ファイル001: 剣豪怪人さんの場合(脚本)
〇秘密基地のモニタールーム
20XX年──
悪の秘密結社は拉致した人間を改造──
強大な力と引き換えに狂暴化した
『怪人』を世に放った!!
〇研究所の中枢
人間たちは『特務戦隊ボウエイジャー』を組織──
死力を尽くして怪人たちに対抗していた!
〇魔界
そして迎えた最終決戦──!!
親玉怪人デュラーテ「グハハハ!!!ボウエイジャーどもよ! かかってこい!!」
〇宇宙ステーション
ボウエイジャーグリーンNo.332「くらえ! ボウエイジャービィィーーム!! (衛星兵器)」
〇魔界
親玉怪人デュラーテ「え・・・肉弾戦じゃないの普通」
こうして悪の秘密結社は崩壊!!
〇荒廃した街
そして世界に平和が訪れ──
〇黒背景
──なかった
〇入り組んだ路地裏
怪人たちは洗脳から解けたものの・・・
秘密結社が倒産したことで『無職』に!!
〇荒廃した街
不満を爆発させた怪人の暴動で
むしろ治安が悪化・・・
〇大企業のオフィスビル
事態を収束すべく・・・
政府はある『秘策』を打ち出した──!!
〇黒背景
雛森(ひなもり)「はぁ・・・」
雛森(ひなもり)「エリートの私がなんでこんな仕事を・・・」
〇休憩スペース
鶏怪人 鳥山ブロイラー「あなた! 聞いているのかね!?」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「私をコケェ~!にしているのかね!!」
雛森(ひなもり)「め、滅相もございません!」
雛森(ひなもり)「ブロイラー様の特性と職歴から最適な就職先かと思い・・・」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「鶏怪人の私に、弁当屋で唐揚げ弁当を作れというのかね!?」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「同胞(鶏)の肉をさばいて!!」
雛森(ひなもり)「だって要塞で料理人やってたって言うから・・・」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「コ、コケェ~!!」
〇漁船の上
政府は無職となった怪人たちに対し・・・
〇倉庫の搬入口
各々の能力や特性を活かせる
人間社会の仕事を紹介する事業・・・
〇大企業のオフィスビル
『怪人ハローワーク』を運営していた
〇休憩スペース
???「雛森!!」
雛森(ひなもり)「焔谷室長!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「お前ぇよ、 もうちょいクールに仕事できねぇのか? あ"!?」
雛森(ひなもり)「ちょ・・・そんなに顔近づけられると 刺さります、顔の剣が・・・アツっ!」
雛森(ひなもり)(クール、クールって・・・ 燃えてるやつに言われてもな)
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「まあいい、代われ」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「怪人の職員?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「怪人ハローワーク運営局統括室室長の焔谷です」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「至らぬ『部下』のご無礼をお許しください」
雛森(ひなもり)(なんかムカつくわ~)
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「さて、気を取り直してブロイラー様へお勧めする案件ですが」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「こちらの『養鶏場』などいかがでしょう?」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「あ、あなたまで私をコケェ~! にするか!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「いえ、お待ちください これこそあなたにしか出来ない仕事」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「一流の要塞料理人として食材を吟味してきた観察眼・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「そして、 なによりその同胞(鶏)への愛情!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「並みの怪人に勤まる仕事ではございません!・・・あなた以外には!!」
鶏怪人 鳥山ブロイラー「・・・む、むうぅ」
雛森(ひなもり)(クチだけは回るなぁ~)
鶏怪人 鳥山ブロイラー「そ、そうか では、そこで手続きを頼めるかね?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「もちろん! ご納得いただき恐悦至極にございます!」
〇黒背景
焔谷ローヴェル──
自身も怪人ながら怪人ハローワークの事実上の責任者を勤める私の『上司』
なんで怪人なのに室長なんてエラいポジションに就いてるのか・・・
謎は多いけど仕事が出来るのは確かだ
〇休憩スペース
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「雛森、次はお前一人で対応してみろ」
雛森(ひなもり)「ええ~・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「ほら、来たぞ」
雛森(ひなもり)「ん・・・?」
〇黒
〇休憩スペース
雛森(ひなもり)(なんか強そうな人来た・・・)
雛森(ひなもり)「か、怪人ハローワークへようこそ! 担当の雛森です!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「け、剣豪怪人の剣崎ゼルム・・・です」
雛森(ひなもり)「えっと・・・ まず、武器をしまっていただいても?」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、ごめんなさい! これ取れないんですぅ・・・」
雛森(ひなもり)「あ、そうなんですね (それ自分の身体なんだ・・・)」
雛森(ひなもり)「では、まず職務経歴をお願いします」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「一応、北関東地区の四天王って感じで・・・ 戦闘とか破壊工作とかを」
雛森(ひなもり)(エリアマネージャークラスってとこか・・・ 気弱そうだけど実は結構デキる人?)
雛森(ひなもり)「それでは、管理職ポジションなど重点的にお探ししましょうか?」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「えっと、その、 出来れば『自分らしい仕事』がいいかなって・・・」
雛森(ひなもり)「というと・・・ そっか、剣豪怪人さんとしての」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ・・・というか」
雛森(ひなもり)「剣・・・刃物・・・」
雛森(ひなもり)「あ!」
雛森(ひなもり)「このお料理屋さんなんてどうでしょうか? 板前見習い募集中だそうです!」
雛森(ひなもり)「包丁なんかの扱いもお得意そうですよね!?」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、まあ、刃物はひと通り」
雛森(ひなもり)「やっぱり! あ〜、いいとこ見つかってよかったぁ!!」
雛森(ひなもり)「じゃあ、早速お手続き進めときますね! 剣崎さんにピッタリな職場ですよ!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、はぁ・・・そうですかね じゃあ・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「・・・」
〇商店街
数日後──
〇広い厨房
おやっさん「おい、ケンちゃん! こいつ三枚おろしで頼むわ」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「は、はい、おやっさん! 八つ裂きにしてやりますよ!」
おやっさん「いや、だから三枚な・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「ハッ!! 刃物を握るとつい・・・」
おやっさん「ハッハッハ!! やる気があっていいこったな」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「それでは・・・」
おやっさん「まったく見事な包丁さばきだな!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「えへへ・・・」
〇大衆居酒屋
剣豪怪人 剣崎ゼルム「あ、いらっしゃいませ〜!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)(子どもはかわいいなぁ・・・ (ニコッ))
母親「ひっ!!」
男の子「・・・うわあぁぁん!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、ど、どうしたの?」
店員「ちょっと剣崎くん!!」
店員「キミは表に出なくていいから!! 厨房で大人しくしてて!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「ご、ごめんなさい・・・」
店員「おやっさん、あいつ大丈夫ですか?」
店員「怪人雇ってる店があるってSNSでウワサされてますよ?」
おやっさん「・・・やっぱり無理か」
〇商店街
〇線路沿いの道
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「そっか・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「僕みたいな怪人がお店にいたら怖いよね」
〇大衆居酒屋
おやっさん「ケンちゃん、すまねえ!!」
おやっさん「やっぱりお客さん相手の商売だからよ ちょっと具合が悪ぃんだわ」
おやっさん「見た目が、な 常連さんも怖がっちまってよ」
おやっさん「今週いっぱい限りで 勘弁してくれねえかな?」
おやっさん「親父の形見の店を俺の代で潰すわけにいかねんだわ」
おやっさん「死んだ女房も最期までこの店を気にかけてたしよ・・・」
〇線路沿いの道
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「しょうがないよね・・・ 子どもが泣くのは嫌だし」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「僕のせいでお店が潰れちゃったら、 おやっさんもお客さんも悲しむもんね・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「泣かせるんじゃなくて・・・ 僕は笑顔を守りたいだけなのに」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「また・・・ 怪人ハローワーク行かなくちゃな」
〇コンビニ
〇コンビニのレジ
コンビニ店員「ひっ!!怪人!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ・・・」
〇コンビニ
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「・・・」
〇ビルの裏
野良猫「ミギャっ!?」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「・・・」
〇古いアパートの一室
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「いただきます」
〇ビルの裏
〇大企業のオフィスビル
〇ビルの屋上
雛森(ひなもり)「はぁ〜・・・」
???「よお雛森、クールでやってるか?」
雛森(ひなもり)「あ、室長 火貸してください」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「・・・お前、いま俺の頭の火で着けた?」
雛森(ひなもり)「ふわ〜・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「・・・剣崎さん、 あそこダメだったみたいだな」
雛森(ひなもり)「そうなんですよ 今日で自主退職ですって」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「『怪人雇用均等法』が施行されて久しいが・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「外見のハンデは客商売ではどうにも、な」
雛森(ひなもり)「も〜!! せっかくピッタリなところだと思ったのに!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「お前ぇよ、『仕事』ってのに一番大切なものが何かわかるか?」
雛森(ひなもり)「え?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「・・・しゃあねえ、ちょっと付き合え」
〇商店街
〇大衆居酒屋
店員「らっしゃっせ~!!」
雛森(ひなもり)「ここって・・・剣崎さんのお店?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「授業料だ、今日はお前のおごりな」
雛森(ひなもり)「は!?」
雛森(ひなもり)(私の何倍給料もらってんだよ・・・ ケチくせ~)
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「大将、適当にクールなコース頼むぜ」
おやっさん「あいよ! 怪人のダンナ」
雛森(ひなもり)「あ、厨房に剣崎さんが」
〇広い厨房
〇大衆居酒屋
雛森(ひなもり)「すっごい手際いいのにな・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「いいか、雛森 仕事ってのはただ生きるためにするもんじゃ──」
雛森(ひなもり)「ラザニアうめー! 室長も食います?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「え?聞いてた? てか、ここ何?イタリアンなの?」
雛森(ひなもり)「ひいへはふよ (聞いてますよ)」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「え~っと、いいか、仕事ってのは己の──」
〇黒
???「お前ら全員床に伏せろ!!」
〇大衆居酒屋
「!!?」
「!?」
〇黒
〇大衆居酒屋
剛腕怪人 ランダ「俺たちはいまからこの店に籠城する!! お前ら全員人質だ!!」
牛怪人 テンダロイン「アニキぃ! うまくいったでヤンスね、銀行強盗!!」
剛腕怪人 ランダ「たりめえよ! 俺たち怪人の『力』をもってすれば楽勝!」
剛腕怪人 ランダ「人間ふぜいに紛れて真面目に働くなんて アホ怪人のすることよ!」
剛腕怪人 ランダ「この人質を一人ずつなぶり殺して警察を脅し、逃走手段を用意させる!」
牛怪人 テンダロイン「最後には店ごと跡形もなくドカン! でヤンスね!?」
剛腕怪人 ランダ「これで一生遊んで暮らせるぞ!!」
「グハハハハハ!!」
雛森(ひなもり)「ちょ、ヤバ、強盗~~!!? なんか物騒なこと言ってるし!」
おやっさん「あんニャロ・・・ 好き放題言いやがって!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「これは・・・思いもよらず クールな『授業』になりそうだな」
雛森(ひなもり)「へ?」
???「え、なになに!? なんかおっきい音が・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「て、あ、ハローワークの人!? なんで!?」
雛森(ひなもり)「剣崎さん、シーッ!!」
剛腕怪人 ランダ「グハハ! まずはこのちっこいのをグチャグチャにして表に張り付けておくか!」
女の子「・・・っ!!」
父親「やめろ!!この子に触るなー!!」
剛腕怪人 ランダ「ほう、面白い 力比べか」
剛腕怪人 ランダ「ならば、こっちの番だ・・・ ふん!!」
父親「ぐあー--っ!!」
女の子「パパーー!!!」
雛森(ひなもり)「ひ、ひどい!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「・・・」
剛腕怪人 ランダ「グハハ!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「おい・・・」
雛森(ひなもり)「ちょ、剣崎さん!? あぶないって!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「ふむ・・・どうやら ヤツらは入る店を間違えたようだな」
雛森(ひなもり)「え?」
剛腕怪人 ランダ「ほう、怪人がいたか」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「・・・なぜ人間を傷つける?」
剛腕怪人 ランダ「どうだ、協力すれば少し分け前をやろう」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「おやっさんが奥さんと守ってきた店を何だと思っている・・・?」
おやっさん「ケンちゃん・・・」
剛腕怪人 ランダ「・・・その気はないようだな 損得勘定できんアホめ」
〇モヤモヤ
剛腕怪人 ランダ「ならば、邪魔だ!! ここで果てろッ!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「冥土で悔いろ・・・ 拙者の前で剣を抜いたことを・・・」
剛腕怪人 ランダ「ああ!?黙って死ねい!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「剣崎さん! 俺の『力』を使ってくれ!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「応!!!」
〇黒
〇黒
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「無慈悲なる断罪の炎舞── (ジャッジメント・ヘルファイア)」
〇黒
剛腕怪人 ランダ「なにを・・・」
「ぐほぉぅああっっ――!!!」
〇大衆居酒屋
牛怪人 テンダロイン「ひ、ひいいぃー-!」
雛森(ひなもり)「す、すげーー!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「安心しろ──峰打ちだ」
雛森(ひなもり)(めっちゃ燃えてたけど・・・)
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「ま、一件落着か」
「あ、」
「あ・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)(また怖がらせちゃったな・・・)
「ありがとう!!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「え!!?」
父親「おかげで娘も私も助かったよ! 命の恩人だ!!」
女の子「怪人さんカッコよかった!!」
おやっさん「ケンちゃん、 俺ぁあんなひどいこと言っちまったのに・・・」
「俺たちの店を守ってくれて ・・・ありがとう!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「そ、そんな 怪人として当然のことを・・・」
雛森(ひなもり)「ふふ・・・ 剣崎さん、なんだか嬉しそう」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「そうだな」
雛森(ひなもり)「・・・あ!!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「何かピンと来たみたいだな」
〇大きい交差点
1か月後──
雛森(ひなもり)「お、やってるやってる!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「は~い! 交通規制してますので迂回お願いしま~す!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、おばあさん! 車停めてるから渡って大丈夫ですよ!」
おばあさん「ありがとねぇ」
先輩警官「おい、剣崎巡査! しっかり誘導頼むぞ!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「は、はい先輩! えっと・・・」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「こ、こんな感じですかね?」
先輩警官「す、すごい!! 目にもとまらぬ旗さばき・・・!!」
先輩警官「って、見えなきゃ意味ないだろ 剣崎巡査!!」
剣豪怪人 剣崎ゼルム(けんざき)「あ、ご、ごめんなさ~い!!」
雛森(ひなもり)「ふふふ」
雛森(ひなもり)「・・・『仕事』とは己の魂を輝かせるクールなステージ、でしたっけ?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「ああ、それは人間も怪人も変わらねぇ」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「お前ぇは剣崎さんのスキルだけに気を取られ・・・」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「彼の人柄や何に怪人生の歓びを見出すのか見ていなかった」
雛森(ひなもり)「人間好きで優しい剣崎さんには怪人警察官がピッタリでしたね!」
雛森(ひなもり)「武道のスキルと威圧感ある見た目もパトロールとかに活かせるし!」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「ああ、いまの剣崎さん、最高にクールだぜ」
雛森(ひなもり)(私もこの仕事、 もうちょっと頑張ってみようかな!!)
〇大企業のオフィスビル
〇休憩スペース
雛森(ひなもり)「はい、次の方ー!!」
「イーーッ!イーッ!イーッ!」
雛森(ひなもり)「えっと、お一人ずつお名前を・・・」
「イッ!イーッ!イーーッ!」
雛森(ひなもり)「えっと、語学スキルは・・・怪人語?」
「イーーッ!!イーーッ!???」
雛森(ひなもり)「ええ・・・?」
焔谷ローヴェル(ほむらたに)「まだまだ・・・ お前ぇはクールじゃねえな」
〇大企業のオフィスビル
「も~!! やっぱりこんな仕事ヤダーー!!!」
剣崎さん、よかった〜😊
怪人一人一人に個性があって面白かったです!
人間の上司に怪人がいるという設定も上手いなぁ✨と思いました!!ラスト、剣崎さんの適職を見つける雛森さんの仕事振り、クールでした!
遅ればせながら、読ませていただきました!
怪人の適性を見極め、就職先を提供する…
なかなか難しい仕事ですね!
剣崎さんが最後お仕事見つかって良かったです。
雛森さん、がんばれー!😆
これは続編が見たい!😆
冒頭から笑って設定も面白く、終始コメディかと思ったら意外なハートフル展開!
怪人上司のキャラも立っていて、この先も色々な怪人就活パターンが見てみたくなりました。
ケンちゃんが辞めずに済むのではなく最適な職場で輝いてて、安直な予測を裏切ってくれて素敵でした✨️
面白かったです💕