読切(脚本)
〇街中の道路
それは7月24日、私の25の誕生日の出来事だった。
A⚫Bの恋せよフォーチュンクッキーを聴きながら歩いていたら
「やあ、お姉さん。 オレらと一緒に遊ばない?」
夏子「着ぐるみですか?それ 最寄りのヒーローショーの 主催にナンパする変質者が いましたってチクリますよ?」
ダンディR「いいのか?姉ちゃん そんな態度で」
ダンディモッコリズム「下着姿にひん剥いてやっても いいんだぜー?」
夏子「話せば話すほど 変態ですね 110番っと」
警察に繋がって5秒、話そうとしたところ
背後から力強く腕を掴まれて
ダンディR「オレの左手で口をふさいでるからもう通報できないねー」
ダンディモッコリズム「ここじゃ何だ。どっか人気のないところに 連れ込もうぜ」
2人の怪人は私の肩を担ぎあげると
どこか人気のない所にズンズン進んでく。
〇ビルの裏
夏子「何するつもりなんですか?」
ダンディR「君は名前を何て言うんだ?」
夏子「な、夏子です。 今日誕生日だし祝ってくれる知人が いるから帰らせてください」
ダンディR「そいつァムリな約束だな」
ダンディモッコリズム「まず夏子ちゃんの顔をベロベロ舐めたい、 いや舐める!!」
夏子「ひええ、辞めてください」
次の瞬間、私の顔面を怪人の舌が踊る。
これでも元人間でイケメンだったんだぜ?
夏子「そう、どこかダンディな 怪人が声をかけてきた」
ダンディR「ダンディRと申す。 相方はモッコリズムといい、 筋金入りの変態だ」
ダンディモッコリズム「夏子ちゃんの素肌が見たい。 よって服を多少脱がすことは無罪」
夏子「何が目的なんですか? 雨降ってるし素直に帰らせてください」
ダンディモッコリズム「そいつァダンディモッコリズムの仲が泣いてうくぜむ」
ダンディR「お嬢さんお金足りてる? Vtuberとかやるのいいかも。 声キレイだし」
夏子「しゃべるのが苦手なので考えてません」
ダンディモッコリズム「夏子ちゃんの下着みたいからとりあえず服剥がさしてやるから」
夏子「えっ、えっ」
「せーのっ!」
私の上半身の装備をダンディモッコリズム、
下半身をダンディRが脱がしにかかる
約4分で私は下着姿にされてしまった
ダンディモッコリズム「小ぶりな胸だがまあいいだろう。 あっ、夏子の指舐めたい」
夏子「いや、やめてください」
ダンディR「それじゃ私ももう片方の手を舐めちまおうかな」
揃いも揃って変態しかおらぬのか?
ダンディR「ぐわっ」
ダイナモサンダー「危ないところたったね」
ダンディモッコリズム「貴様敵か?」
ダイナモサンダー「今から取る行動で判断するんだな」
ダイナモなんとかは私の足元に近付くと、
ハイヒールと靴下を脱ぐように言った。
裏切られた気分でいっぱいだった。
夏子「変態は2人だけじゃなかったんですね」
ダイナモサンダー「これを夏子にやろう 酒好きなのは知ってるからな」
夏子「酔いつぶれさせてさらにエロいことする つもりじゃ・・・・・・?」
ダンディモッコリズム「その心配はないぜよ。 R18になってしまわないよう 気をつけるからな(メタ発言)」
ダイナモサンダー「路上で倒れられても困るし夏子ちゃんの家に行こうか?」
困ったことになったと私は心底
思いました。
〇女性の部屋
夏子「帰ってほしいな」
ダイナモサンダー「夏子 、そんなつれないこと言うな」
ダンディモッコリズム「これ、とっておきのプレゼント」
夏子「あっ、ロー⚫ーじゃない。 こんなもの贈られても困るんですけど?」
ダイナモサンダー「性欲解消になるぜ?」
夏子「他人から贈られてきたロー⚫ーを 使うのはちょっと・・・・・・」
夏子「イヤアァァァ!」
怪人のどちらかが使った闇魔法(スリープ)で、眠りに就いた私。
〇本棚のある部屋
ダンディモッコリズム「よく寝てるよな」
ダイナモサンダー「夏子と一緒に風呂入ったかったかなー」
ダンディモッコリズム「オレも混ぜてくれよ〜」
ダンディモッコリズム「起きないでくれ。 今から楽しいことやろう」
服を身に付けているところ以外から何か吸われる感触
夏子「人の腕や足をチュウチュウするのやめてください」
「え〜だって」
ダイナモサンダー「夏子ちゃんが可愛すぎるのがダメなんだよ」
ダンディモッコリズム「夏子ちゃんを裸にしてやはり全身を舐めたいとこですなー」
ダイナモサンダー「じゃあ下着姿もとっぱらいちゃいますかね」
2人の怪人が私に変態的に襲いかかろうとしたその瞬間
ダイナモサンダー「くそぉ、やりやがって」
ザンザロス「我は正義の怪人ザンザロス。 貴様ら不届きな輩たちを 成敗してその女性を守るために やってきた」
ダイナモサンダー「邪魔しやがってよぉ 殺してやる」
ザンザロス「ぐっ お主なかなかやるのう」
ダイナモサンダー「オレの八斬撃が効かないだとぉ!? クソゥ!」
ザンザロス「それじゃ僕の魔法で倒れてもらうかな」
ダイナモサンダー「ぐ、ぐはあっ・・・・・・」
ザンザロス「さあ平和になりましたね 部屋の片付け僕に任せてください」
約2時間ほどで私の自室の掃除は終わった。
私はピンチを救ってくれたザンザロスを
公園に連れていくことにした。
〇川沿いの公園
夏子「今日はバイト休みだったんだよね アパレルの仕事してるんだけど」
ザンザロス「お忙しそうなバイトをしてるね」
夏子「週5だよ、 いやんなっちゃうよ」
ザンザロス「止まらない今の君が好き」
夏子「あれ、ザンザロス その手に持ってるのは?」
ザンザロス「女の子と話すのにビールなしではムリでな(アル中) 情けないだろう?」
夏子「ううん シャイなんだねって印象。 ただ酒量には気をつけて」
ザンザロス「夏子ちゃんと水族館デートしたかったでござる」
夏子「それはそれはずいぶん唐突だね」
夏子「いいよ ザンザロスだからOKしたんだからね」
そして水族館デートに行くことにしたのだった
〇大水槽の前
ザンザロス「ひゃあああ! 夏子ちゃんと水族館デートできて うれしい」
夏子「そういえば私の名前知ってるの何で?」
ザンザロス「戦う前にベランダで息を潜めていたら夏子って呼ぶ声が聞こえてきて」
夏子「ベランダのガラス割って入ってきたけどけっこう修繕費かかるのよね」
ザンザロス「ヒーローショーのバイトでもしながら返す 着ぐるみじゃなくて生身なのバレたら ビビられそうだけど」
ザンザロス「それよりクラゲきれいじゃないか?」
夏子「チンアナゴ潜ったりしててあんま見れないや」
ザンザロス「夏子ちゃん手を繋ごう?」
夏子「いいけど ちょっと恥ずかしいかな」
私はザンザロスと水族館デートを充分に楽しんだのだった。
〇電車の中
ザンザロス「意外と怪しまれないものでござるな」
夏子「着ぐるみだと思われてんじゃない?」
ザンザロス「そうかもしれないな。 夏子ちゃん次の次の次に デートしたら キスしてくれないか?」
夏子「ん〜いいよ。 私、ザンザロスに出会えてよかった」
ザンザロス「僕もだよ」
3回目のデートで彼とキスをしたのでした。
めでたしめでたし。
変態、滅ぶべし!(バットを素振り中)
エロ怪人の活躍が楽しみでしたが、サザンクロスの登場であえなくドボンでした。アルコール依存症のサザンクロスはとっても良い怪人ですね。
ザンザロスみたいに強くて女の子に優しくて、しかもとってもピュアな怪人さんとこんな状況で出会ってしまったら、もうこうなってしまいますよね〜!