シコリンの憂鬱(脚本)
〇おしゃれなリビングダイニング
ヨシコ「相撲を取ろう!!」
緒河勇樹「す、相撲で決める気か?」
シコリン「これは困ったな・・・」
シコリンは相撲を取りたくはなかった。
ヨシコ「勝った方が名乗って良いことにしよう」
緒河勇樹「のこったら寄り切るぜ!!」
ヨシコ「押し出すまで帰れません!!」
シコリン「敗者を踏んづけんなよ!!」
シコリン「うわっ!!ヨシコ・・・テッポウ強いな・・・負けたよ」
ヨシコ「だから・・・相撲で決めたのよ」
緒河勇樹「弱点克服だな・・・シコリン良い名前だよ。変えんなよ!!あっはっはっはっはーっ!!」
シコリン「勇樹サンクス!!」
ヨシコ「めでたしめでたしっと!!」
〇廃列車
シコリン「ヨシコのテッポウが強過ぎて、土手っ腹に痣が出来たんだ」
ヨシコ「悪かったよ。あの時はああするしかなかったんだよ」
シコリン「いや・・・そこは否定してないよ」
緒河勇樹「えっ?じゃあなんでわざわざこんな廃墟に呼び出したんだ?」
シコリン「そりゃ・・・痣が酷いこの土手っ腹を見せる為さ・・・ちょっと可笑しかったかな。ヨシコを担ぎたかったんだよ」
ヨシコ「担ぐなーっ!!」
緒河勇樹「担ぐなーっ!!あっはっはっはっはーっ!!シコリンならではの奇策だな。参ったよ。俺もマスオになりたいよ」
シコリン「勇樹は勝ち続けろ・・・」
ヨシコ「何でなの?やってらんないわ!!」
シコリン「見損なったぞ勇樹!!何がマスオだっ!!」
緒河勇樹「ま、待ってくれよ・・・っ!!俺は・・・どうしたら良いんだ」
〇村に続くトンネル
緒河勇樹「どうした?ヨシコ・・・泣いている」
ヨシコ「給付金が停止したのよ。アルバイトか人を喰らうか迷うわよね」
緒河勇樹「ひ、人を・・・欺くと言う意味か?」
ヨシコ「いや・・・鬼人です。私・・・」
緒河勇樹「鬼人が・・・実在したのか?ヨシコっ!!シッコな俺だけど・・・宜しくな」
ヨシコ「シッコかよっ!!」
シコリン「シッコかよっ!!」
緒河勇樹「シッコだよっ!!」
シコリン「いつの間にやら給付金が停止してる。シッコしかないかな」
緒河勇樹「まぁな」
ヨシコ「シッコか・・・。勇樹はシッコなんだね」
緒河勇樹「あぁ・・・給付金は自分で貰いに行くんだぞ」
ヨシコ「はいっ!!」
シコリン「はいっ!!」
緒河勇樹「いつの間にかシコリン居たよな。あっはっはっはっ!!」