エピソード2(脚本)
〇川沿いの公園
紗耶「佐々木さぁん♡ お待たせしましたぁ♡」
佐々木「井上さん、こんにちは」
紗耶「遅れちゃってすみませぇん」
佐々木「僕も今来たところなので、大丈夫ですよ」
紗耶「佐々木さんとお会いできるの、楽しみすぎてなかなか寝付けなくってぇ・・・ それにお洋服もすっごい迷っちゃって・・・」
佐々木「そうなんですね 楽しみにして下さって嬉しいです。 今日も素敵です」
紗耶「えぇ!そんなことないですよぉ! 佐々木さんもぉ、今日もかっこいいですね♡」
佐々木「ありがとうございます。 さ、行きましょうか」
紗耶「はい♡ 今日はぁ、どこに連れてってくれるんですかぁ?」
佐々木「井上さんが魚が好きと仰ってたので、水族館に行こうかと」
紗耶「わぁ♡嬉しいですぅ! お魚さんみてるとぉ幸せになるんですよねぇ」
佐々木「そうですか、それはよかった」
〇水中トンネル
佐々木「イルカのショー、大迫力でしたね」
紗耶「塩水かかってびちゃびちゃ・・・ ブラウス変色しないといいけど・・・」
佐々木「そこまで気が回らなくてすみませんでした。 タオル買ってきますね」
紗耶「ハンカチでいいです。 お土産コーナーに売ってるのって誰が触ったか分かりませんし」
佐々木「そういうの、気にされるんですね」
紗耶「あ、いや!えーっと・・・」
紗耶「あ!クラゲさん! ふわふわでぇ癒されますぅ」
佐々木「よかった、機嫌を損ねてしまったかと・・・ あっちにはチンアナゴがいるみたいですよ」
紗耶「わぁ!可愛いですぅ! でもぉ・・・ ちょっと足疲れちゃったかも・・・」
佐々木「結構見てましたからね。 あ、お腹は空いてませんか?」
紗耶「お腹ぺこぺこですぅ!」
佐々木「休憩も兼ねて食事にしましょう。 お店予約してるので、そこで良いですか?」
紗耶「もちろんですぅ!」
〇ホテルのレストラン
紗耶「えー! ここってフラノスツリーの高級レストランじゃないですかぁ!」
佐々木「フレンチ、嫌でした?」
紗耶「こんな素敵なところに連れてきて貰えるなんて感激ですぅ! こんなの初めて♡」
佐々木「お好きなもの選んでください、勿論コースでも」
紗耶「いいんですかぁ♡ えー、悩んじゃうなぁ・・・」
佐々木「では、僕のオススメにしましょうか」
紗耶「お願いしますぅ♡」
〇ホテルのレストラン
紗耶「ところでぇ、佐々木さんてぇお仕事何されてるんですかぁ?」
紗耶「私達が出会ったのってぇ、合コンだったからぁ あんまりお話しできなかったじゃないですかぁ」
佐々木「ああ、そうでしたね。 僕は不動産関係です」
紗耶「えー!すごぉい♡ イケメンだしそういうお仕事だとぉ 凄いモテるんじゃないんですかぁ?」
佐々木「そんなことないと思いますよ」
紗耶「うっそだぁ! だって私ぃ佐々木さんから声かけて貰えてすっごく嬉しかったんですよぉ?」
佐々木「色んな事に喜んで頂けて何よりです。 あ、次の料理がきましたね」
紗耶「わーお皿もかわいー♡写真撮っちゃおー!」
佐々木「料理が冷めてしまいますよ」
紗耶「あは♡すみませぇん」
佐々木「この後は、上のバーで少しいかがですか?」
紗耶「お酒大好きですぅ♡ でもぉバーなんて普段行かないからぁ 何頼んだらいいんだろぉ?」
佐々木「後で季節のカクテルでも聞いてみましょうか? 飲みやすいカクテルですと カシスオレンジやファジーネーブル等もありますよ」
紗耶「さすがですぅ♡ お酒詳しいってかっこいいですねぇ!」
佐々木「仕事柄飲みに行くことが多いので、自然と身に付きました」
紗耶「えーすごぉい♡ 私ぃお酒好きなんですけど全然詳しくなくってぇ」
佐々木「女性は少し甘えてくれた方が可愛らしいと言う意見もありますよ」
紗耶「そうなんですかぁ?嬉しいですぅ♡」
紗耶アクセル全開で笑いました。ここまでくると流石に引くなぁ。
イケメンは…なんか鼻につきますね。次回是非やられて欲しい。
紗耶さんのデートの様子、この話を単体で読むと「あー、こういうタイプの子いるいる」と思うのですが、前話を読むと何だか乾いた笑いが出てきますね。細かな描写が読んでいて楽しくなります。