社長になってイケメンと交際するのが理想なの

ルーデンス

第二話 スキャンダル(脚本)

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ルーデンス

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〇ダイニング(食事なし)
久保奨「川尻専務、別れさせ屋のピエールをお連れしました」
ピエール「は~い、ボンソワール・・・こんな美人とお仕事できるなんて光栄です。ピエールってお呼びください」
川尻未歩(あら!随分とイケメンじゃない・・・しかもフランス人・・・私もお付き合いしようかしら?・・・役得よね)
ピエール「仕事の前に色々お聞かせください、まず相手とのご関係は?それに別れさせる理由をお聞かせください」
川尻未歩「若い女と結婚して子供を作って幸せそうにしてたから元カレの寛が・・・その幸せな家庭を壊してほしいのよ」
ピエール「成程、その元カレの寛への復讐ですね」
川尻未歩「と言うか・・・その翔子が浮気をすればまた、寛が私の所に戻ってくるじゃない」
ピエール「浮気?それじゃぁ相手と寝ても構わないと言う事ですか?」
川尻未歩「翔子から求めて来ればね・・・でも貴方から誘うのはダメよ」
ピエール「何故?」
川尻未歩「目論見がばれた時、襲われたと主張するでしょ」
久保奨「つまり、相手の奥さんである翔子との浮気を匂わせて寛と翔子の夫婦仲を引き裂いてくれればいいんだピエール」
川尻未歩「本当こんなはずじゃぁ無かった・・・私は元のように寛と楽しく暮らしたいだけなの・・・子供はご免だけど」
ピエール「でも引き裂いたとして寛が未歩さんとよりを戻すか分かりませんよ・・・いいんですね・・・契約外で」
川尻未歩「男にとって仕事にのめりこむ女は可愛くない・・・そんな事は分かってるわ、だけど男は裏切るけど仕事は裏切らないわ」
川尻未歩「だから、私は社長を目指すのよ」
ピエール「分かりました」
川尻未歩「それと宿泊は私のここの部屋を使う事・・・ホテルに泊りがけは禁止よ」
久保奨「しかし不味いですよ万が一ばれた時を考えましょう」
川尻未歩「うるさいわね、父の弟の派閥から引き上げてやった恩を忘れたの?」
ピエール「仕方ないですね」
川尻未歩(しめしめ、これでピエールと親密な関係になれるわ)

〇事務所
川尻未歩「佐藤君、麻縄毛織から注文書来たの?」
川尻未歩「ハイ、五幸物産、川尻です・・・あぁ吉住毛織さんね・・・もう少し何とかならないの値段・・・あと3割下げてくれれば検討するわ」
川尻未歩「ハイ、川尻です・・・あっ、理事長この度はお世話になります・・・はい是非今回の大会のユニホームは我が社に・・・」
久保奨「お呼びでしょうか、副社長」
川尻未歩「呼ばなきゃ来ないの・・・全く気の利かない・・・コンサルタント宛にコンサルタント料を振り込んで久保常務」
久保奨「今回は、コンサルタント料が・・・ユニホームが取れたとして利益が吹っ飛びますよ」
川尻未歩「バカね、コンサルタントのおかげでしょ理事長とのコネクション。宣伝費と考えれば安いでしょうし・・・まぁ、先行投資ね」
久保奨「分かりました、副社長」
川尻未歩「それとパリコレの根回しはどうなってるの?」
久保奨「予定通り着々と進んでます」
川尻未歩「良かった・・・これで私の夢であるパリコレ進出ができるわ」
久保奨「でも、肝心なデザイナーが我が社に・・・」
川尻未歩「うるさいわね、それを何とかするのが部下である常務の仕事でしょ・・・兎に角私のランウェイで歩く夢を壊さないで頂戴」
久保奨「分かりました」

〇屋敷の書斎
川尻悟朗「ハイ」
久保奨「失礼します、川尻社長。ピエールをお連れしました」
ピエール「この度、吉田夫妻の警護を担当するピエールです」
川尻悟朗「おぉ、よろしく頼むよピエール君」
ピエール「つかぬことをお聞きしますが・・・吉田さんは単に関連会社の役員ですよね?どうして私の警護が」
川尻悟朗「実は、吉田君は亡くなった弟の子供でね久保常務から娘の未歩との一件を聞いて護衛をつけないと我一族のスキャンダルをとなるし」
久保奨「お探ししていた弟さんの息子さんの事・・・隠して入社させて申し訳ございません」
川尻悟朗「過去の事は・・・それより吉田君の処遇なんだが今度のオーナー会議で何とかできないかね」
久保奨「分かりました、検討してみます」
ピエール「娘さんの未歩さんから同棲を指示されてますがよろしいですか?」
川尻悟朗「おぉ、ぜひ頼む・・・ついでに未歩の監視をしてくれないか」
ピエール「了解です」
川尻悟朗「それにしても困ったな未歩には・・・地道に業績を上げていれば私の後継者にすんなりとなれるものを」
久保奨「はぁ、ただ未歩副社長には良からぬ噂が数多くございますので」
川尻悟朗「まぁ、君が亡くなった弟の子飼いの社員だったからそう思うんだろうが、未歩はあれで出来る人間だよ」
久保奨「兎に角社長になられてからでは遅いので今から身辺調査をいたします」
川尻悟朗「分かった・・・よろしく頼むよ」
川尻悟朗「ハイ」
川尻悟朗「おぉ、芙美か珍しいな・・・で、何の相談かね」
佐藤芙美「相談って言うか・・・顔を見に来ただけ」
川尻悟朗「そうか・・・嫁ぎ先の佐藤君とは上手くいってるかね?」
佐藤芙美「えぇ・・・でも出来ることなら離婚したい」
川尻悟朗「オイオイ、離婚だなんて穏やかじゃないね」
佐藤芙美「そもそも、裕也さん・・・私と一緒になりたかったのかしら?」
川尻悟朗「えっ?」
佐藤芙美「何か、複数の看護婦と浮気してるみたいで」
川尻悟朗「しょうもない奴だな・・・まだ懲りないのか・・・で、義母の洋子さんは、その事を知ってるのかね?」
佐藤芙美「多分」
川尻悟朗「何故裕也を咎めないんだ義母の希子さんは」
佐藤芙美「浮気は男の甲斐性だから我慢しなさい・・・それに早く妊娠しないからこうなるのよ、ですって」
川尻悟朗「そりゃ酷いな、婚約時代も次女の未歩にちょっかいを出したしな」
佐藤芙美「ウウン、あの時は裕也によると未歩が積極的に裕也にアタックしてきたそうよ」
川尻悟朗「全く未歩って奴は」
佐藤芙美「あの子は昔から私のものは自分のものって思ってるから・・・」
川尻悟朗「今は裕也君に手を出してないんだろ?」
佐藤芙美「えぇ、流石に」
川尻悟朗「そうか」
佐藤芙美「あぁお父様に胸のにあるものを久しぶりに吐き出してすっきりしたわ・・・帰ります」
久保奨「社長・・・大変です、明日発売の週刊誌に未歩副社長のスキャンダルが」
川尻悟朗「えぇ、未歩が妊娠中絶だってマズイ至急記事の差し止めを」
久保奨「それが間に合わないそうです」
川尻悟朗「じゃぁ、すぐにでも株主会議を準備をしてくれたまえ」
久保奨「分かりました」

次のエピソード:第三話 見合い相手の禄でなし野郎共

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