夏が終わる~夏の日のオマージュ~

すれ違い(脚本)

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〇学校の廊下
悠「今日こそ有希と仲直りするんだ・・・」
悠「有希ー」
胡桃「有希ー!おはよー!」
有希「おはよ、胡桃。 あのさ、古文のプリント持ってる? ちょっと見せて欲しいんだけど・・・」
胡桃「もちろん!教室だから後でね!」
悠「やっぱり・・・無理なのかな・・・」
悠「早く行こう。 昼休み無くなるし」

〇学校の廊下
  昼休み、廊下
悠「さーて、今日もぼっちご飯。屋上行くか」
  歩いていると有希に出会う。
有希「あっ・・・」
  顔を見るなりしかめっ面になる。
悠「あのさっ・・・!有希、私有希にー」
有希「今さら何?急ぎの用があるから もう言っても良い?」
  有希、走り去る。
悠「有希!待って!」

〇学校の屋上
  屋上
  蝉の声がする。悠の弟の圭も屋上に。
  悠はパピコ、圭はパックジュースを飲んでいる。
悠「はー・・・。一体どうすれば・・・」
圭「いい加減早く仲直りしろ。女子はほんと そういうとこ面倒なんだよ」
悠「んなこと言ったって・・・。わかんなくて。 圭ー。どうすれば良いと思う?」
圭「はぁ!?何で俺に頼るんだよ?」
悠「だって圭、有希と同じ部活じゃん。 (ちなみにバスケ部) 私のこと何か聞いたりしないの?」
圭「引くほど聞かねえな」
悠「マジで?」
圭「マジ。ってかこの話もうやめて欲しいんだけど。聞いていてイラつく。 ・・・夏休み終わるまで」
悠「え?」
圭「夏休み終わるまでに何も進展しなかったら 圭のことは諦めろ」
悠「え?ちょっと待ってよ! 私は諦めたくない!!」
圭「だったら頑張れよ」
  圭が屋上から出ていく。
悠「夏休み・・・明日からじゃん」

次のエピソード:出会い

コメント

  • 友達とのちょっとしたすれ違いにモヤモヤしたり、そういう状況がなんとなく長引いてしまうのもよく分かる。屋上でパピコって、いかにも高校時代の夏の日という感じでキュンとなりました。

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