②すべては霧の中(脚本)
〇霧の立ち込める森
その後、何体かのモンスターを倒した。
しかし、僕たちの表情は暗かった。
〇ソーダ
ブリッジ「・・・・・・違う。 まったく手ごたえが無い」
剣にも強さを感じられない。
記憶のように、
武器のレベルも失ったようだ。
〇霧の立ち込める森
イレナ「メンバーは4人のはずだ。 1人多いのはナゼだ?」
カラム「まあまあ、 今は誰も分からないですから」
オブ「その1人が敵かどうかも分かりません」
コックス「そうだな。 今は自分自身も何者だか分からねえ状況だ」
〇新緑
とにかく先に進むしかない。
けれど、どの方角へ?
カラム「あっ、ありました!」
これは「アトラスフルーツ」
これで周辺の情報が分かる。
さっそくアトラスフルーツを割る。
〇睡蓮の花園
この先に湖があるらしい。
コックス「よし、行こう」
イレナ「おそらく今までより強いモンスターが出るだろうな」
コックス「ああ、それでも行くしかあるまい」
〇密林の中
5人は湖に向かった。
ブリッジ「この先が湖のはずだ」
オブ「きゃっ!」
オブが左腕をおさえている。
モンスターの攻撃を受けたらしい。
ブリッジ「どこだ?」
コックス「霧で見えん」
イレナ「私に任せな」
ヒュッ
イレナ「捕まえた!」
〇モヤモヤ
湖のモンスター「クソッ」
イレナ「いくよ!」
ブリッジ「よし」
「グワッ」
〇密林の中
カラム「敵の攻撃を受けるなんて 無茶なことしますね」
イレナ「無茶ではない。 私はディフェンダーだ」
カラム「たしか攻撃を受けたのに ダメージ少ないですね」
イレナ(私はこうやって戦ってきたはず。 ・・・・・・たぶん)
イレナ(私には、すべきことがあった気がする。 それは?)
〇けもの道
カラム「傷を見せて下さい。 治療します」
オブ「いらん!! この程度の傷で」
カラム「しかし、血が出ていますよ」
オブ(なんということだ。 あんな雑魚に)
〇睡蓮の花園
湖に着いた。
ブリッジ「ここかあ」
コックス「よし、食べ物を探してこよう」
オブ「その必要は無い」
オブが湖に向かって
右手をかざす。
小さな竜巻とともに魚が降ってきた。
コックス「これは便利だ」
オブ(そんなことは簡単なこと。 そして、私はもっと過酷な冒険をしてきたはず)
〇ゴシック
メンバーが1人多いということより、
自分自身が何者であるのかも分からない。
記憶の中も霧でかすんでいた。
霧の中を進むパーティー、記憶もまた霧の中という感じですね。少しずつ記憶の霧が晴れ、能力の断片も見え始めた一行ですが、不安と不信の心中でしょうね。今後も気になります!