(未完成です)苦痛星うつす不運海

なし

吸精主のアレテー(脚本)

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〇入り組んだ路地裏
  申し訳ございません。未完成です。
  完成後にまたご覧いただけますと、とっても嬉しいです。
人「センセ、あたし死ぬのが怖い」
人「今になって死にたくないと思えるのが、ほんと嬉しい。 センセのおかげだよ?」
人「ねぇ──ヤッてよ」
楽土 「──」
人「おやすみ」
楽土「28人目」

〇コンビニのレジ
  七夕フェア 開催中!!
ハヤト「次の方」
平野 新太「探したよハヤトくん」
平野 新太「頑張ってるんだね」
ハヤト「チッ」
ハヤト「出待ちしやがったら警察呼ぶからな」

〇荒れた公衆トイレ
楽土 「つまりだ。ヒーロー番組は未来を夢見るほど現在に不安のない子だけを想定して作る。だから君達には有害なのだよ」
ハヤト「ねえ、センセ。そろそろオレもヤッてほしいんだけど──」
楽土 「まだ13講だろう」
ハヤト「毎日会ってもあと12週かかるわけでしょ。長すぎ!」
楽土 「許さないぞ。君はまだ答えに至っていない」
ハヤト「アマネは一瞬だったじゃねーか」
楽土 「彼女は例外、答えが出てしまっていたから」
ハヤト「んだよ・・・ここでも頭良くねーとサベツかよ」
楽土 「そう捉えるならば抜ければいい 私は困らないのだから」
ハヤト「わ、悪かったよ──」
平野 新太「見つけた! その子から離れろ!!」
ハヤト「カウンセラーの奴・・・ センセ、場所変えようぜ」

〇開けた交差点
平野 新太「傘、貸すよ?」
ハヤト「ついてくんな」
楽土 「どうやって辿り着いた、なぜ・・・」
平野 新太「単純な確率論です、いそうな場所を何日も総当たりすればいつかは会える!」
ハヤト「ストーカーかよ」
平野 新太「アマネちゃんもこの人と一緒にいたんだろう?」
楽土 「思ったより詳しい」
平野 新太「担当生徒が行方不明にもなれば必死に調べますよ、玻璃磨光彦”元”検察官」
楽土 「大昔のことを持ち出して悪口を言うタイプか君は」
平野 新太「子どもを守るのが僕の仕事なんだ! 未来を奪われないためには意地悪くもなる!!」
ハヤト「いい加減にしろよマジで。騙されてるとでも思ってんの? オレから頼んでんだよ」
平野 新太「引き下がれるわけないだろ。ハヤトくんが死んだら悲しい。君に生きていてほしいと願うのがそんなに変か?」
ハヤト「生きてる方が悲しいって人間がいるのもわかってくれよ・・・」
楽土 「まあこのまま立ち去られても困る。ではこうしよう」
楽土 「今から「自ら死を選ぶこと」の是非について議論して、ハヤトくんにどちらに賛同できるか決めてもらう」
ハヤト「は? んな面倒なことやる暇あったら講義進めてくれよ」
楽土 「君に選ばせる意味を考えろ。内容によっては、この議論をもって以降の講義全てに充てるというのは?」
ハヤト「今日で終われるってこと? 乗った」
平野 新太「説得に失敗すれば、ハヤトくんはすぐにでも殺されかねないってことか!」
平野 新太「大丈夫ですか──!?」
ハヤト「きゅ、救急車・・・」
楽土 「まあ待て、降りてきた。双方無事だ。ここは当事者同士に任せよう 本題を進める」
楽土 「自動車事故の発生率は知っているかな?」
平野 新太「えっと」
楽土 「死亡事故は」
平野 新太「何が言いたい?」
楽土 「死において、確率は問題にならない。自動車事故は目の前で起こったし、死亡事故の遺族を私たちは知っている」
平野 新太「この話題はやめてくれないか」
ハヤト「いいよ、続けろよ」
楽土 「君がさっき使った「単純な確率論」は多数から溢れた者たちを黙殺できる物言いだ」
平野 新太「無視する気はない! 不運に負けずに生きていけるように、僕たちのようなサポートする人間がいる」
楽土 「不運、なんて言葉も、アクシデントが実現した今となっては気休めにもならない」
平野 新太「だから──現状を受け止めて、普通に生きていくために一緒に頑張るんですよ。死に向かうよりは建設的なはず」
ハヤト「普通に──生きる」

平野 新太「求められたからといって、命を奪うことへのあなた自身の責任は消えない。救いのない社会を作ってきた大人の選択として適切ですか」
平野 新太「あなたは迷っている。罪に苦しんでいる。だから被害者自身に選択させる。 なら生きていける社会を真っ当な手段で作りましょうよ」
平野 新太「死者を否定しない。志は認めている。思想は否定できない。でも手段は否定するぞ。あなたは自己満足のために命を奪っている亡者だ」
平野 新太「──!! これであなたは恣意的に暴力で命を奪う亡者です」
平野 新太「ああでも、苦しみが吸われていく。救われる気分だ 人の死に方としては、これほど優しいものはないかもしれない・・・」

〇宇宙空間

コメント

  • 「安楽死できないなら死んでやる」とか「安楽死できたら死んでもいい」みたいな、人を惑わせる甘美なドラッグのような側面があるんでしょうね。理屈では太刀打ちできませんよね。未完成とのことですが、不運海の水先案内人ともいうべき楽土の目的や背景が知りたくなります。

  • 未完成とは思えません。
    この後に続きがあるのですかね!
    交通事故や不運によって突然奪われる命と、自ら希望して奪われる命、似ても似つかないかなぁと自分は感じます。感情論ですが…。

  • 未完成なのが残念ですので、是非是非続きを完成していただきたいです。

    私たちに当たり前の様に付き纏う生きること、そして、死ぬこと。
    その上で、そこに快楽を見出してしまう殺し方をする怪人…なんてものが現れたら厭世的な人たちは皆群がってしまうでしょうね…

    そんな事を考えさせられる素敵な作品でした。

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