歴史のif_5話

おば3は見ていた

エピソード1(脚本)

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〇地球

〇塔のある都市外観
たいき「ぶれないねえ、大阪。首都でも、このごちゃごちゃ感。すっきやわあ!」
ゆうま「あっ、ガイドブック恵んでもらって読んでいたら、大阪市は、官庁街で、ビジネス街は隣の堺市なんだって」
たいき「へえ~。一応すみ分けを狙ったのかな?」
ゆうま「そうらしい。元々、堺は商人の町だったしな」
たいき「おい!秀吉が大阪城をデーンと建ててたはずのところ、見てみろ」
ゆうま「あっ!そうか・・・あれは・・・ちょっとガイドブック見てみる」
たいき「石山本願寺は信長を苦しめて、結局火をつけて落城しただろ」
  現代の大阪城は徳川家が建てたもので、その下に焼け落ちた豊臣家の大阪城があり、更にその下に石山本願寺跡がある。
ゆうま「黒田家本家館だ。地味だなあ。高層でもない。金ピカでもない」
ゆうま「この、牧歌的とさえいえる外見が、人に「もう平和な世なのだ」というメッセージを伝えたんだって」
ゆうま「でも、忍び込もうとすると、忍者屋敷だって噂らしい」
たいき「さもありなん(笑)今も本家はここに住んでんのか?」
ゆうま「そうらしいよ。ポリスボックスもあるし」

〇住宅街の公園
たいき「経済の方はどうよ?」
ゆうま「あんまし詳しくはないんだけど、いいんだよ」
たいき「どう、いいんだよ?」
ゆうま「先読みができているっていうか。ガーン!って衝撃を受けないように策をうっているんだよ」
たいき「いや(笑)意味分かんねえ」
ゆうま「世界恐慌で世界中が大騒ぎになったじゃん?」
たいき「うん。それが原因で第一次世界大戦になったってやつだろう?」
ゆうま「日本も生糸生産に力を入れていて、アメリカに買ってもらって、外貨を獲得していたのに、それがぽしゃった」
たいき「生糸生産に偏り過ぎた輸出で、打撃を受けたんだな」
ゆうま「うん。でも黒田家は生糸だけでなく、この後戦争が起こるのを知っていたみたいに、軍需産業に手を出したんだ」
たいき「丸儲け?」
ゆうま「うん。それを元に、次々と基幹産業を起こして、日米戦にもつれ込むような状況は脱しているんだ」
たいき「八百長試合の臭いがするなあ(笑)」
ゆうま「どうやって?」
たいき「だよな・・・でも、だからこそ450年もの間、戦乱のない世が続いた訳だろう?」
ゆうま「あれ?日陰のベンチにオッサンと侍がいる」
たいき「ほんとだ。あれ?消えた」
  山伏はゆうまとたいきの目の前にフッと現れた
山伏「お戻りですか?ご飯ですか?どこか行きますか?」
ゆうま「お好み焼き食いたい」
たいき「えっ?あれは?」
ゆうま「いいから。後で説明するから」
  3人はお好み焼きを食べて、堺に移動した。

〇超高層ビル
たいき「俺、堺に来るの初めてだから、どこがどう違うのか分かんないけど、活気があるなあ」
ゆうま「もうちょっと行くと、岸和田だろ?証券取引場がシステム化される前に岸和田にあったら、ちょっと面白くない?」
たいき「あ~あの立会場でセリで株を売買してたやつね」
ゆうま「そうそう、怒号と罵声とけが人続出の毎日ってイメージだな(笑)」
たいき「そんな、毎日だんじり曳いて駆け回ってるわけじゃねえって(笑)で、オッサンがさっき侍と一緒にいたのは?」
ゆうま「ああ、あれは、オッサンが俺らの待ち時間を使って小遣い稼ぎをしてんだよ」
たいき「侍をタイムスリップさせて、金取ってんのか?」
ゆうま「恐らくな。で、俺らに見つかったと気が付いたから、侍を元の時代に返して、俺らの時代に戻ってきた」
たいき「なるほど。別に隠さなくてもいいのにな」
ゆうま「いや・・・チラッとしか見えなかったけど、あの家紋は多分・・・」
たいき「うんうん!」
ゆうま「いや、ハッキリするまで教えてやんねえ」
たいき「なんだよお~。まあ、いいや。そろそろ、実家の方の様子を確認したいなあ」
ゆうま「帰るか」
たいき「うん」
山伏「出雲大社ですね。行きますよ」

〇地球

コメント

  • 二人の会話から歴史の事実は変わっていたとみえますな。山伏の力で時間旅行や瞬間移動ができるから本当にありがたい人です。

  • 想像力を沢山膨らませながら最後まで楽しく読ませて頂きました。時々クスッと笑ったり何か闇のようなものを感じたり、、、たのしかったです。

  • 黒田家にまつわる歴史のながれ、前回からとても興味深いです、IF だけど! アメリカとは切ってもきれない縁がかなり前からあるのだなあと遠い目です。

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