アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

暗雲(脚本)

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〇シックなリビング
  続いてのニュースです
  暗黒帝国ダークネスの
  ネオダークネスオーブにより
  闇に堕ちたヴィランたちの猛攻により
  本日もヒーローが三名負傷。
  負傷したのは──
陽向美音「・・・」
ベル「・・・・・・」
陽向美音「あ、誰だろ?」
義田信吾「やあ、美音」
陽向美音「──シン兄ぃ! よかった、今日も無事で!」
義田信吾「おいおい。アクセルフォームに パワーアップしたばかりだぞ」
義田信吾「そう簡単に負けないって」
陽向美音「でも・・・」
義田信吾「それより、後輩から僕経由で 良いニュースがある」
陽向美音「いいニュース?」
義田信吾「ビリジアン博士・・・・・・間明緑青博士が 意識を取り戻したみたいだよ!」
陽向美音「間明緑青博士──紅蓮さんのお父さんが!」
ベル「元は敵にゃけど、今は関係ないにゃ! 美音ちゃん、お見舞いに行こうにゃー!」
陽向美音「うん!」

〇綺麗な病室
  間明博士!
ビリジアン博士「・・・君たちは?」
陽向美音「えーっと、紅蓮さんの友達です」
ビリジアン博士「・・・そうか。紅蓮の・・・」
ビリジアン博士「私が余計なことをしなくても、 紅蓮はちゃんと友達を作れたんだな」
陽向美音「いえ、私が紅蓮さんと友達になれたのは 罰斗くんのおかげです!」
陽向美音「って、罰斗くんに刺された人に 言うことじゃなかったですね・・・」
ビリジアン博士「いや、いい。 身元も確認せず彼を改造した私にも 責任はあるからな・・・」
ビリジアン博士「手当たり次第に人を誘拐し怪人にしていた バチが当たったのだろう」
陽向美音「間明博士・・・」
ビリジアン博士「せめて罪滅ぼしに、 パニッシュを止める方法でもわかれば よかったのだが・・・」
ビリジアン博士「生憎私には見当もつかん」
陽向美音「大丈夫大丈夫! シン兄ぃだって帰ってきたんだから 罰斗くんもきっと大丈夫!」
ビリジアン博士「ジャスティスシグナルと同じ手段が パニッシュに通じるとは思えないが」
ベル「なぜにゃ?」
ビリジアン博士「ジャスティスシグナルと違って パニッシュは生まれながらの悪人だからだ」
陽向美音「生まれながらの・・・悪人・・・?」

〇魔界
  私もアレグレットから聞いた話なのだが
  パニッシュは生まれながらにして他人の
  不幸や苦痛が大好きらしい
  いわゆるサイコパスというやつだろう

〇綺麗な病室
陽向美音「罰斗くんがそんなに悪い人なの・・・?」
ビリジアン博士「残念ながら・・・」
陽向美音「そんな・・・」
ベル「美音ちゃん! やっぱりパニッシュを倒すしかないにゃ!」
陽向美音「倒す!? 罰斗くんを傷つけるってこと!?」
ベル「逆にゃ! 罰斗殿を傷つけないためにゃ!」
ベル「罰斗殿だって、自分がヴィランとして 被害を出すことを望んでなんか いないはずにゃ!!」
ビリジアン博士「しかし・・・相手は暗黒帝国の皇帝」
ビリジアン博士「どうやって倒す?」
ベル「任せておけにゃー とっておきの秘策があるのにゃ」
ベル「ただし、これには間明博士の協力が 必要不可欠だにゃー」
ビリジアン博士「・・・私が?」

次のエピソード:錯綜する思い

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