ボス

神社巡り

エピソード1(脚本)

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〇古風な和室(小物無し)
日暮杏子「今日もいい天気だわ~」
日暮杏子「絶好のお洗濯日和ね!!」
日暮杏子「はい、もしもし~」
謎の男「あ~俺、俺!!」
日暮杏子「雅夫!!雅夫なの!?」
謎の男「う、うん・・・そうそう・・・俺!雅夫!!」
日暮杏子「いったい!どうしたの!?」
謎の男「いやぁ~会社の金使いこんじゃってさぁ~」
謎の男「すぐに300万用意しなきゃまずい事になるんだよぉ~」
日暮杏子「まあ!大変!! 300万も必要なの!?」
謎の男「う、うん・・・そうそう・・・だから直ぐに300万を指定の口座に振り込んで貰いたいんだ・・・」
日暮杏子「駄目よ!!振込なんて・・・ 詳しい話も聞きたいから会って渡すわ!!」
謎の男「え、えっ~と・・・俺、今どうしても離れることができないから代わりの人に行かせるから・・・」
日暮杏子「家に取りに来てもそんな大金用意してないから、これから準備するわ・・・」
日暮杏子「どこかで落ち合いましょう・・・」

〇商店街
日暮杏子「遅いわね・・・」
詐欺師 美月「こんにちわ~ お待たせいたしました」
詐欺師 美月「雅夫君の同僚の美月と言います」
日暮杏子「あ!これはこれは・・・いつも雅夫がお世話になっております」
詐欺師 美月「用意して貰えました?」
日暮杏子「それが・・・まだでして・・・これから取りに行きますので付いてきて貰えます?」
詐欺師 美月「(銀行に行くのかな?) わかりました!ご同行します」

〇入場ゲート
日暮杏子「日暮です・・・」
警備員A「お通り下さい!」
詐欺師 美月「いったいここは・・・!?」
日暮杏子「さあ、こちらへ・・・」

〇国際会議場
長谷川「お待ちしておりました」
日暮杏子「準備はできてるのかしら・・・!?」
長谷川「こちらになります」
日暮杏子「少し多いんじゃないかしら・・・」
詐欺師 美月「(何なんだ・・・このおばさん・・・)」
日暮杏子「お金は用意できましたわ・・・」
日暮杏子「ですが、あなたの事も少し調べさせて頂いたのですよ」
日暮杏子「そしたらおかしな所がいっぱい・・・」
詐欺師 美月「(うわぁ・・・正体ばれちゃってる?)」
警備員A「こっちに来い!!」
詐欺師 美月「うわぁ・・・」
日暮杏子「こんな事もあるのね・・・」
長谷川「ボス、お疲れさまでした」
長谷川「今日は会議がありますよ 参加されるんですよね?」
日暮杏子「ええ、もちろんよ」

〇近未来の会議室
「というわけで今まで以上に危機的な状況が懸念されます・・・」
日暮杏子「仕方がないわね・・・あれを登場させますか・・・」
アブラン総帥「まって下さい!! あれというのはベータ5の事ではないですよね!?」
日暮杏子「そのとおりよ!! 登場させるには今しかないわ!!」
日暮杏子「今すぐベータ5を連れてきなさい!!」
ベータ5「来ましたよぉ~」
日暮杏子「久しぶりね あなたの力が必要なの」
ベータ5「わ~い、わ~い」
日暮杏子「じゃあ、行きましょうね」

〇岩の洞窟
モンスターA「キシャー!!」
日暮杏子「ふぅ・・・」
ベータ5「モンスター凄かったね!!」
日暮杏子「さあ、先へ進みましょう」
モンスターB「ぶふぉー」
ベータ5「今度は私がやっつけたよ!!」
日暮杏子「偉いわぁ~!!」
日暮杏子「もう少しだからね・・・」

〇キャンプ地
日暮杏子「やっとたどり着いたわね・・・」
ベータ5「わ~い、キャンプだぁ!!キャンプだぁ~」
隊員1「お待ちしておりました」
日暮杏子「状況はどお?」
隊員1「事態の収束は全く見えません」

〇UFOの飛ぶ空
MG「力の差は歴然よ!! 早く降伏しなさい!!」
MK「我々の力を思い知るがいい!!」
MH「タイムリミットは迫っている・・・」
ベータ5「じゃ~ん!!」
ベータ5「いっけ~ぃ!!」

〇空
MG「何ということ・・・一瞬で全機を消滅させるなんて・・・」
MK「これでは我々は帰る事ができないぞ・・・」
MH「凄まじい破壊力!こんな惑星にこんな力を持つものがいるなんて・・・」

〇キャンプ地
日暮杏子「降伏してください・・・ 我々は話し合いでの解決を望んでいます!!」
MG「全部、破壊しといて話し合いって・・・」
MK「俺たちはどうやって帰るんだよ・・・」
MH「仲間もいっぱい乗ってたのに・・・」
日暮杏子「あなた方の身柄は保護しますよ・・・ 安心してください」
MH「保護って・・・」
MK「保護って・・・」
MG「保護って・・・」

〇留置所
日暮杏子「ここがあなた達の保護施設です」
MG「ここって留置所じゃん・・・」
MK「保護じゃなくて拘束じゃん・・・」
MH「家に帰りたいよぉ・・・」
日暮杏子「逃げ出そうとしても駄目ですよ!! ベータ5が居ますから!!」
ベータ5「じゃ~ん!!」
日暮杏子「それじゃ後は宜しくね」
警備員A「はい!!了解です!!」
ベータ5「はい、は~い」

〇住宅地の坂道
日暮杏子「すっかり遅くなっちゃったわ・・・」
???「かぁさ~ん!!」
日暮杏子「あら!!雅夫、貴方しばらく見なかったけどどこに行ってたのよ!!」
雅夫「仕事が忙しくてさ・・・連絡できなかったんだよ」
日暮杏子「忙しくても、たまには顔を見せなさい・・・心配ばっかりかけて・・・」
雅夫「まあまあ・・・今日は母さんの手料理でも食べようと思って帰って来たんだからさぁ・・・」
日暮杏子「しょうがないわね・・・」

〇実家の居間
雅夫「やっぱり実家は落ち着くなぁ~」
日暮杏子「こらこら、そんな恰好はしない!!」
日暮杏子「今日はあなたの好物を用意したのよ・・・」
雅夫「父さんが亡くなって何年になるかなぁ・・・」
日暮杏子「もう5年になるわね・・・」
雅夫「早いもんだね・・・ 父さんが亡くなってから、女手一つで俺を育ててくれて・・・」
日暮杏子「大変だったけどねぇ・・・ 雅夫がいたから頑張ってこれたのよ・・・」
雅夫「今までありがとうなぁ・・・母さん・・・」
日暮杏子「これからだって雅夫は私の息子よ いつでも頼ってらっしゃい」
雅夫「実は俺・・・今の会社を辞めてアフリカ行こうと思って・・・」
日暮杏子「アフリカ!? どういうことなの!?」
雅夫「アフリカはまだまだ未開発の土地が多いだろ・・・そんな土地では苦しんでる人達が たくさんいるんだよ・・・」
雅夫「自分一人の力で何とかなるとは思ってないけど何か力になりたいんだ・・・」
雅夫「友達がアフリカで緑化を目指した活動をすると聞いて俺も一緒に行きたいと思った・・・」
日暮杏子「わかったわ・・・雅夫が決めた事だものね・・・母さん応援するわ・・・」
雅夫「ありがとう!! 母さん・・・」
日暮杏子「くじけそうになったらいつでも帰ってきなさい!! 母さんはいつでも雅夫の味方よ!!」

〇古風な和室(小物無し)
日暮杏子「貴方・・・私たちの息子がまた大きく成長したわ・・・」
日暮杏子「やりたいことが見つかったみたい・・・」
日暮杏子「私は陰ながら応援することにするわ・・・」
「ボス!!大変です!!テロが起きました!!」
日暮杏子「わかりました!!直ぐに向かいます!!」
  ボスと呼ばれる只の専業主婦・・・
  いったいこの女性の正体は何者なのだろうか・・・?

コメント

  • 家庭のみならず地球規模でも「母は強し」ですね。オレオレ詐欺だと思っていた読者がアレアレ詐欺に引っかかって地球防衛軍の話に持っていかれる展開がスムーズでした。ボスの息子がいい人だけど親に似ないでネジが緩んでそうなところがまたリアリティがあっていいですね。

  • 仮の姿が専業主婦で、普通に生活していて、何かあれば連絡受けるボスって…
    異星人を留置したり、ホントにどなたなんでしょう?

  • このおばさん只者じゃない。恐るべし。普通の主婦のように生活をして当たり前のように息子を育てあげるなんて素晴らしい事なんだ。

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