世界一ツイていない女子高生が的中率99.9%の予想屋に出逢って人生大幅に変わった件

しゅういちろう

4枠 大穴男子を選べ!!(脚本)

世界一ツイていない女子高生が的中率99.9%の予想屋に出逢って人生大幅に変わった件

しゅういちろう

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〇ファミリーレストランの店内
  ここはファミレス──
足立絵里奈「予想屋さん!! 助けて!!」
鵜久森源蔵「ちょっと、店員さん」
ファミレス店員「ご注文でしょうか?」
鵜久森源蔵「フライドポテトに生ビール」
ファミレス店員「承知しました」
足立絵里奈「ちょっと、勝手に注文しないでよ!!」
足立絵里奈「人が困っているというのに・・・」
鵜久森源蔵「何を困る必要があるんだよ」
鵜久森源蔵「というか、男から言い寄ってきてほし いって言ったのは嬢ちゃんじゃねえか」
足立絵里奈「だけど、いくら何でもモテ過ぎだ よ!!」
足立絵里奈「一日に4人も告白されるなんて・・・・・・」
足立絵里奈「今まで男の子と付き合った経験もないのに・・・」
鵜久森源蔵「仕方ねえな・・・」
鵜久森源蔵「ほいよ」
鵜久森源蔵「まずは1枠 衛藤蓮」
鵜久森源蔵「一番人気の大本命だな。 何せイケメンだし、モデルの仕事もやっている」
足立絵里奈「話も面白いし、クラス一番の人気者だよ・・・」
鵜久森源蔵「でもよ・・・」
鵜久森源蔵「俺はこいつのことをイマイチ信用できないんだよなあ・・・」
足立絵里奈「嫉妬でしょ?」
鵜久森源蔵「プロの勘だよ」
鵜久森源蔵「2枠 佐々木佑太」
鵜久森源蔵「爽やかスポーツマンで 根は真面目」
足立絵里奈「バレー部の主将もやっていて、後輩からの信頼も厚いんだって」
鵜久森源蔵「いいね。ワシは好きだよ。こういう熱血スポーツ馬鹿」
鵜久森源蔵「でもねえ・・・」
鵜久森源蔵「こういう奴は女放っておいて、自分の好きなことに没入しちゃうタイプだからなあ・・・」
足立絵里奈「これは噂で聞いたんだけど・・・」
足立絵里奈「佐々木君、バレー部のマネージャーと付き合っていたけど、この前別れたばっかりだったんだって・・・」
足立絵里奈「別れた原因は佐々木君が部活に熱中するあまり、彼女を放ったらかしていたからだって・・・」
鵜久森源蔵「やっぱりなあ・・・」
鵜久森源蔵「3枠 緑川要」
鵜久森源蔵「こいつは凄い!!」
足立絵里奈「何が?」
鵜久森源蔵「血統がいいんだ」
鵜久森源蔵「父親が大学教授」
鵜久森源蔵「母親が名家のお嬢様」
足立絵里奈「ふーん」
足立絵里奈「血統はさておき、うちのクラスではトップレベルで頭がいいよ」
足立絵里奈「いつも成績はオール5」
鵜久森源蔵「最後は4枠 三浦慎太郎」
鵜久森源蔵「顔は平凡・・・」
鵜久森源蔵「学業も平凡・・・」
鵜久森源蔵「スポーツも別に普通・・・」
鵜久森源蔵「本当にただの平凡な男だな」
足立絵里奈「うん、ただの幼馴染だよ」
鵜久森源蔵「でも、ドラマとか少女マンガとかだったら、こういう幼馴染と最終的にくっつくんじゃねえの?」
足立絵里奈「三浦君と? ない。ない」
鵜久森源蔵「で、お嬢ちゃんは誰がいいんだ・・・」
足立絵里奈「どうしよう・・・」
足立絵里奈「全然わかんない・・・」
足立絵里奈「衛藤君はイケメンだし・・・ 佐々木君は真面目でスポーツ万能だし・・・ 緑川君は頭いいし・・・」
鵜久森源蔵「いっその5枠はどうだ?」
足立絵里奈「5枠?」
鵜久森源蔵「5枠は「4股」だ」
足立絵里奈「4股ぁ!?」
ファミレス店員「お待たしました」
ファミレス店員「フライドポテトと・・・」
ファミレス店員「生ビールになります」
ファミレス店員「ごゆっくり」
客A「あの子、どうしたの?」
客B「突然、大声で「4股」だって」
子供の客「ママー、「4股」って何?」
ママの客「たっくん、「4股」とか人前で言ったらダメよ」
足立絵里奈「は、恥ずかしい・・・」
鵜久森源蔵「好みのタイプとかあるだろ。 どんな男がタイプなんだい?」
足立絵里奈「う~ん・・・」
足立絵里奈「優しくて・・・ 嘘つかなくて・・・」
足立絵里奈「私のことを大事にしてくれる人かな・・・」
鵜久森源蔵「ふうーん・・・」
鵜久森源蔵「ビール、もう一杯飲みたくなったなあ・・・」
鵜久森源蔵「ウィンナーの盛り合わせも食べたいなあ・・・」
鵜久森源蔵「デザートはチョコレートパフェにしようかな・・・」
足立絵里奈「ちょ、ちょっと待ってよ!!」
足立絵里奈「何で勝手に注文しているのよ?」
鵜久森源蔵「これくらいいいだろ」
足立絵里奈「あと、予想は?」
鵜久森源蔵「あっ、重要なことを言い忘れてたけど・・・」
鵜久森源蔵「今回は1000円な」
足立絵里奈「えっ!?」
足立絵里奈「いつも100円じゃない」
足立絵里奈「何で今日だけ1,000円なのよ?」
鵜久森源蔵「恋愛の予想は他のと比べて体力を使う んだよ・・・」
鵜久森源蔵「だから、1,000円もらわないと予想できないの」
足立絵里奈「1,000円は私の小遣いじゃキツイ・・・」
鵜久森源蔵「これでも、嬢ちゃんには出血大サービ スで予想しているんだぜ。 感謝してほしいぐらいだよ」
足立絵里奈「いや、感謝はしてるよ」
足立絵里奈「でも、こちらにも金銭的な事情が・・・・・・」
鵜久森源蔵「そうか・・・ じゃあ、仕方ねえな・・・」
鵜久森源蔵「せっかく、生まれて初めてできた彼氏なのに、浮気ばかりのサイテー男かもしれないよ・・・」
鵜久森源蔵「その浮気のトラウマで、今後恋愛ができなくなっちゃうかもしれないよ・・・」
鵜久森源蔵「そのトラウマで音楽活動にも支障をきたし、バンドも解散・・・」
足立絵里奈「わ、わっかた! わかったわよ!!」
足立絵里奈「払えばいいんでしょ? 1,000円」
  絵里奈、1000円札を源蔵に手渡す。
鵜久森源蔵「毎度あり」
鵜久森源蔵「これに書いているよー」
足立絵里奈「・・・」
鵜久森源蔵「どうした? 見ないのかい??」
足立絵里奈「家に帰ってから見る・・・」
鵜久森源蔵「そうか・・・」
鵜久森源蔵「注文いいですか?」
鵜久森源蔵「生ビール一杯と、 ウィンナーの盛り合わせ チョコレートパフェも」
鵜久森源蔵「あと、鶏の唐揚げ」
足立絵里奈「唐揚げも食べるの??」
鵜久森源蔵「そうそう・・・」
鵜久森源蔵「この店で頼んだものは、全部お嬢ちゃんのおごりだからな・・・」
足立絵里奈「えっ!? そんなの聞いてない・・・」
足立絵里奈「そんな・・・」

〇団地
  その夜──

〇女の子の一人部屋
足立絵里奈「結局、誰なんだろう?」
足立絵里奈「こ、この人なの!?」

〇学校の校舎
  一週間後──

〇教室
男子高生A「足立が彼氏と一緒に登校してる──」
男子高生B「お熱い二人だねえ」
女子高生A「何で足立さんに、あんな素敵な彼氏がいるの?」
女子高生B「足立さんてそんなに可愛いとは思わないんだけどな──」
  果たして、絵里奈の選んだ男子は??

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