怪人神輿が見えたなら

アマリモノ

夏彦とひでちゃんの場合(脚本)

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〇黒背景

〇海辺の街

〇駅前ロータリー
地元の女性「もうすぐちたま祭だな」
地元の男性「思い切って浴衣買っちゃったよ」
地元の女性「私も新調しよかな」
夏彦「・・・」

〇黒背景

〇山並み

〇古びた神社
  ヨーステ ヨーステ、ホイホイホイ♪

〇不気味
  べちゃべちゃ濁った腐り酒♪

〇モヤモヤ
  ぷんぷん匂うクソ団子♪

〇山中の坂道
  今日も今日とて退屈しのぎ♪
  山がないから谷もないけど♪
  捨てるほこりは塵ほどあるぞ♪

〇林道
  ワーステ ワーステ、ヨイヨイヨイ♪

〇森の中
夏彦「騒々しいな」
夏彦「輩か?」

〇黒背景

〇林道
本田「さて今夜はなにしよう」

〇断崖絶壁
シゲ「高跳びおりは」

〇林道
本田「冷たいのはヤだ」

〇睡蓮の花園
タマキ「絵を描くのはどう」

〇林道
本田「俺不器用だからパス」
シゲ「文句ばかりじゃな」
タマキ「救いようがないわね」
タマキ「ひでちゃん」
タマキ「どこに行くの」
ひでお「散歩さ」

〇村に続くトンネル
ひでお「平和だ」
ひでお「何にも煩わされず、波風も立たず」

〇森の中
ひでお「わっ」
ひでお「人間だ」
ひでお「なんでこんな山奥に」
夏彦「ば、化物!?」
ひでお「まさか!」
ひでお「君には僕が見えるのか?」
夏彦「く、来るな!」

〇黒背景

〇森の中
ひでお「うお!?」
ひでお「びっくりするじゃないか!」
シゲ「何事じゃ!」
夏彦「増えた!?」
夏彦「なんなんだよこいつら」
夏彦「うわあぁ!」
タマキ「私達に怯えてたわよね」
本田「間違いなく」
シゲ「珍しいのぅ」
シゲ「何年ぶりじゃ」
本田「あいつも堕楽鬼(ダラキ)になるのかな」
シゲ「多分な」
タマキ「私達が見えてたなら、もう簡単よね」

〇モヤモヤ
  ぽぴ様を、ぎゅって抱きしめる

〇森の中
タマキ「それだけで、何故かこうなるんだから」
昇「おーい」

〇廃墟と化した学校
  あっちの廃校で
  「笑ってはいけない学校」やろうぜ!

〇森の中
シゲ「笑ってはいけない」
シゲ「どういうことじゃ」
昇「えー!?」
昇「あんた知らないの」
本田「実はこいつかなりジジィらしいから」
本田「ババァだったかな」
ひでお「さっきの彼かな」
ひでお「失礼」
ひでお「これは!」

〇黒背景

〇古いアパート

〇散らかった居間
夏彦「なんだったんだよ、さっきの連中は」
夏彦「とにかくあそこはもうダメだ」
夏彦「場所を変えよう」
夏彦「誰だよこんな時間に」

〇古いアパート
ひでお「こ、こんばんは〜」

〇空

〇古いアパート
ひでお「そ、そんな大声出さなくても」

〇古いアパート
夏彦「出さずにいられるかっ!」
隣人「うっせえ!」
隣人「何1人で騒いでんだ!?」
夏彦「い、いや、そりゃ」

〇古いアパート
夏彦「こんなの見たら誰だって!」

〇古いアパート
隣人「こんなのってなんだよ」

〇古いアパート
夏彦「ここに化物がいるだろ!?」

〇古いアパート
隣人「あんた酔ってんのか」
隣人「なんもいねえじゃねえか」
隣人「それに」
隣人「なんか臭いぞ」
隣人「ヤバい事やってんじゃねえだろうな」
夏彦「ま、まさか!」
隣人「こっちは大学のレポートで忙しいんだ」
隣人「これ以上うるさくすんじゃねーぞ」
隣人「おっさん」
夏彦「俺だってまだ28歳だっつーの」

〇古いアパート
ひでお「ごめんね びっくりさせちゃった」
夏彦「なんで俺を追ってきた?」
夏彦「た、食べるつもりか!」
ひでお「物騒なことを言うんじゃない!」
ひでお「財布を届けに来たんだ」
ひでお「住所は国民健康保険証から知った」
夏彦「勝手に見てんじゃねえ」
ひでお「ごめん」
夏彦「その格好はなんなんだよ」
夏彦「特殊メイクや着ぐるみじゃないのか」
ひでお「いやあ、そういうんじゃなくて」
ひでお「正真正銘、自分の身体さ」
ひでお「詳しく知りたい?」
夏彦(こんなでもドヤ顔なのが何故か分かるな)

〇散らかった居間
夏彦(好奇心に負けてしまった)
ひでお「あ〜」
ひでお「随分散らかってるな」
夏彦「余計なお世話だ!」
夏彦「あまりジロジロ見んなよ!」
ひでお「これが夕飯かい」
夏彦「まあな」
夏彦「誰かさんのせいで伸びちまったけど」
夏彦「つまみになれば何でもいんだよ」
ひでお「ちゃんとしたものを買いに行こう」
ひでお「来る途中で〇友を見た」
ひでお「あそこならまだやってるよな」
夏彦「じ、冗談だろ?」

〇黒背景

〇スーパーの店内
ひでお「玉ねぎ、人参」
ひでお「お肉は何が好きだったっけ」
夏彦「ぶ、豚だけど」
夏彦「随分慣れてるみたいだな」
ひでお「まあ、僕も」
ひでお「元々は人間だったから」
夏彦「マジかよ!?」

〇コンビニのレジ
店員「880円になります!」
夏彦「・・・」
店員「・・・」

〇コンビニのレジ
ひでお「あの〜」
ひでお「店員さん待たせちゃってるよ」

〇コンビニのレジ
夏彦「俺が払うのかよ!?」
店員「えっ」
夏彦「あ」
夏彦「なんでもないです」
夏彦(俺以外には見えてないんだっけ)
夏彦(考えてみりゃ)
夏彦(こいつが金を持ってるわけないわな)
夏彦(なんか納得いかないが)
夏彦(金の事を今さら気にしても仕方ないか)

〇古いアパート

〇安アパートの台所

〇黒背景

〇安アパートの台所
  トントントン♪
  悲しい時は食べよう♪
  嬉しい時も食べよう♪
  愛しい時こそ食べよう♪
ひでお「嗚呼〜♪」
ひでお「毎日がフェスティバル♪」

〇散らかった居間
夏彦「これは!」
夏彦「昔やってたCMの歌!?」
夏彦「オレがガキの頃に流行った奴じゃん」
夏彦「よく知ってんな?」

〇黒背景

〇散らかった居間
ひでお「さぁ召し上がれ」
夏彦「あんたは食べないのか」
ひでお「僕は普通のごはんは食べられないから」
ひでお「お気遣いなく」
夏彦「そ、そうか」
夏彦「じゃあ遠慮なく」
夏彦「いただきます」
夏彦「うめえ!」
ひでお「よかった」
夏彦(そういえば)

〇明るいリビング
夏彦(昔は日曜の昼に)
夏彦(必ずカレーを食べてたんだ)
夏彦(なんでかそれを)
夏彦(思い出しちまうな)

〇黒背景

〇散らかった居間
夏彦「ごちそうさま」
夏彦「一応礼は言っとく」
夏彦「久しぶりだった」
夏彦「誰かが作った飯を食べるのは」
ひでお「彼女はいないのかい」
夏彦「いるわけねえだろ」

〇散らかった居間
夏彦「こんな有様でよ」

〇散らかった居間
ひでお「なるほど」
ひでお「お母さんは」
夏彦「とっくの昔に病気で死んだ」

〇大きい研究施設
夏彦「親父が会社で不正をして」
夏彦「あげくに失踪しやがった」

〇散らかった居間
夏彦「そのせいで苦労してたよ」
ひでお「・・・」
ひでお「最低の父親だよな」
夏彦「まあな」
夏彦「最後はその辺で野垂れ死んだんじゃないかと」
夏彦「俺は思ってる」
夏彦「でも」
夏彦「お袋は最後まで潔白を信じてた」
夏彦「親父は罪を押し付けられただけだってな」
ひでお「・・・」
ひでお「強かったな」
夏彦「憐れなバカだよ」
ひでお「そんな言い方はやめなさい!」
ひでお「自分を傷つけてるように見えるぞ」
夏彦「知った風な事を言うな」
夏彦「お前に何が分かる?」
ひでお「・・・」
ひでお「堕楽鬼の事が見えている」
ひでお「それは確かだ」
夏彦「はぁ?」
ひでお「僕は元々人間だった」
ひでお「って言ったよね」

〇廃墟と化した学校

〇荒廃した教室
本田「じゃあこの問題を」
本田「君が解きなさい!」
昇「えっ!?」
昇「あー」
昇「えっと」
昇「666条!?」
本田「ブー!!」
本田「正解は13条です」
本田「そもそもケンポーは、そんなに沢山ねーよ!」
昇「知らねーし!?」
昇「俺達にはもう関係ないんだから!」
タマキ「なんで私達、学生ごっこやってるワケ」
シゲ「廃校に来たら」
シゲ「突然あ奴が言い出したんじゃ」
シゲ「授業を受けたい、とな」
タマキ「へえ」
タマキ「みんなが優しくて良かったわね」
タマキ「夢ちゃん」

〇黒背景

〇散らかった居間
ひでお「堕楽鬼になった奴は みんな追い詰められていたんだ」
ひでお「自分や誰かを 傷つけずにはいられないくらいに」

〇流れる血
  誰も多くは語りたがらないけど
  依存症だったり
  引きこもりだったりしたらしい

〇散らかった居間
夏彦「俺も同じだって?」
ひでお「人生が順風満帆だった奴は!」
ひでお「堕楽鬼には多分いない」
ひでお「そもそも見えないし声も聞こえないんだ」
ひでお「だけど今は、みんなで平穏に過ごしてる」
ひでお「どんな仕組みなのかは分からない」
ひでお「でも」

〇血しぶき
  ぽぴ様は
  そんなはぐれ者達を救済するために存在する

〇散らかった居間
ひでお「僕はそう考えてるよ」
夏彦「だからなんだ?」
夏彦「お前は俺に」
夏彦「堕楽鬼とやらになれ」
夏彦「そう言いたいのか?」
ひでお「そういうわけじゃ」
夏彦「ふざけんな!!」
夏彦「何が救済だ!?」
夏彦「だいたいお前らは!」
夏彦「元の姿には戻れるのかよ!」
ひでお「そっ」
ひでお「それは多分無理だ」
夏彦「だろうな!」
夏彦「いつか化物を辞めたいと思っても」
夏彦「二度と人には戻れない」
夏彦「そんな不自由な救いがあってたまるか!」
ひでお「・・・」
夏彦「それに」
夏彦「何をしたって世界から認識されないのなら」
夏彦「とっくに死んでるのと同じじゃないか」
ひでお「・・・」
ひでお「かもしれない」
夏彦「俺は確かにクズだけど」
夏彦「そんなのはごめんだ」
夏彦「自分の意思で」
夏彦「最後まで抗って」
夏彦「人間らしく生き抜きたい」
ひでお「・・・」
夏彦「うぷっ」
夏彦「なんか気分が悪くなってきた」
夏彦「悪いけど」
夏彦「もう帰ってくれ」
ひでお「・・・」
ひでお「いや」
ひでお「それはできない!」
夏彦「なんだと!」

〇古いアパート

〇散らかった居間
ひでお「もう夜明けだ」
ひでお「この時間になると」
ひでお「何故か途端に・・・眠くなる」
夏彦「おい!」
ひでお「悪いけ、ど」
ひでお「ゆう方、まで」
ひでお「ねかして、く」
ひでお「・・・」
夏彦「動かなくなった!?」
夏彦「どういうシステムだよ!」
夏彦「でもまあ」

〇黒背景
夏彦(誰かと一緒に眠るのも久しぶりだ)
夏彦(最後の思い出としては)
夏彦(悪くないかもな)

〇黒背景

〇空

〇山並み

〇露天風呂
本田「ふぃ〜極楽♪」
本田「温泉最高♡」
本田「むくみがとれる」
シゲ「わしはもっと熱い方がなぁ」
本田「お湯でうがいすんなよ」
本田「またむせるぞ」
タマキ「そういえば」
タマキ「この間はどこに行ってたのよ」
ひでお「あー」
ひでお「実は」

〇黒背景

〇露天風呂
ひでお「っと、こんな事が」
タマキ「へえ」
タマキ「あの時の人間とねえ」
タマキ「彼、またこっちにくるかしら」
ひでお「いや」
ひでお「多分それはない」
ひでお「かなり意思が強いみたいだったから」
ひでお「立派な若者だったよ」
タマキ「・・・」
本田「なんだぁ」
本田「随分とあの人間に肩入れしてるじゃないか」
本田「ひょっとして知り合いだったのか!」
ひでお「そうじゃないけど」
シゲ「甘いのぅ!」
シゲ「わしはもうあ奴は手遅れだと思うぞ」

〇流れる血
  ああいう淀んだ眼をした奴を
  何人も見てきたから分かる

〇露天風呂
本田「さすが古株」
ひでお「そんなまさか」
タマキ「おシゲちゃんに賛成ってワケじゃないけど」
タマキ「夜遅くにこんな山奥へ」
タマキ「彼は何しに来てたんでしょうね」
タマキ「ひでちゃん!」

〇黒背景

〇海辺の街

〇神社の出店

〇お祭り会場

〇射的コーナー

〇神社の石段

〇黒背景

〇神社の本殿
橘「というわけで」
橘「無事に祭りを開催することができ」
橘「皆様とのご縁を再確認できました!」
橘「今年は苦しい1年でしたが」
橘「雨が降るから」
橘「ハレの日が待ち遠しいのです!」
橘「明日からまた和を保って」
橘「一生懸命働きましょう!」
橘「今日はそのための英気を養って下さい!」
役員「八田工業の橘会長ありがとうございました」
観光客B「市長はともかく なんでスポンサーの挨拶があんのよ」
観光客B「無粋じゃない」
観光客A「祭りの資金の半分はあそこらしいからね」
観光客A「それに」

〇海辺の街
  ここら一帯は
  あの会社のお膝元で

〇古い倉庫
  コネも金もないバカは
  みんなあそこの工場に就くしかないから
  無下にできないんだろう

〇大きい研究施設
  最近不景気で
  かなりの解雇があったみたいだし
  昔、労災隠しの発覚もあったりして
  不信感は持たれてるらしいけどね

〇神社の本殿
観光客B「やーね、辛気臭い話だわ」
観光客B「せっかく遠出してきたのに台無し!」
観光客A「ま、待ってよ」

〇仮設テント
役員「会長どうぞこちらへ!」
役員「つまらない物しかございませんが!」
夏彦「何が縁だ!」

〇古い倉庫
  俺達を切り捨てやがった癖に!
  祭りなんてぶち壊してやる!

〇黒背景

〇仮設テント
橘「ちょっとトイレへ」
役員「あ、ご案内します!」
橘「いや結構!」
夏彦「で、出てきた」

〇神社の石段

〇施設の男子トイレ

〇ホテルの駐車場
夏彦「ひ、1人きりだ!」
夏彦「練習はしたんだ」
夏彦「今ならやれる」

〇施設の男子トイレ
橘「な、なんだ君はっ」
  あ、あああああァ!!

〇黒背景

〇施設の男子トイレ
夏彦「な」

〇施設の男子トイレ
夏彦「なんであんたがここに!?」

〇施設の男子トイレ
夏彦「どうして邪魔をするんだよ!?」
橘「な」
橘「なんなんだ一体!?」
橘「頭がおかしいんじゃないか?」
橘「だ、誰か!」

〇施設の男子トイレ
ひでお「やっ・・・ぱり」
ひでお「思いつめてた、んだなっ」
ひでお「ぐぅ!」
夏彦「だ、大丈夫か」
夏彦「ご、ごめ・・・」
夏彦「俺、こんなつもりじゃ!」
ひでお「いや」
ひでお「僕が悪いんだよ」
ひでお「僕が・・・弱かったか、ら」
ひでお「お前を不幸に・・・してしまった」
夏彦「な、何を言ってるんだ?」
ひでお「・・・」
ひでお「誰かを、傷つけてしまう位なら」
ひでお「僕達の所へ、来いっ!」
ひでお「お前が言うように」
ひでお「死んだような、毎日だけど」
ひでお「仲間なら、いるからっ・・・!」
ひでお「・・・」
夏彦「お、おいっ!」
夏彦「・・・っ!」

〇モヤモヤ
夏彦「俺はっ!」
夏彦「なんてことをしてしまったんだ・・・!」

〇海辺の街

〇黒背景

〇山並み
  数ヶ月後

〇村に続くトンネル
本田「今夜はどうする」
シゲ「虫捕りでもするかの」
本田「俺は都会育ちだから触れねーよ」

〇黒背景

〇ファストフード店

〇広い厨房
夏彦「あの、発注の仕方ですけど」
地元の男性「またぁ?」
地元の男性「フツー1回で覚えられるでしょ」
夏彦「す、すみません もうミスしたくないので」
地元の男性「あんたさ」
地元の男性「俺より年上っしょ」
地元の男性「もう少しちゃんとしないと」
地元の男性「いつまでフリーターやるつもりスか」

〇黒背景

〇海岸線の道路

〇林道

〇村に続くトンネル
本田「お〜、なっちゃん!」
シゲ「また来たのか」
シゲ「お主も物好きよの」
本田「そろそろ堕楽鬼になる決心がついたか」
本田「頑固だねぇあいつも」
シゲ「踏ん張っておるのじゃろう」
本田「俺ならもうごめんだね」
本田「散々死ぬほど働かされたもん」

〇黒背景

〇森の中
ひでお「いい事が起きそうだ」
ひでお「早速あったな」
夏彦「ホントに大丈夫なんだよな」
ひでお「まだ気にしてるのか」
ひでお「もう平気だって言ったろ」
ひでお「それより新しい仕事はどうだい」
夏彦「辛いよ」
夏彦「でもここに来たらみんなに会えるから」

〇山並み
  ここに来れば
  いつでも祭りがやっている

〇林道
  愉快な連中がいて
  変わらず楽しそうに騒いでる
  そんな姿を見ていると
  自分の悩みまでどうでもよくなってきた
  こんな俺にも
  新しい繋がりができた
  すごく居心地がいい場所なんだ
  だから

〇森の中
夏彦「明日も少しだけ」
夏彦「耐えられると思う」
ひでお「偉いなぁ」
夏彦「俺の馬鹿な行いを」
夏彦「身体を張って止めてくれた」
夏彦「あんたのおかげだよ」
  ありがとう

〇黒背景

〇黒背景

〇古びた神社
タマキ「ここに来ては鬱憤を晴らし」
タマキ「自分だけ満足して帰っていきやがる」
タマキ「ボク達を見下して」
タマキ「見世物だと思ってるんだ」
タマキ「許せない」
タマキ「そんな風に考えてるんじゃないの」
タマキ「夢ちゃん」
タマキ「ダメよ」
タマキ「彼は苦しんでるんだから」
タマキ「受け入れてあげなくちゃ」
タマキ「あなただってしんどいままよ」
タマキ「私にいい考えがあるの」
タマキ「やっぱりあの子も」
タマキ「楽にしてあげるべきじゃないかしら」

〇手
  だから
  そのために
  協力してくれるわよね
  夢ちゃん

〇白

コメント

  • 『笑ってはいけない』に興じる(笑)享楽的な怪人たちに惑わされず、夏彦が自分を取り戻していく話…かと思いきや、ダークな結末😱
    いったいこの後の夏彦は…😱

  • とても意味深なラストにドキッとしました。みんな仲良くハッピーエンド、ではなくて各人の考え方や言動にバラつきがあるので、より集団のリアルさを感じますね。価値観や生き方に正解はなく人それぞれ、そんな空気感が伝わってきますね。

  • 賑やかで楽しいお話かと思いきや、だんだん彼の苦悩が明かになり……最後、ちょっとビクッとしてしまいました😨
    だめだよ、彼は今踏ん張ってるんだから‼️と、叫ばずにはいられません💦どうか幸せでありますように😌

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