10脱出(脚本)
〇留置所
児島恭介「直ぐに脱出してください・・・研究所の自爆スイッチが起動しました」
白鳥彩香「何ですって!!」
ジャン「分かった・・・直ぐに脱出しましょう奥様」
白鳥彩香「チョット待って・・・恭介君Bは・・・」
児島恭介「まだ見つかりません・・・先に行っててください見つけたら直ぐに追いかけますから」
白鳥彩香「三人で探した方がよくない?」
ジャン「護衛官の私は反対です・・・奥様とお腹の子の安全が最優先ですから」
白鳥彩香「見つからなかったらどうするの?それに真紀への懲罰がまだ済んでないわ」
児島恭介「真紀は死にました・・・真紀が自爆装置の起動装置だったんです」
白鳥彩香「まぁ・・・」
白鳥彩香「まさか、真紀の後を追うつもりじゃ無いわよね」
児島恭介「いけませんか?」
白鳥彩香「Bがいるじゃない・・・Bと一緒に脱出するのよ・・・これは命令です・・・いい?」
児島恭介「取りあえずBを見つけます」
児島恭介「と言ったものの・・・」
〇暗いトンネル
児島恭介「B・・・どこにいるんだ居るんだったら返事をしてくれないかオーイ」
児島恭介「ひょっとして・・・行ってみるか」
〇森の中の小屋
小さな墓が二つ並んでいる前でBが泣いていた
児島恭介「やはりここだったか・・・ん?、このお墓は?」
B「美穂と真紀のお墓」
児島恭介「えぇ、それじゃぁ真紀もレプリカだったの!!」
B「そう・・・だから私はレプリカB」
児島恭介「えぇ・・・」
児島恭介「でもなんでお墓を知ってるんだい?」
B「このお墓の記憶はレプリカの記憶の奥の方に眠ってるものなのよ」
児島恭介「記憶かぁ・・・そう言えば俺の両親は誰なんだろう?」
B「えっ、知らないの恭介」
児島恭介「ウン国の妊娠装置から生まれたから・・・俺・・・両親は誰なのか知らないんだ」
俺は腕をBに見せた
児島恭介「ホラ・・・1589445SEWQこれが俺の認識番号つまり名前・・・恭介はあだ名のようなものさ」
B「フーン」
児島恭介「両親がわかる子供は余程裕福な家庭の子度だけだよ」
児島恭介「兎に角逃げようぜB・・・そして二人で生きて行こうよ」
B「もういいの・・・私・・・誰かの記憶で生きて行くのは・・・だから一人で逃げて」
児島恭介「君を置いて一人で逃げるなんて・・・俺には出来ないよ」
B「でも・・・」
児島恭介「何言ってんだよ・・・俺達交際するって約束したじゃないか」
B「でもそれぅて、美穂さんか真紀さんの代わりでしょ」
児島恭介「そんあ事あるもんか・・・純粋に俺はBと付き合いたいんだ」
B「でも・・・私レプリカだし・・・」
俺は思わずBの頬をひっぱたいてしまった
児島恭介「バカ・・・そんな事を気にする俺だと思ってるのか?」
B「・・・」
児島恭介「分かった・・・そんなに死にたければ俺も付き合うよ」
B「な、何言ってるの?恭介が死ぬことはないわ」
児島恭介「それじゃぁ、俺と一緒に脱出する努力をしてみようよ・・・な?いいだろう」
Bの瞳に涙があふれ微かにはにかみながら頷いた
児島恭介「じゃぁ行こう!!」
〇暗いトンネル
児島恭介「クソ、ダメか・・・他を探そう」
〇留置所
児島恭介「もう彩香夫人とジャンは逃げたみたいだな」
ゴブリンC「まて恭介・・・お前を始末してやる」
児島恭介「真紀を殺したお咎めはなかったのか」
ゴブリンC「フフフ、残念だったなお前を始末をすることで帳消しになるのさ」
B「止めなさいゴブリンC」
ゴブリンC「お前ごときに命令される覚えはないぞ」
B「そうかしら?真紀が死んだから今では私が真紀よ・・・攻撃を止めなさいゴブリンC」
ゴブリンC「うるさい・・・お前も道ずれにしてやる」
B「忘れたの?真紀にはゴブリンの機能を停止する呪文があることを」
ゴブリンC「フンそんあこけおどしに乗るものか」
B「それじゃ聞かせてあげるわ・・・ゴブリンC私は真紀よ汝の機能を停止せよ」
ゴブリンC「ウウッ・・・体が動かない」
児島恭介「取りあえず逃げようぜ」
ゴブリンC「ま、待て・・・逃げるな」
〇山中の滝
B「もうダメ、足が動かないわ」
児島恭介「もうこれまでか・・・ゴメン付き合せて・・・痛むかい?脚」
B「ウウン・・・いいのよ・・・ここでお別れね恭介」
児島恭介「何言ってるんだ真紀・・・何時も一緒の約束だろ」
B「真紀だなんて・・・嬉しい・・・Bではないのね恭介」
児島恭介「当たり前だろ・・・君は真紀だよ」
ゴブリンX「ハァイ、折角の所お邪魔するわね・・・お二人さん」
B「またゴブリン?」
児島恭介「イヤイヤこのゴブリンはジャンがたらしこんだ・・・」
ゴブリンX「チョット人疑義の悪い事言わないで頂戴私がジャンをメロメロにしたのよ・・・この美貌でね」
児島恭介「何の用だ一体」
ゴブリンX「ダーリンからの依頼でね・・・助けに来たのよ二人をね」
ゴブリンX「さっ、脱出しましょ!」
ゴブリンXの後に続き俺と真紀は脱出した