エピソード5(脚本)
〇山道
ララ「ここは?ってまだあたし、こんな格好?! ということは、まだ現在に戻れていないのかも」
ララ「困ったなぁ。 今度は、どこにタイムトリップしちゃったのよ」
ララ(それにしても、会津よりも北にいる気がする。湿度が感じられない)
仕方がないので一人トコトコ歩いてみた。
ヤッパリここは、どう考えても城だわ。しっかり土塁が形成されている。でも、なんかちょっと変わった造りだ。
「これ以上新政府軍の攻撃に耐えられません」
人の声がしたので、慌てて周辺の陰に体を隠して様子を伺ってみた。
「昨晩、盃を交わした同志は次々に戦死し、 もう我々しか残っておりません」
「土方さんは、最期まで戦う気でいるぞ!」
土方さん!あの新撰組、鬼の副隊長の土方歳三さん。
ララ「やだ~。あたしの大好きな土方歳三さんが、ここにいるの?!」
あたし、幕末ものも好きで、その中でもイケメンの土方歳三さんが大好きで、幕末の志士グッズや、
土方歳三グッズなんか飾ってある部屋で過ごしてるの!で、たまに眺めてニヤニヤしてるっていう・・・
ララ「一目お逢いできたらなぁ」
そう、五稜郭にあたしは来てしまったのだ。
って、そんなこと言ってる場合じゃない。ここは、函館戦争真っ只中で、もう明治元年で、この戦争をもって戊辰戦争が終わる。
そして、この戦争で土方歳三さんは「戦死」する。
ララ「なんとしても戦死する前に会わなきゃ!」
〇山の中
五稜郭の中を彷徨っていたら、いつの間にか夜になっていたの。
あ、五稜郭はご存知、星型の城郭で諸外国から蝦夷地を守るために作られたお城なんです。だけど、まさか内戦になるなんて・・・
ちなみに余談ですが、日本には五稜郭みたいな星型の城郭が長野県にもあるんです。北海道の方が有名だけど(笑)
そんなこんなで歩いていたら、土方さんの部下に捕まって、幸か不幸か土方さんに会うことが出来たの
「土方さん、怪しい者が城内にいたので、連れてきました」
ララ「怪しいものではございません!会津から逃げてきたのです。お助けください」
土方歳三「会津・・・。 そうか・・・ そなたは、榎本さんの軍に同行して頂きたい」
ララ「え?! 土方さんの軍は・・・」
土方歳三「我々は、別にやるべきことがあるゆえ・・・」
あたしは、柄本武揚さんがいらっしゃる場所へ連れて行かれた。
土方さんに会えて話もできて、嬉しかったけど、もう二度と彼に会うことはないと思うと悲しかった。
後日、土方歳三の討死の知らせを聞いた。武士になりたくて武士になった男の最期にふさわしい死に様だと言えるけど、
ララ「ヤッパリ悲しい・・・」
〇病室のベッド
「あら、気がついた?」
目を覚ますと、病室にいた。
看護師さんがあたしに声をかけてきた。
ララ「入院してたのかぁ・・・」
あとで話を聞いて知ったんだけど、部屋で倒れて病院に搬送されたらしい。熱中症だった。
疲れが溜まっていたらしく、相当眠っていたらしい。
ララ「榎本武揚は、五稜郭を明け渡してから、北海道開拓に全力をそそいだのよね・・・」
「何を言ってるの?今日の午後退院だから支度してくださいね」と看護師さんから言われてしまった。
ララ「はーい」
今回は稜堡式の五稜郭が舞台ですね!お城好きな人は、戦国・江戸期のお城を愛するあまり五稜郭を軽んじることもありますが、やはり素晴らしいお城ですよね!今回は、お城以上に土方歳三好きが伝わってくる回でしたがw
おお~土方歳三、イケメン~♪って私の中では山本耕史さんのイメージしかないんですが(汗)せつないな~。続きが気になります~♪
ララちゃんの土方歳三ラブ具合いが、かわいいですねっ🥰少し歩いただけで、土塁が形成されているからお城ってわかるとは、さすが城ガール👍!えっ!星型城郭って長野にも!?知りませんでした。
ララちゃん、ずっと土方さんのそばに居たかっただろうなぁ。現代に帰ってからますます土方歳三の写真を見る時間が増えたと、私は想像しています。
( *´艸`)