモ「なにそれ知らない!!」
ネモ「ウチはまだ生きてるんか???」
ゆめありす「あんたは笑ってしまったから もう ゾンビよ!!」
ゆめありす「ゾンビは笑わないと死ぬのよ!!」
ネモ「それも大変だ!! 誰が笑わせるんだ?!」
ゆめありす「それは選ばれた特別なゾンビ ゾンビナースの仕事よ！」
ネモ「ウチは選ばれたん??」
ゆめありす「そうよ！ 笑い死に際の笑い声に 素質感じてあたしが 直々に選んだわ!!」
ゆめありす「このゾンビナース界の女王 ゆめありす様　直々よ!! 歓喜しなさい!!!!!」
ネモ「ガラガラ・・・ 窓開けたで!!」
ゆめありす「換気ちゃうわ!!」
ネモ「コロナやし 換気もせな」
ゆめありす「コロナより ユーモア不足の方が 問題よ」
ゆめありす「ゾンビは笑わないと死ぬからね 笑えないゾンビは仕方ないから 病院で注射するのよ」
ゆめありす「注射撃つより ネタをやりたいの私は」
ゆめありす「だってそれが本来の ゾンビナースの仕事だもの」
ゆめありす「最近はユーモアがわからない ゾンビが増えて 公演は減らされるし」
ゆめありす「鬱ゾンビが増えて 注射の頻度が増えて 毎日毎日注射ばっかり」
ゆめありす「もういやだ・・・!!」
ネモ「かわいそうに・・・」
ネモ「ヨシ、うちができることなら なんでもするわ！ まかせとき！」
ゆめありす「Z-１グランプリ 二人でテッペンとるわよ!!」
ネモ「はじめにもどったな」

〇ホールの舞台袖
　　Z-１グランプリ当日！
ネモ「ﾊﾜﾜﾜﾜﾜﾝ 緊張してきた」
ネモ「さすが笑いの都 ゾンビ界 レベルが高い」
ゆめありす「大丈夫!! これまでの青い血が滲むような 練習を思い出して！」
ネモ「せやな！」
　　エントリーナンバー７！
　　『ネモ・ありす』！

〇劇場の舞台
「ぞんぞんぞんぞぞん!!」
「ぞんぞんぞんぞぞん!!」
ネモ「カッキーン！」
ゆめありす「い〜ちばん　ムダな〜一日は〜♪」
ネモ「わらうこーとーのない一日〜♪」
ゆめありす「オ〜カメインコはいつだって〜♪」
ネモ「お〜もちゃにだあって♪」
「恋してる〜♪」
ネモ「魔剤！」
「ぞんぞんぞんぞぞん！」
ゆめありす「心配なし！」
「ぞんぞんぞんぞぞん！」
ネモ「しんでるし〜」
「ぞんぞんぞんぞぞん！」
ゆめありす「笑え！」
「ぞんぞんぞんぞぞん！」
ネモ「ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑ウゥゥゥファンファンファン」
ネモ「笑い脅迫罪でタイホする」
ネモ「大人しくおなら（ワ）にかかれー!!」
ゆめありす「プーッッッ!!!!!!」
ネモ「おならガス温暖化罪で おならにかかれー!!」
ゆめありす「プープップップップ」
ネモ「罪を重ねるなんてヤツ！ 死刑!!!」
ゆめありす「吾輩はゾンビである」
ネモ「なんだ貴様か」
ゆめありす「ようやく気付いたか」
ネモ「暇を持て余した」
ゆめありす「ゾンビの」
「遊び」

〇病院の診察室
　　それから・・・・・・
ネモ「どこかしこでも 一発屋一発屋〜って言われる　 やだ〜」
ゆめありす「いいじゃない 一発屋っていう称号が 超面白い 好き」
ゆめありす「ゾンビナースは ネタにされてなんぼよ」
ネモ「プロゾンビだなあ」
ゆめありす「またこうやって力貯めてるうちに ニ発目が上がるわよ〜!! ドッカーン!!!」
ネモ「たのもしい」
ゆめありす「さーて、人間界に公演に行くわよ！ 立派なゾンビになった姿を みんなに見せるといいわ！」
ネモ「笑わせたらゾンビになっちゃうじゃん」
ゆめありす「みんなゾンビにしちゃいなさい♪」
　　おわり