⑤第2投票とフラグ質問(脚本)
〇おしゃれな教室
投票の結果、第2ステージのステージフレーズに選ばれたのは、(ウ)のフレーズだった。
(ウ)
トンカツの丸かじり
山里先生「はい、そんなわけで、今度のステージフレーズは(ウ)に決定! これを見つけてくれた小板橋、おめでとう!」
小板橋「ありがとうございまーす! 投票してくれたみんなもありがとねー!」
1位が(ウ)、僅差の2位が(イ)、という結果だった。
第一印象で投票した第1ステージとはまるで違う結果である。
山里先生「(ウ)が1位ってのは、やっぱり小板橋のトーク力かな。 そして2位になった(イ)にも注目。島津の紹介で票が伸びたわけです」
島津「いえ、書いてあったこと読んだだけだし・・・」
山里先生「と、島津は照れてますけど。 こんな風に、(ア)~(エ)って選択肢は一緒でも、投票の条件が変わると結果も変わるもんなんだ」
山里先生「第3ステージからは、そのあたりに注目して、状況をガラッと変えていくよ!」
山里先生「第3ステージからは、「フラグ質問」っていうのが出題されます。 そのお題に沿って投票していくんだ」
山里先生「ほら、「フラグ」って言葉は、最近よく使われてるよね。「真犯人フラグ」とか、「死亡フラグ」とか「恋愛フラグ」とかさ」
山里先生「何かしら展開があるぞ、とか、後の伏線になりそうだぞ、とか思わせる場面があると、「フラグが立った」なんて言うよね」
山里先生「そんな感じで、フラグの立つような質問が出るから、それに合わせてみんなの想像力を広げて、フレーズを1つ選んでみてください!」
山里先生「じゃあいくよ。 第3ステージのフラグ質問はこれだ!」
先生はそこで、フレーズ一覧とは違う色のマグネットシートを掲げた。
気になってる人から、
こんなフレーズで告白されたら、
好きになっちゃう!
・・・ってフレーズは?
教室じゅうがざわめいた。
先生はそれを満足そうに眺め、ホワイトボードにフラグ質問を貼り付ける。
山里先生「さあ、4つのフレーズの中から、一番このフラグ質問に合うと思うものを選んでください」
山里先生「「そんなの選べない」とか「1つもない」ってのは無しだよ。どうしても選ばなきゃならない、選ばないと殺されると思って決めてね」
〇ハート
山里先生「まずはみんな、フラグ質問の告白場面をイメージしてみてください。 そして、これがいいってフレーズに、一人一回手を挙げて!」
山里先生「そして第3ステージからは、投票した人の中から誰か指名して、その投票の理由を語ってもらおうと思います」
山里先生「これを「トーク投票」っていいます。 ほら、同じ1票でも人それぞれ意味が違うもんだろ? そこが面白いから、語ってほしいんだ」
山里先生「でも多分、恋愛話なんて恥ずい、そんなトークしたくない・・・って人もいるよね。 そんな人は、挙手の手をグーにしといてね♪」
山里先生「挙がってる手がグーだったら、先生もその人には当てません。逆に、トークしてもいいぞって人はパーで挙手してくれるかい?」
山里先生「・・・みんな、告白シーンはイメージできたかな? それじゃ、第3ステージに入ります!」