アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

イービルシグナル(脚本)

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〇センター街
陽向美音「罰斗くん、シン兄ぃいた!?」
虚森罰斗「こちらにはいませんでした・・・」
ベル「こっちも探したけど、見つからないにゃ」
陽向美音「うう・・・シン兄ぃ・・・」
虚森罰斗「とりあえずもう夜も遅いです 美音ちゃんは一回帰ってください」
陽向美音「でも・・・」
虚森罰斗「大丈夫です! オレは夜行性ですから!」
陽向美音「罰斗くん・・・」
陽向美音「わかったよ、罰斗くん。 あとは任せたからね」
ベル「信吾殿のこと、よろしく頼みましたにゃ」
虚森罰斗「ええ。任せてください」
虚森罰斗「信吾さんは、オレにとっても 大切な友達ですから」

〇教会内
  その頃、とある廃教会で
アレグレット「ようこそ、暗黒帝国ダークネスのアジトへ」
義田信吾「──何のつもりだ? アジトにヒーローを招くなんて」
アレグレット「あら、言ったでしょ? お茶に付き合ってほしいって」
義田信吾「ふざけるな!」
アレグレット「何よ、毒なんか入ってないわよ」
アレグレット「私はあなたとお話したいだけなの」
アレグレット「シャイニーメロディを憎む者同士、 仲良くしましょう」
義田信吾「それこそ何のつもりだ?」
義田信吾「僕はシャイニーメロディを 憎んだりしていない」
アレグレット「あら、本当に? ──恋人を殺されたのに」
義田信吾「シャイニーメロディは シャイニーリズムを殺してなんかない」
義田信吾「少なくとも僕は、彼女を憎んではいない」
アレグレット「あら、本当に?」
アレグレット「だったらこれに訊いてみようかしら」
義田信吾「──ネオダークネスオーブか。 無駄だよ」
義田信吾「また仲間割れを狙っているのだろうけど シャイニーメロディへの憎悪以前に 僕は警察ヒーローだ」
義田信吾「僕の心は正義とともにある 闇に堕ちることは決してない」
アレグレット「本当にそうかしら?」
義田信吾「・・・?」
アレグレット「なら、こんなコトしても平気よね?」
  アレグレットが信吾の胸に
  ネオダークネスオーブを押し付けると、
  体内に吸収された
義田信吾「なん・・・で・・・? そんな・・・はずは・・・」
アレグレット「認めちゃいなさい」
アレグレット「あなたは闇におちるほど シャイニーメロディが 憎くて憎くてたまらないんだって」
義田信吾「そんな・・・美音・・・僕・・・は・・・」
イービルシグナル「──────」
アレグレット「うふふ、仲良くしましょうね イービルシグナルちゃん」

〇女の子の一人部屋
陽向美音「・・・シン兄ぃ、まだ見つからないのかな」
ベル「美音ちゃん、気持ちはわかるけど そろそろ寝ようにゃ」
ベル「徹夜したら身体によくないにゃ」
陽向美音「でも・・・」
陽向美音「あ、インターホンが・・・!」
陽向美音「罰斗くんか後輩さんがシン兄ぃを 見つけたのかも!」
ベル「そうかにゃ? なんかイヤな予感がするにゃ」

〇飾りの多い玄関
陽向美音「・・・シン兄ぃ?」
イービルシグナル「・・・」
陽向美音「シン兄ぃ、どこ行ってたの?」
陽向美音「罰斗くんや後輩さんにはもう会ったの? みんなシン兄ぃのこと心配して・・・」
イービルシグナル「・・・美音」
陽向美音「・・・シン兄ぃ?」
イービルシグナル「お前が死ねばよかったんだ」
陽向美音「え・・・?」
陽向美音「そん・・・な・・・ シン兄ぃ・・・ なん・・・で・・・?」
イービルシグナル「・・・・・・」

次のエピソード:黒い夢

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