異世界転死の幽霊様

要 九十九

第五話「絶対絶・・・命!?」(脚本)

異世界転死の幽霊様

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〇教会の中
  急に裕福になった私の家を狙った強盗・・・
  それがこの事件を調べた
  騎士領の聖騎士達の結論だった
  聖騎士達も
  私を雇っていた貴族達も
  私が巻き込まれなくて良かったと言ってきた
  母様が死んだ事も
  私がひとりぼっちになった事も
  どちらもとても悲しい事の筈なのに・・・
  皆が口を揃えてそう言った
  それじゃまるで・・・
  母様が死んだ事が良かったみたいではないか
  だけどこれは私の間違いが招いた結果だ
  あの時の私に何かを言う権利はなかった
  そんな苦しい気持ちでいっぱいの時に
  私は教会に拾われた・・・

〇荒廃した市街地
  前回のあらすじ・・・
  情報を整理する中、自らが置かれた状況が
  ソウルだけだった時の状況と
  大して変わらない事を知る幽霊様
  そんな中、いなくなった犬様を気にする
  神官様を見て、探すことを決心する
  ほぼほぼ魔王の案内人様の協力により
  居場所を突き止めるも
  そこに向かう途中で幽霊様は
  何者かに刺され・・・た?
ガーベラ(ミカノチ様が描かれた 独特な地図に従って来ましたが・・・)
ガーベラ(何だかこの辺りだけ町の中でも 雰囲気が違う気がします)
ガーベラ「犬様は本当にここに・・・」
男「はぁー、重てぇ重てぇ!」
ガーベラ(あれは・・・)
ガーベラ(確か城門前で騒がれていた方? 地下から何かを運んで・・・)
男「さっさと終わらせて 早く酒が飲みてぇ!」
ガーベラ(運んでいるのは・・・小さな・・・檻?)
ガーベラ(中には・・・ 小さな魔物や動物達でしょうか?)
男「今日もいつも通りエールにするか? いや、まてよ・・・?」
男「あの上玉ちゃんさえ売れれば 今日ぐらいもっといい酒飲んでも良いよな!」
ガーベラ(・・・)
ガーベラ(まさか・・・?)

〇中東の街
暗殺者「目標の絶命を確認」
暗殺者「続けて魔石と封書の所持確認を行う・・・」
アキラ(はぁ・・・はぁ・・・)
アキラ(今、何が起きたんだ?)
アキラ(刺された時、咄嗟に逃げなきゃって・・・)
アキラ(そしたら、これ・・・)
アキラ(どう見てもあれ 今まで俺が入ってた体だよな?)
アキラ(血が出てる? しかも結構な量だ・・・)
アキラ(借り物の体に)
アキラ(あいつ!!)
アキラ(目的は何なんだ?)
アキラ(荷物を探ってる?強盗か?)
アキラ(後ろから近付いてこれで殴れば・・・)
アキラ(大丈夫だ・・・ 相手には石以外は見えてない筈)
アキラ(ゆっくりと・・・ゆっく・・・)
アキラ(目が・・・合った!?)
アキラ(え?)
アキラ(ナイフを投げて!?)
アキラ(すり抜けたお陰で何の痛みもなかったけど 体があったら洒落にならない位置だったぞ?)
アキラ(こいつ、いきなり何なんだ!)
暗殺者「切れない?」
暗殺者「あの時のソウルの化け物か・・・」
アキラ(あの時?)
暗殺者「どうやってこれだけのソウル量を 今まで隠していたんだ?」
アキラ(こいつ俺があの体から出てきたのには 気付いてない?)
暗殺者「隠匿の魔法? もしかして・・・」
暗殺者「あの神官や男も近くで見ている?」
アキラ(神官や男?)
アキラ(こいつガーベラさんやミカノチさんの事も 知ってるのか?)
暗殺者「・・・」
暗殺者「ソウルだけの存在・・・」
暗殺者「幽霊?いやこのソウル量は悪霊か?」
暗殺者「だが、悪霊でもこんなにソウル量が ある奴なんて・・・」
アキラ(何だ?何を言って?)
アキラ「あんたは何なんだ?目的は?」
暗殺者「悪霊が・・・」
暗殺者「喋った!?」
アキラ「普通に喋りますけど!?」
暗殺者「お前何なんだ?普通の悪霊じゃない?」
アキラ(俺が何なのかはこっちが聞きたいくらいだよ)
暗殺者(クソッ! 意思疎通が出来る悪霊だと?)
暗殺者(想定外の事とはいえ 余計な事をべらべらと喋り過ぎた)
暗殺者(だがまぁ・・・)
暗殺者(どうせ全員殺すんだ 関係ないだろう)
暗殺者(幽霊や悪霊にただのナイフで切り付けても すり抜けるだけだ)
暗殺者「それなら・・・」
アキラ(2本目のナイフ?)
アキラ(何かナイフが光っ・・・)
アキラ「うっ」
アキラ「あぁぁぁぁあぁぁぁ!」
アキラ(痛みが・・・)
アキラ(ある!?)

〇地下室
ガーベラ(何の確証もないのに忍び込んでしまいました)
ガーベラ(ですが・・・)
ガーベラ(ミカノチ様が描かれた地図の目印辺りにあった 怪しげなこの場所)
ガーベラ(それに先程の男性の会話)
ガーベラ(犬様に関係ないとは思えません!)
ガーベラ(そう言えば・・・)
ガーベラ(地下のこの場所に幽霊様は気付くでしょうか?)
ガーベラ(あれは!)

〇牢獄
ガーベラ(犬様!)
ガーベラ(やっぱりここにいたんですね!)
ガーベラ(この場所であの方に 飼われているんでしょうか?)
ガーベラ(いや、あれは・・・怪我して?)
ガーベラ(まさかあの方に?)
ガーベラ(やっぱりさっきの会話の上玉ちゃんて・・・)
???(急いで助け出さないと!)
ガーベラ(鍵は・・・)
ガーベラ(見当たりません あの方が持っているのかも?)
ガーベラ(それなら・・・)

〇地下室
ガーベラ(来ました!)
男「お酒、お酒~ 何を飲もうかな~っと!」
ガーベラ(怪我をしないぐらいに魔力を調節して・・・)
ガーベラ「申し訳ありません!」
ガーベラ「ホーリー」

〇牢獄
ガーベラ「犬様!」
いぬ「わんっ!」
ガーベラ「大丈夫でしたか?」
ガーベラ「怪我は・・・」
ガーベラ「良かった! これぐらいなら私の回復魔法で治せます!」
ガーベラ「幽霊様も直ぐにこちらに来ると思います」
ガーベラ「一緒に逃げ・・・」
いぬ「わんっ!わんっ!わんっ!」
ガーベラ「犬様?どうされ・・・」
男「うちのアニキに~」
男「何してくれてんだ!」

〇英国風の部屋
ミカノチ「フタリとも遅いネ」
ミカノチ「ソレにしてモ・・・」
ミカノチ「ヒトリって寂しいヨ」
  続く・・・

次のエピソード:第六話「真っ向勝・・・負!?」

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