エピソード14(脚本)
〇清潔な浴室
千頭和 由愛葉「ふぅ~・・・」
好きな音楽をかけ、湯船につかりため息をつく。
疲れが一気に取れて、体がほぐれる。
私はこの間に、明日着る服を考えることにした。
普段佐々ちゃんに見せてるのは、ぶっちゃけふざけているような服装だ。
でも、オフの日に会うのは初めてだし、何を着てけば好印象なの?
佐々ちゃんがどうゆう服装が好きなのか全然分からない。
候補としては、清楚系、ロリータ、ギャル
お母さん「落ち着いてる服装がいいんじゃない?」
千頭和 由愛葉「──────────────へ?」
お風呂ごしに話しかけていたのは、ママだった。
千頭和 由愛葉「なんで考えてること分かるの!?」
お母さん「だって~、さっきからニコニコしてたし、いつも先輩カッコいいとか寝言で言ってたから明日デートなのかなと・・・・」
寝言でそんな事言ってたの私。
その前にママはエスパーかなんかなの!?
千頭和 由愛葉「ででデートじゃないから、あくまで食事!まぁパンケーキだけど・・・とにかくあっち行って!」
私は湯船に赤くなった顔を沈めながらママを追いやると、お風呂を出て、髪を乾かし、歯を磨き、そして自分の部屋へ向かった。
〇女の子の部屋
千頭和 由愛葉「さぁ、ほんとに何着ていこう」
さっきのママの案は結構いいと思い、クローゼットから落ち着いた色の服を引っ張り出した。
そして、鏡の前で実際に着てみた。
チェックのダボダボとしたズボンに、茶色のトレーナー。そしてベレー帽。
我ながら似合っていた。
鏡の前でウキウキとしていると、鏡越しにドアの隙間から部屋を覗く親の姿だった。
千頭和 由愛葉「やめろぉ~~~~!!」
枕をドアに投げつけ、威嚇すると
お母さん「明日頑張ってね!」
階段を下りながらママが言った。
千頭和 由愛葉「余計なお世話!」
私は枕を拾い、ベッドに入ると
千頭和 由愛葉「自分が言った言葉に少し赤くなり、顔を沈めると・・・・・・」
朝になっていた。