自殺したあの子は(脚本)
〇教室
昼
リリア「はじめまして!」
マリス「・・・・・・」
ユカ「はじめまして?何、仲良しごっこでもするの?」
リリア「そ、そんなつもりじゃない・・・」
リリア「それに、仲良し『ごっこ』じゃないよ!」
マリス「あ、あの・・・!」
リリア「どうしたの?」
マリス「は、話しかけない方が良いと、思い、ますっ・・・!」
マリス「失礼しますっ!」
リリア「あっ!!マリスちゃん!」
ユカ「あ・・・。”また”やっちゃったっ・・・」
リリア「マリスちゃん・・・」
ユカ「・・・またね」
リリア「あ・・・」
カナエ「どうしたんですか?リリアさん」
リリア「・・・いえ・・・」
リリア「なんでもありません」
カナエ「そう?」
カナエ「じゃあ、またあとでね」
リリア「はぁ・・・」
ナノカ「リーリアちゃんっ!」
ナノカ「どしたのリリアちゃん。なんか不機嫌?」
リリア「不機嫌じゃないっ!」
ナノカ「それでこそリリアちゃんだよ!」
リリア「もう・・・」
ナノカ「それでどしたん?」
かくかくしかじか・・・
ナノカ「なるほどねぇ」
ナノカ「謝りに行ったら?」
リリア「・・・謝りに?でも、二人ともどこにいるかわからないよ・・・」
ナノカ「大丈夫!アタシも探すよ!」
リリア「え・・・でも・・・!ここは、12階建ての一階分で、一万ヘクタールの建て物だよ!?」
ナノカ「大丈夫大丈夫!」
リリア「そう言うならいいけど・・・」
ナノカ「じゃあ、午後の3時にまたここで!」
リリア「う、うん・・・」
リリア「少し大変な事になってきた・・・よね?」
〇学校の廊下
ナノカ「・・・あ!どんな子だったか聞くの忘れたぁぁぁぁぁ・・・!」
ナノカ「まあいいか!アタシが聞き込みゃ同じだ!」
〇学校の廊下
リリア「やっぱりいない・・・」
リリア「あ!マリスちゃん!」
マリス「っ!?」
リリア「もう、探したんだよ・・・!」
リリア「それより、ごめんね!」
リリア「嫌な気持ちにさせたよね?」
マリス「い、いえ!」
マリス「それより、こちらこそ申し訳ありませんっ・・・!」
マリス「あの・・・屋上に行きませんか?そこなら、話しやすいと思いますので・・・!」
リリア「え・・・今は雨だよ!?」
マリス「そ、そうですよね、すみません・・・」
リリア「あっ」
〇学校の廊下
リリア「晴れた・・・!」
マリス「え・・・!」
リリア「それなら早く屋上に行こう!」
マリス「は、はいっ!」
〇学校の屋上
リリア「それでどうしたの?」
マリス「わ、私、コミュ症なんですっ!」
リリア「そうなの!?」
カナエ「いたいた、マリスさん」
マリス「カ、カナエ先生・・・」
リリア「どうしたんですか?カナエ先生」
カナエ「ジョーガー先生が呼んでます・・・」
マリス「・・・わかりました」
カナエ「では、失礼しますね」
マリス「は、はい」
リリア「あ、そろそろ戻らないと・・・」
マリス「わかりました! では、また明日・・・ですね!」
リリア「うん、またね~っ!」
ジョーガー「ここにいたか!マリス!」
マリス「ジョーガー先生、何の用ですか?」
ジョーガー「心配しただけさ!」
マリス「・・・そうですか」
ジョーガー「じゃあ、またな!」
マリス「はい・・・」
マリス「・・・疲れた」
マリス「けれど、もうこれで・・・」
マリス「『邪魔』な人はいなくなった・・・」
マリス「・・・いい友達になれると思ったのになぁ・・・」
マリス「・・・バイバイッ!」
〇教室の外
ナノカ「ん? なんか騒がしいぞ~!」
ナノカ「おーいっ!何かあったの?」
他の生徒さん「あ、ナノカ・・・」
他の生徒さん「今は見ない方が良いよ・・・」
他の生徒2「うん、うん」
ナノカ「なんでなんで?」
他の生徒2「だ、だって、あ、ああ、あのの、し、しししっ、死体、がぁぁ・・・」
ナノカ「ええっ!」
ナノカ「そんな・・・」
ナノカ「でも、お願い・・・!見せてっ!」
他の生徒さん「そこまで・・・言うなら・・・」
他の生徒2「そ、それなら・・・」
ナノカ「・・・」
ナノカ「・・・!?」
ナノカ「そんな・・・っ」
リリア「っはぁ、はあっ」
リリア「いたっ!ナノカ、どうしたの?」
ナノカ「あ、ああ、あぁぁ・・・」
ナノカ「リリアちゃん、今は、見ない方が・・・」
リリア「・・・なんで?」
リリア「誰かわからないから見せてっ!もしかしたら・・・探している人かもしれない・・・っ!」
ナノカ「で、でも・・・」
リリア「お願い・・・」
ナノカ「・・・わかった・・・」
リリア「誰なんだろう・・・」
リリア「そんな・・・」
そこには変わりはてた、豆腐のような物があった・・・しかし、これは、人間のように思える・・・
リリア「そんな・・・嘘っ嘘だよね?」
リリア「ねぇ、マリスちゃんっ!」
マリス「・・・・・・」
リリア「お願いっ、返事をしてよっ!!」
リリア「皆も何やってるの!?早く救急車を呼んでよっ!」
他の生徒2「もう、とっくに呼んだよ・・・」
リリア「じゃあ、なんで来ないの!」
マリス「も・・・いい・・・よ」
リリア「マリスちゃん!喋らなくていいから──」
マリス「はな・・・さして」
マリス「私・・・親・・・らぎゃく・・・いを・・・たの・・・」
リリア「マリスちゃん、もう、いいから・・・」
マリス「い・・・い友達・・・出来ても・・・離させ・・・られ・・・」
マリス「辛くって・・・」
マリス「最後ぐらいは・・・笑って・・・」
マリス「バイバイ・・・!また、明日・・・会おうね・・・」
リリア「マリスちゃん!マリスちゃん!マリスちゃん────────!」
マリス「おやすみ・・・なさい・・・」
医者「午後1時13分、御臨終です・・・」
リリア「そんな・・・マリスちゃん!マリスちゃん!マリスちゃん! マリスちゃ──ん!」
ユカ「マリス・・・」
リリア「ユカちゃん!」
ナノカ「リリアちゃんが探してた人って、ユカっちの事だったの?」
リリア「知ってたの?」
ナノカ「うん!」
リリア「一応聞いとくね、『どんな関係なの?』」
「親友っ!」
リリア「Σ(Д゚;/)/えええっ!」
ユカ「むしろ知らなかったの?」
ユカ「あーしは見た時すぐに 『あぁ、この人ナノカっちの友達なんだなぁ・・・』 って思ったよ?」
リリア「そうなんだ!」
リリア「じゃあ、改めて・・・『二人とも、友達になってくれる?』」
「『友達』じゃない!」
「『親友』でしょっ!」
リリア「うん!」
あはははははははは・・・!
その時、教師や他の生徒は知らなかった。この自殺が導かれて自殺『させられた』ことを──────────。
〇幻想空間
リリア「それでは!」
リリア「キャラクター紹介・ネタばらしを開始しまーす!」
リリア「まずはキャラクター紹介っ!」
リリア「私、リリアです!」
リリア「私は、主謙、司会謙、主人公です!」
リリア「次にナノカちゃん!」
ナノカ「アタシは、主の補佐役です!」
リリア「次にユカちゃん!」
ユカ「あーしはただのナノカとリリアの親友ですが、重要な役を担ってます!」
リリア「重要な役というのは後々公開致します!」
リリア「次にマリスちゃん!」
マリス「私は、主さんと仲良しの友達です。自殺した理由はのちほど・・・」
リリア「えー医者です」
リリア「生徒です」
リリア「生徒です」
リリア「先生です。唯一の男性キャラクターでもあります」
リリア「先生です。唯一の女性教師キャラクターです」
リリア「さて、ネタばらしの前に、ヒントをあげましょう!」
リリア「何もなしでわかった人は凄い!」
ヒント1
『最後のリリアの台詞』がヒント。
リリア「ヒント1 でわかった方はかなりの凄腕かも?」
ヒント2
『ユカの行動を振り返ってみましょう。』何かヒントがあるかも・・・?
リリア「ヒント2 でわかった人はまあまあの腕かも?」
ヒント3
「ユカの行動でわからなかった人向け」
『ユカの行動が手の平返しのようになっています。』
リリア「ヒント3 でわかった人はそこそこの腕かも?」
リリア「ヒント3 まで出してもわからなかった人は、 少し人より出来るかも?」
リリア「さあ、答えは出たでしょうか!」
ヒント1
「解説」
最後の台詞は、
『二人とも、改めて私と友達になってくれる?』
でした。少しおかしいですよね。
リリア「つまり、ユカとリリアは、友達だったということです」
リリア「でも、おかしいですよね」
リリア「ユカは怒って、」
ユカ「はじめまして?何、仲良しごっこでもするの?」
リリア「と言っていました」
リリア「この事からわかるのは、『最初から友達ではなかった』事です」
ヒント2・ヒント3
「解説」
リリア「ユカは手の平返しのように」
ユカ「『親友』でしょっ!」
リリア「と言っていました」
リリア「これはこれで、ヒント1へと繋がります」
リリア「ユカが手の平返しをした理由、リリアが『改めて私と友達になってくれる?』と言った訳を知りたいですか?」
リリア「それでは、見ていきましょう!」
〇女性の部屋
幼いリリア「こちらが主です」
幼いリリア「では、始めましょう」
リリア「・・・宿題難しい・・・」
リリア「よし!出来たっ!」
リリア「スマホが鳴ってる」
リリア「誰だろ?」
ユカ・ナノカ・リリア
ナノカ「んもー、リリアっち、ずっと鳴らしてるのに出なーいっ!!」
リリア「ゴメンっ!宿題中々終わらなくて・・・!」
ユカ「こっちは10回も掛けたんだよ~!」
リリア「ゴメンって~!」
ナノカ「まぁいいや!」
ナノカ「ところでさ、二人とも、来週の日曜日空いてる?」
リリア「うん、空いてるよ!」
ユカ「あーしも!」
ナノカ「良かった!もしよかったら、カラオケ行きたいんだけど良き?」
リリア「親に聞くけど、日程的にはOK!」
ユカ「あーしは・・・金銭的に無理かも・・・」
ナノカ「そっちはまっかして! アタシが安いところ見つけたし!曲数もジャンルもたっぷりなとこ!」
「えっ!?」
「神みたい!」
ユカ「そんなところあるなら先に言ってよ~もうっ!」
ナノカ「待って待って!」
「どしたの?」
ナノカ「それは、『表向きの理由』なんだ」
リリア「えっ?」
ナノカ「本当は、親にも言えない事を話したいのっ!」
リリア「全然いいよ!」
ユカ「それなら、そうと言ってよねっ!」
ナノカ「二人とも、ありがとっ!」
リリア「どこ集合?」
ナノカ「○○駅は?」
ユカ「いいねっ!賛成!」
リリア「OK!」
ナノカ「それじゃ、ユカっちは、親がOKしてくれたら、また連絡よろ~!」
ユカ「了解っ!」
リリア「じゃあ、またあとでっ!」
リリア「意外と近所だ!」
〇渋谷駅前
日曜日 朝
リリア「ここだよね・・・」
「リリアちゃん、来るの早!」
リリア「そう?」
ナノカ「まぁいいや!とにかくカラオケへレッツゴーッ!」
〇カラオケボックス
ナノカ「何歌う?」
リリア「んー」
ユカ「私は「machine○an」・・・」
ユカ「って、無いし~!」
ユカ「最悪~」
リリア「あった!」
リリア「「砂の○星」っ!」
ナノカ「ほんとそれ好きだよね~!」
ナノカ「アタシは・・・「アイ○劣等生」? 難易度・・・意外と高め・・・」
ナノカ「まあ、アタシが歌うなら楽勝っ!」
ナノカ「ユカっち、決まった?」
ユカ「あるっちゃあるけど・・・」
ユカ「ナノカっちのと同じ・・・あれ?」
ユカ「作者が・・・同じだぁ!「かい○きベア」さんだって」
リリア「そっか!誰から歌う?」
ナノカ「誰でもいいよ!」
ユカ「んー・・・「レミン○ミング」・・・。難易度は、ユカっちのとほぼほぼ同じ・・・」
リリア「砂○惑星は簡単め・・・かな?」
ユカ「ナノカっち、頼んだ!」
ナノカ「まーして!」
(歌詞は著作権等に触れると怖いのでスキップします)
~♪~~~♪
ナノカ「『リリカ・・・』」
ナノカ「よしっ!終わり!」
「本当に凄いっ!」
ナノカ「なんてことないよ!」
リリア「頑張ってやろうかな・・・」
ユカ「えっ!」
ユカ「リリアちゃんがあーしより先に歌うなんて・・・!」
リリア「何か悪い!?」
ナノカ「まあまあ・・・」
リリア「・・・あっ、ごめん・・・」
ユカ「いいよ!」
ユカ「あーしもゴメン!」
「早く歌おーよ!」
リリア「うんっ!」
(また飛ばします)
~♪~~~♪
リリア「『風邪が吹き曝しなお進む砂の惑星さ』」
「おお~っ!」
ナノカ「初期音痴だったのが変わってるっ!」
ユカ「「歌みた」は無理でも歌えるよっ!」
リリア「そ、そうかな・・・」
ナノカ「次はユカっちだけど、歌えそ?」
ユカ「やってみるけど・・・ちょっとむずかしいかも・・・」
リリア「頑張れっ!」
(同じく飛ばします)
~~♪~~~!~~~♪
ユカ「『いつか痛みも消えて報われたいな』」
ユカ「『って』」
ユカ「意外とムズいけどなんとかなったよっ!」
リリア「凄いね!」
ナノカ「もしかしたら、『歌みた』もいけんじゃないっ!?」
ユカ「う、『歌みた』は無理だよ・・・」
リリア「やってみよーよっ!」
ナノカ「うんうんっ!歌うのは、『バ○』でどう?」
リリア「難易度高めだけど・・・平気かな?」
ナノカ「ラスサビが一番ムズいみたい!」
ナノカ「ラスト、アタシが歌うからやってみよ!」
(飛ばします)
~!~~♪
ナノカ「『嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌』」
ナノカ「なーんだっ!」
ナノカ「リズムでムズいだけで残りは楽勝じゃんっ!」
「ええ・・・これ、『歌みた』トップでもムズいって話なのに・・・」
ナノカ「編集はいらないから、もうアカウント名をそれっぽいのに変えてっ、投稿っ!」
リリア「人気出るかな・・・?」
ユカ「個人情報特定されたら終わりだよね・・・」
ナノカ「大丈夫だよ!」
ナノカ「あっ!『視聴数5000』!?」
「えっ!」
ナノカ「コメントも!」
〇SNSの画面
コメント1「最高!!最後のマジでミクじゃね!?」
コメント2「ミクの声とゲームの声と、これを全て混ぜて聞いたら、とてもマッチした!」
コメント3「原曲とゲームのとあなた達の、聞き比べてみましたか?あなた達のが圧倒的に出来ていません」
コメント3「一人、音痴な子がいますか?残りの二人は、そこそこ出来ています。特に、ラストの子が、一番出来ています」
コメント3「私は、アドバイスをしているだけのつもりです。もし、悪く受け止められたのなら、私の文章の責任です。申し訳ありません」
〇カラオケボックス
ユカ「なんなの!?」
リリア「ユカちゃんっ、いいよ・・・アドバイスしてくれてるだけだから・・・」
ナノカ「にしても、言い方ってもんがあるよねぇ・・・」
リリア「コメントした人の名前は・・・」
リリア「マリス!?」
ユカ「知り合い?」
ナノカ「わからない・・・」
リリア「クラスメートだよ・・・!」
「は!?」
ナノカ「なんなの!?殺してあげたいよっ!」
ユカ「そうよ!あーしは、あの子を許したくない!」
リリア「私も・・・っ!」
リリア「私も殺したい・・・!」
ナノカ「そうだよねっ!」
リリア「あの子、確か親にも嫌われてて、友達にも嫌われてたよね!」
〇カラオケボックス
本格的に殺害計画を立てる事になった。
リリア「どうやって殺すの?」
ナノカ「リリアちゃんがマリスと親友になって、屋上へ誘って、あとは自分から自殺すると思うよ!」
ユカ「それいいねっ!」
リリア「親友かぁ、頑張って仲良くならなきゃ──」
ユカ「リリアちゃんと私は、友達ですらなく、仲が悪く見せた方がいいよね?」
ナノカ「そうだね!」
「これで決まりだねっ!じゃあ、皆頑張ろう!」
リリア「おーっ!」
こうして、あれよあれよと言う間に殺害計画は決まっていった・・・
幼いリリア「これが真相です」
幼いリリア「あ・・・楽しめましたか?」
幼いリリア「では、さよなら。また次回でお会いしましょう・・・」
言ってることが支離滅裂だなぁとは感じていましたが、推理するとなると中々難しかったです…。
しかし、理由が理由なだけに、マリスちゃんが可哀想でなりませんが…。他にも理由があるのでしょうか。
こんな些細な理由で同級生を自殺に追い込む彼女たちはもっともですが、マリスちゃんのような動機で自殺する子たちがいるとすると残念でなりません。