出会い(脚本)
〇学校の屋上
チャイムが、昼休み終了を告げる。
悠「授業サボるか・・・。 どうせHRだし」
〇川沿いの道
下校(少し暗い)
悠「はー・・・。夏休みか。圭のせいで憂鬱なんだけど」
悠「あー・・・唐揚げ食べた~い・・・」
伸びをする悠。その時バランスを崩し
坂の下に落下。
悠「うわっ!」
地面に叩きつけられ気絶する。
〇海辺
凜世「ねぇ。大丈夫?しっかりして!」
悠「ん・・・。ここは?」
凜世「あ、気がついた!!よかったー!!」
凜世、悠に抱きつく。
悠「うわ!ちょっと!何ですか?」
凜世「ごめんごめん。初対面で・・・」
悠「いえいえ。逆に有難いです。 その・・・助けてもらったので」
凜世「いーのいーの!はー・・・。ここってさ、 居るだけで何というか嫌なことも忘れられてさ。 君もそういう理由で来たの?」
悠、顔をしかめる。
悠「別に。私はそういうので来たんじゃないから」
悠「じゃあ、私はもう行く」
凜世「あ、ちょっと!待って!!」
悠、走り去る。凜世、追いかけるも間に合わず
途中で立ち止まる。
凜世「やっぱ・・・。あの娘、昔の私に・・・よく似てる」