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〇霧の立ち込める森
  バーーーーーーーン!!
男1「くそ、外したか」

〇けもの道
  ガサッ
若い男「すみません。 ここは、禁猟区です」
男2「終わったら帰るから」
若い男「いえ、すぐに やめていただかないと・・・・・・」
男1「うるせえぞ このガキ!!」
若い男「しょうがないな・・・・・・ ショット!!」
ショット1「狩猟法違反で拘束します」
ショット1「腰抜かすなよお」

〇森の中の小屋
  ぼくは普段、人間のふりをして
  山小屋で生活をしている。
  山の管理を任されているのだ。
  自分のことは、人間ではないということだけで、
  本当のところはよく知らない。
  ワン! ワン!
  外で犬の「ニンム」が吠えている。
  
  そして、ドアをノックする音がして、
  ドアが開く。
作家「いやあ、初めまして! 加藤といいます。 作家をしています」
作家「今、取材をしてまして やっと、来れました」
作家「あなた、怪人でしょ?」
作家「そんな怖い顔をしないで下さいよ。 私は取材をしたいだけです」
作家「協力してくれたら、 私の知っていることを お話しします。 あなた自身のことを知りたいでしょ?」

〇暖炉のある小屋
  ぼくの最初の記憶は科学施設。
  そこで人間としての訓練を受けて
  今の任務を与えられた。
作家「自分が人間ではないことは分かってるね? 「ギート」と「コーソ」という2つの知的生命体が人類を巻き込んで争っている」
作家「もともと「ギート」が「コーソ」を侵略し、 「コーソ」の特殊能力で、地球とつながるゲートを開けてしまったようだ」
作家「「ギート」は かなり凶暴だ。 「コーソ」の能力でパワーを得て、人類に攻撃してきている」
作家「きみを生み出したのは「ギート」。 ギートの基地で、目覚める前に、地球防衛隊に捕獲されたんだ」
作家「きみを分析すると、防御力は高いけど、攻撃力が低かった」
若い男「それで、山の管理をさせられてるんだね」
作家「人類防衛隊は「バスター」という特殊戦闘員が存在し、ギートと戦っている」
作家「「ピカソ」というバスターを知っているかい?」
若い男「いえ、 知りません」
作家「「バスター」のエースだ。 君を開発していた基地を壊滅させたのが ピカソだ」

〇大きい交差点
  山の管理をして、3年。
  毎年、情報センターまで報告に行くことになっている。
  まあ、ちゃんと働いているかのチェックなんだろう。
若い男「あー、うまかった!」
  街での楽しみは天ぷらそばを食べることだ。
犬「ワン、ワン」
若い男「ニンム、もう少し待ってておくれ。 すぐに報告を終わらせてくるから」

〇大きい研究所
若い男「あれ? いつもと様子が違うな」
若い男「警備員が多い」
  いつも通りの3階「防衛対策管理課」に
  行く

〇異世界のオフィスフロア
職員2「変わりはないですか?」
若い男「はい、特にありません」
職員2「この前、禁猟違反者を捕まえたってね。 ごくろうさま」
若い男「でも、その時に変身してしまいました」
職員2「暴力をふってないので 大丈夫です」
職員2「それで、任務も3年になりましたので、 行っていいエリアが増えます」
若い男「ありがとうございます」
職員2「な、なんだ?」
  周りが大騒ぎしている。
  そして、煙がたちこめた。

〇近未来施設の廊下
  廊下も煙が充満していた。
ギート1「ぜったいいるはずだ! さがせ!」
  怪人が大勢の兵士を連れていた。

〇研究施設の一室
  こっそりとついて行った部屋は
  薄暗かった。
ギート1「見つけたぞ」
ルウェン「うう~」
若い男「やめろ!!」
ギート1「誰だ、おまえ?」
「ショット!!」
ギート1「バスターか? いいだろう、 相手してやろう」
ショット1「ぐっ」
ギート1「きかねえな」
ショット1「ぐはっ」
ギート1「オリャッ」

〇巨大研究所
  怪人の攻撃を受けて
  突き落とされてしまった
ショット1「うう、うう」
???「ワン、ワン」
ショット1「ニンムか、 大丈夫だ、なんとか立てるよ」
ルウェン「・・・・・・ 弱いのお」
ショット1「ああ、キミか 無事だったかあ?」
犬「ワン!」
ショット1「そうだな、 ここにいたら危ない。 逃げよう」
ルウェン「もうじき味方が来るはずじゃ」
ショット1「とにかく ここを離れよう」

〇ビルの裏通り
ルウェン「どこに行くつもりだ?」
若い男「とりあえず安全なところに」
ルウェン「アタシは行かない」
若い男「ここを離れないと キケンだ!!」
ルウェン「すぐに 助けが来るはず」
若い男「それでも 今は 逃げないと!!」
  と言うものの
  どこへ行けばいいのか?

〇暗い洞窟
ルウェン「ここは?」
若い男「おかしいなあ 本部だと思ったんだけど・・・」
  僕が行くことを
  禁止されてた地区だった。
  これでは
  違反してまで来た意味が無い。
ルウェン「この先は何?」

〇怪しい実験室
ルウェン「研究所?」
  僕は気づいた。
  ここは研究所だ。
  僕が作られた・・・
若い男「ここはギートの研究所だった所だ」
ルウェン「えっ、ギート? あなた、ギートなの?」
犬「ウウ~」

〇モヤモヤ
ギート1「ここに来ても、 何もないぜぇ」
男「どうしてここが 分かった?」
ギート1「はっ、 逃げてもムダだ。 これで居場所が分かる」
ルウェン「これは!! 兄さんの・・・」
ギート1「そうか、 兄貴だったか。 もう助けには来ないぞ」
ショット1「おまえ!」
ギート1「ムダだ!」
ショット1「グッ・・・」
ギート1「オラッ」
  吹き飛ばされて
  壁が崩れる
ルウェン「これは!?」
ショット1「あぶない!!」
ショット1「グウッ」

〇テクスチャ3
ショット1(おおっ 突然、パワーが!!)

〇怪しい実験室
ギート1「トドメだ!!」
ショット1「ウォーッ」
ギート1「グハッ」
ショット1(負ける気がしない)
ギート1「グフッ」

〇ミリタリー
ルウェン「兄さん・・・」
ショット1「僕が守るよ」
犬「ワン」
ショット1(さてと、 どこへ行こうか?)

〇オタクの部屋
作家「はいっ いますよ!!」
作家「うわっ アンタかい!?」
若い男「防衛本部って どこですか?」
作家「どうしたの?」
作家「えっ えっ アンタは!?」
若い男「助けてほしい!」

〇道
  「本部は
   郊外の研究開発都市にあるよ」
  「ただ、
   許可なく入れる所ではないよ」
???「見つけた!!」

〇ソーダ
「防衛隊のバスター?」
ピカソ「そう、 ピカソだ」
若い男「よかった!! これから 本部に行くところです」
ピカソ「行けないよ!! キミには本部から 討伐命令が出てる」
若い男「そんな!?」
「ショット!!」
ショット1「・・・」
ピカソ「・・・」
ショット1「いる・・・」
ピカソ「いるね」
「周りに「ギート」が!!」
「そっちを倒してからだ!!」

〇モヤモヤ
ギート3「ついに きさまを倒す時が 来たようだな」
ギート2「ちょうど 2対2だな」

〇ゴシック
ギート2「ピカソを追っていたら ちょうどきやがって」
ギート2「おまえはバスターじゃないな!?」
ギート2「まあ、いい」
ギート2「ハハハ──」
ギート2「グハッ」
ギート2「いったい 何者だ?」

〇ソーダ
ギート3「ギートが滅ぶことなんて ありえん!!」
ギート3「ンワッ」

〇道
ピカソ「さてと・・・」
ピカソ「どうするかな?」
ピカソ「まあ、 ギートもいなくなったし あなたたちが逃げても 問題ないでしょ」
ピカソ「本部に連れていっても 面倒なんだよねー」
ピカソ「じゃあ、 そういうことで!!」

〇開けた交差点
  ピカソの配慮で
  ぼくたちは自由になった。
若い男(解放されてしまった)
ルウェン「これからどうする?」
若い男「そうだなあ 蕎麦屋ではたらくかあ」
ルウェン「ナニそれ?」
  おわり

コメント

  • 作家が怪人のもとを訪ねてきて状況説明するというのはかなり斬新な展開。油断してたら終盤でも再登場で驚きでした。ラストの、ショットとルウェンとニンムの二人と一匹のスリーショットが微笑ましかったです。

  • 主人公は良識を持ち備えた怪人ですね。自らの生い立ちさえ知らずに3年間も、地道に与えられた任務をコツコツ・・なんて、人間の私でもできないと思います。最後明るい光が見えてよかったです!

  • 仮面ライダーのような世界観に、スピードのある展開でぐいぐい引き込まれます。
    まだ主人公の名前が明かされないところが、ニクい演出ですね。

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