エピソード1(脚本)
〇大学
大学生の修斗と花音はお似合いカップルとして評判だった。
修斗はイケメンで優しくて正義感が強く。小さい頃からサッカーが得意で実業団入りが内定していた。
花音は優しくてちょっぴり寂しがり屋の美人。趣味は料理と花を育てること。小さい頃から素敵なお嫁さんになることに憧れていた。
〇山の展望台(鍵無し)
その日、二人はいつものようにデートに出掛けていた・・・
修斗「花音、俺大学出たら君と結婚したいと思ってるんだ。絶対幸せにするから・・・♡」
花音「修斗君・・・うれしい・・・ 私も同じ気持ちです・・・♡」
修斗「花音・・・♡」
花音「修斗君・・・♡」
だが、その時、運命の悪戯が起きた。
巨大な雷が二人を直撃したのだ。
修斗「うわっ!?」
花音「きゃあっ!?」
〇山の展望台(鍵無し)
「いてて・・・」
花音「ハッ!大丈夫か花音!?」
修斗「うん・・・ すごい雷だったね・・・」
えっ!?
修斗「もしかして」
花音「俺達」
入れ替わってる!?
修斗「どうしよう・・・修斗君・・・」
花音「しっかりしろ!どんな姿になっても俺が守ってやるから!!」
入れ替わってしまったことは秘密にして、お互いになりすます、二人の奇妙な生活が始まった。
〇大学
修斗「ごめんね修斗君・・・ 私のせいで実業団を辞退になって・・・」
花音「気にしないでくれ。それより女子でサッカー始めていいかな? あっちも少ないけど枠があるみたいなんだ」
修斗「うん、いいよ♪」
花音「よっしゃー!それじゃあ筋トレ行ってくる」
こうして修斗は彗星のごとき活躍を見せ、女子の実業団に入れた
〇可愛い結婚式場
卒業後、約束通り二人は婚約を果たした
修斗「修斗君、とってもきれいだよ♪」
花音「サ、サンキュー。でも、まさか俺がウェディングドレスを着るハメになるとは・・・」
修斗「とっても似合ってるよ♪」
花音「コルセットがギチギチできついんだよ。 恥ずかしいし、今すぐ脱ぎたい・・・」
修斗「ひどい・・・ 私、子供の頃からウェディングドレスを着るのが夢だったのに・・・」
花音「わ、悪かった!だから泣かないでくれ」
花音の母「あらあら♪」
修斗「ママ!!」
花音の母「えっ・・・」
修斗「・・・じゃなくて、お義母さん」
花音の母「花音・・・あなたは小さい頃からウェディングドレスを着たがっていたものね。ママもあなたが立派に成長した姿を見れてうれしいわ」
花音「あ、ありがとうママ・・・」
修斗(本当は私が着たかったのに~)
〇玄関内
結婚式後、二人は新居で新生活を始めた
花音「じゃあ行ってくる」
修斗「いってらっしゃい、あなた♪」
修斗は女性用下着メーカーに就職した。本人は嫌だったが実業団がそこしか空いてなかった。
一方、花音は専業主夫になっていた。
花音「明日は展示会だから、俺のスカートにアイロン掛けててくれ」
修斗「は~~い♪」
花音「じゃあよろしくな」
修斗「待って、あなた」
花音「どうした?」
修斗「行ってきますのキスは?」
花音「そ、そういうのはいいから・・・」
修斗「ひどい・・・ 私のことなんてどうでもいいのね・・・」
花音「わかったわかった、するから」
修斗「ありがとう、あなた 愛してる♡」
花音「俺もだよ♡」
その後、二人は男の子と女の子を授かった
〇見晴らしのいい公園
6年後・・・
花音「ほら、修司! そっちに行ったぞ~!」
修司「ママのボールが強過ぎるんだよ~」
花音「ハハハ、そんなことじゃ一流のサッカー選手にはなれないぞ~!」
一花「パパ、見て!四つ葉のクローバー!!」
修斗「あら~ 素敵ね♪」
一花「えへへ♪ また探してくる~」
花音「よっ!」
修斗「修司はいいの?」
花音「大丈夫、一人でリフティングさせてる」
修斗「私、あなたと結婚して本当によかったわ♡」
花音「俺もだよ。一時期どうなるかと思ったけどな」
修斗「なんだか・・・ 三人目が欲しくなって来ちゃった・・・」
花音「産む俺の身にもなってくれ~~」
〇山の展望台(鍵無し)
本当はこういう写真だったかもしれない
だが、二人にとってはそれはささいな違いだった
心が入れ替わっても、愛さえあれば何も変わらないことに気づいたから・・・
Fin
入れ替わった後の、就職や結婚、出産や育児といった人生のビックイベントってとてつもなく大変ですよね。しっかり向き合って乗り越えてきた2人の幸せが続いてほしいと心底願いたくなりますね。
人格の入れ替わりをテーマにした作品は割とありますが,これはかなりすごいと感じました
男女を描いた作品は僕も書いてるのでタップノベルライターとしてお互いに切磋琢磨しましょうね
僕の作品も是非ご覧ください
入れ替わっても、前向きに生きてる二人がかっこいいです!
いろいろと差し支えがありそうな気もするんですが、この二人には些細なことなんだなぁと。
子どもまで産んですごいですよ!