藤森ヒロシ探検隊~失われたゴッドオーブ~

相生宗太

第五話 さらば藤森ヒロシ探検隊! 大アマゾンでの最後の戦い!!(脚本)

藤森ヒロシ探検隊~失われたゴッドオーブ~

相生宗太

今すぐ読む

藤森ヒロシ探検隊~失われたゴッドオーブ~
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇洞窟の入口(看板無し)
藤森ヒロシ「・・・おい、ゴッドオーブは嬢ちゃんがもってるな?」
多田京子「は、はい。持ってます!」
藤森ヒロシ「そうか。じゃあ、俺が囮になるから、その隙に嬢ちゃんとサイモンは逃げろ」
サイモン「そ、そんなコト・・・」
多田京子「隊長を置いて逃げるなんて・・・」
藤森ヒロシ「安心しろ、俺は武器を持ってるんでな。それにお前らを逃がしたら、俺も逃げる」
多田京子「だったら私が──」
藤森ヒロシ「今はオーブを守るのが、お前の役目だ」
藤森ヒロシ「三、ニ、一で走れ。いいな?」
  京子とサイモンは、互いの顔を見た。
  両者不安を抱えつつも、覚悟を決め頷く。
藤森ヒロシ「いくぞ? 三・・・」
藤森ヒロシ「ニ・・・」
藤森ヒロシ「一・・・くらえッ!!」
化け物「ウッ、グオオォッ!?」
  藤森が照射した照明の強烈な光に目がくらみ、化け物たちが怯んだ。
  その隙に、京子とサイモンは全力で化け物たちをすり抜けていく。
藤森ヒロシ「見たか、業務用LED照明の威力を!!」
化け物「ウウゥゥ・・・ッ!!」
藤森ヒロシ「チッ、もうハッタリに気付きやがった」
藤森ヒロシ「俺もここまでか・・・くそっ」
化け物「──ッ、グアアアアアッ!!」
藤森ヒロシ「なっ!?」
  突然、目の前の化け物が断末魔をあげて倒れた。
  その原因は──。
藤森ヒロシ「ロッカ! お前、無事だったのか!?」
ロッカ「【現地語】何シテル、コッチダ!」
  そう言うと、ロッカは藤森の腕を掴んだ。
藤森ヒロシ「・・・えっ?」
  まるで閃光のようにロッカはナイフで化け物を次々に切りつけて道を開く。
  そこを藤森はロッカに引きずられながら走り抜けた。
藤森ヒロシ「ぎょえええええっ!! あ、足浮いてる! 足浮いてるって!!」
藤森ヒロシ「誰か助けてくれええええッ!!」

〇密林の中
藤森ヒロシ「ハア・・・ここ一番の恐怖だった・・・」
サイモン「なにはともあれ、ふたりとも無事でホッとしまシタ~」
多田京子「ロッカさん、やっぱり私たちの味方だったんですね!」
藤森ヒロシ「・・・ああ。礼言わねえとな」
藤森ヒロシ「ロッカ、あの・・・助かったよ。アンタは命の恩人だ。感謝する」
  そう言うと藤森は深々と頭を下げた。
ロッカ「【現地語】・・・ソレハ何ノマネダ? 首ヲ落トセト言ウコトカ?」
ロッカ「【現地語】生憎ダナ。全員生カシテ連レ帰レト、長カラ言ワレテイル」
サイモン「オ~♪ 『そんなことされたら、一生放したくなくなる』だそうデース」
藤森ヒロシ「・・・はあっ!?」
サイモン「ロッカの村では、頭を下げるのは求愛と同意なのかもしれまセン」
多田京子「隊長、ロッカさんを弄ぶのはやめてあげてください」
藤森ヒロシ「人聞きの悪ぃこと言うんじゃねえ!」

〇先住民の村
サイモン「お、オ~・・・全員無事で村に帰ってこれまシタァ! 泣きそうデース」
多田京子「ミッション・コンプリートですね!」
藤森ヒロシ「おい、人質の解放がまだだろうが」
多田京子「あっ、そうでした! まずは彼らにゴッドオーブを渡さないと!」
先住民の長「【現地語】宝ハ取リ戻シタカ?」
多田京子「これで合ってますか?」
先住民の長「【現地語】オオッ、コレゾゴッドオーブ! 神カラ授カリシ我ラノ宝!」
先住民の長「【現地語】ヨシ、生贄ヲ解放シテヤロウ」
藤森ヒロシ「奴ら、なんだって?」
サイモン「『オオ、これじゃこれじゃ! わしゃ、これがないと夜も眠れんのじゃ』と」
藤森ヒロシ「そ、そうか。とりあえず本物だったみてえで安心したぜ・・・」
  藤森たちが胸を撫で下ろしていると、そこへ解放された吉岡がやってきた。
多田京子「吉岡さん・・・!!」
吉岡「お前ら、ちゃんと撮ってきただろうな?」
藤森ヒロシ「第一声がそれですか!?」
多田京子「大丈夫です、撮ってきました!」
吉岡「よっしゃ! さっそくチェックして、足りない部分は追加で撮影──」
先住民「ギャアアアアアアッ!!」
藤森ヒロシ「な、なんだ!?」
多田京子「た、隊長、あそこです!」
化け物「グオオオオオッ!」
サイモン「ノー、さっきの化け物たちデース!」
多田京子「まさか私たちを追って・・・?」
藤森ヒロシ「お、おそらく・・・つうか、やべえぞ! アイツら本気で戦い始めやがった!」
吉岡「巻き込まれる前に逃げるぞ!」
多田京子「えっ、あんなに盛り上がってるところ、撮らなくていいんですか?」
吉岡「マジな殺し合いなんてテレビで流せるか! 放送基準に引っかかるわ!」
吉岡「それになにより、俺の命が危ない!」
藤森ヒロシ「本っ当、正直ですよね!」
サイモン「シッ、お静かに・・・彼らに気付かれないよう車へ戻りまショウ」
藤森ヒロシ「そうだな、よし急ごう」
  藤森たちは村をそっと抜け出し、乗って来た車へと急いだ。
  一方、その頃──。
先住民の長「【現地語】ヤハリ、ヨソ者ハ神ノ元ヘ送ルベキダッタ!」
先住民の長「【現地語】コノ地ニ災イヲ導ビイタヨソ者ドモヲ殺セ!」
ロッカ「【現地語】御意!」
ロッカ「【現地語】・・・ン、居ナイ? ヤツラ、ドコへ行ッタ!?」

〇車内
吉岡「よし、ここまで来ればこっちのもんだ! 今日は撮影せずに、ホテルへ帰るぞ!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

ページTOPへ