青瘀相:警察(脚本)
〇海岸の岩場
白野秋桜里「・・・ごめんね」
〇空っぽの部屋
警察「お待たせいたしました」
警察「蕃本紅さんですね?」
警察「本日はご足労いただきありがとうございます」
警察「今日貴方に聞きたいのは白野秋桜里さんが亡くなった件についてです」
警察「お辛いとは思いますが、どうか思い出してくださいますようにお願いします」
警察「まず状況の確認を」
警察「12月27日の21時」
警察「白野秋桜里さんは貴方の目の前で海に飛び込んだ」
警察「間違いはありませんか?」
警察「ありがとうございます」
警察「その日貴方は何を?」
警察「・・・1日家で過ごしていた」
警察「お一人でしたか?」
警察「なるほどご家族と」
警察「そして20時13分に白野秋桜里さんからのメッセージが届いた」
警察「内容は21時に近くの海水浴場に来て欲しい、というもの」
警察「はい、ありがとうございます」
警察「・・・失礼ながらこのような連絡は以前からあったのですか?」
警察「白野秋桜里さんのバイト終わりに帰宅までの間に通話が度々」
警察「メッセージはあまり使用しない、と・・・」
警察「・・・確かに通話履歴ばかりでメッセージはあまり見られませんね」
警察「・・・失礼ながら貴方と白野秋桜里さんとのご関係を伺っても?」
警察「よく通話されているようですが・・・」
警察「いえ、申し訳ありません・・・」
警察「23時等にも通話されているようなのでかなり親密な仲だったのかと・・・」
警察「無遠慮が過ぎました・・・」
警察「・・・友人」
警察「それはさぞお辛かったでしょう・・・」
警察「?」
警察「どうされましたか?」
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