城ガール

春うらら

エピソード6(脚本)

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〇桜の見える丘
ララ「来たかったのよね〜。備中松山城!3大山城の1つで、現存天守でもあるの〜。登るのきつかったけどね」
  そして、もう一つ来たかった理由は・・・彼に会いたかったから♥
  そう、あの彼・・・
猫1「ニャ~」
ララ「可愛い〜」
  そう、このニャンコは、
  備中松山城猫城主のさんじゅーろー。ここの主でアイドル的存在
  グッズまで販売されている。
猫1「ニャ~」
  さんじゅーろーの眼から光が放ち思わず顔を覆ってしまったの

〇幻想2
猫1「ようこそ我が城へ〜」
ララ「ね、猫が喋った!!」
猫1「猫って言うではない。吾輩は、さんじゅーろー様だぞ〜」
ララ「し、失礼しました。で、一体ここは・・・」
猫1「ここは、タイムトリップして、昔の備中松山城に来ている。それはさておき、今回、そなたに紹介したいのがいる。 ついて参れ」
ララ「つ、ついて参れって言われても・・・あ!」
ララ「また、江戸時代スタイルに変身?じゃ、江戸時代にタイムトリップなのね」

〇城
ララ「さんじゅーろー様、ここは? あぁ、彦根城ね」
猫1「いかにも」
猫2「ニャ~」
猫1「おお、来た来た!」
猫2「さんじゅーろー、元気にしてたか?」
猫1「紹介してやろう!この白猫は・・・ ひこにゃん」
ララ「ひ、ひこにゃん!!」
  ひこにゃん。ご存知、彦根城のゆるキャラで大人気の赤い兜をかぶり、ヒョコヒョコ歩く可愛い子・・・
猫1「の、モデルと言われた猫さんなのよ」
猫2「よろしくニャ~」
ララ「あ、あ、よろしくお願いします」
  彦根城の城主が白猫飼ってたのは聞いたことあったけど・・・直接会えるとは・・・ちょっとビックリ!
猫1「じゃ、次に行く故、これにて。 さらばニャ」
猫2「さらばニャ~」
ララ「偉人に会うよりもなんか調子狂っちゃうな~」

〇日本庭園
ララ「さんじゅーろー様、ここは?」
猫1「ここかぁ、ここは・・・。あ、人が来た、隠れろ!」
「殿は、たいそうこの猫をおきに召したようですね〜」
「あぁ、差し上げると言われたときは、いかにして可愛がれば良いのか分からなかったが、なつくと可愛いものじゃのう」
猫3「ニャ~」
「本当にこやつは可愛いなぁ♥」
「ささ、殿、客人がお待ちです。こちらへ」
「あい、分かった」
  家来と殿が立ち去るとき、一瞬殿の顔を見れたの!
ララ「あの殿って・・・独眼竜政宗、伊達政宗公ってこと?!」
猫3「ニャ~。いかにも。戦国時代といえば、猫は家畜同然。愛玩動物なんて、夢のまた夢・・・」
猫1「そちは、恵まれたのう」
猫3「うちよりも、もっと恵まれた猫さん達がいるではないか、南の方に・・・」
猫1「あぁ、あそこか・・・」
ララ「あそこって?」

〇基地の広場(瓦礫あり)
ララ「わぁ〜、今度は戦地に来ちゃったわね。ここは・・・?」
猫1「ここは・・・昔の朝鮮半島じゃよ。 秀吉公が朝鮮出兵したのは、そちも知っとると思うが・・・」
ララ「ええ。朝鮮半島に近い九州の大名をメインに朝鮮に渡って戦ったあれでしょ?」
猫1「いかにも。加藤清正公が有名じゃが実は他にも大活躍した武将がいたんじゃよ」
ララ「へぇ〜。誰かしら・・・??」
猫4「それは、うちのご主人様にゃ」
ララ(もう、猫が喋っても驚かないわ(苦笑)慣れてきたし・・・)
猫1「殿は元気かのう?」
猫4「元気すぎるくらいで、敵から「鬼島津」って呼ばれてるくらいだにゃ」
ララ「島津・・・じゃ、薩摩の大名なのね」
猫4「いかにも。太閤殿下のご命令でうちのご主人様は、我々7匹も同行させたんにゃ」
ララ「えー?!7匹も〜?すごい量だし、凄い猫好きだわ・・・」
猫1「猫好きってだけで、彼らを同行させたんじゃないんだ。猫の瞳孔で時間の確認をしていたらしいんだ」
猫4「でも、我らの仲間も慣れない土地に来たせいで戦地で死んでしまった。良かったのか、悪かったのか・・・」
  太閤殿下がご危篤らしい。日本に帰還命令が出たぞー!
猫4「やっと帰れる。我らは2匹になってしまったが」
猫1「我らも日本に戻ろう!」
ララ「はい」

〇神社の本殿
猫1「ここが、猫を祀ってある唯一の神社」
ララ「へぇ。死んだ5匹の猫ちゃんのために作っただなんて。あ、そうそう、その人の名前を聞いてなかったわ」
猫1「島津義弘公じゃ」
ララ「島津義弘」
猫1「そちとの旅もここで、終いじゃ!さらばニャ」
ララ「あ!行っちゃった・・・」

〇桜の見える丘
ララ「あ〜、夕方になっちゃって、備中松山城の天守閣しまっちゃった(泣)」

次のエピソード:エピソード7

コメント

  • 話題になったさんじゅーろーを取っ掛かりに、お城の時代の猫をテーマにした作品、テンションが上がります!歴史好きで猫好きの人にとっては、夢のような展開ですね!

  • 今回はあの備中松山城ですか♪彼って言うからドキドキしたら、実在するさんじゅーろーちゃん(知りませんでした)!)猫ちゃんが歴史を案内してくれるなんて、もういつにもまして胸きゅん❤わ〜彦ニャンにゃあ〜。猫と戦国時代のつながり、考えた事も無かったです。とても勉強になりました。島津義弘って人はそんなに猫好きだったんだ。いや、目の色と言うのは家臣への言い訳だったりして?楽しかったです!

  • うわ~ポップな感じも素敵ですね~♪ にこにゃ~ん(笑) いいですね~♪ そうですよね~、普段話すことができないモノや動物に話をさせることができるのもタップノベルの特性を生かした書き方かも~。うん、真似っこしよう(笑)

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