アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

邂逅!暗黒姫アレグレット(脚本)

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〇商店街
陽向美音「・・・クリムソンにあんな事情が あったなんて・・・」
虚森罰斗「びっくりしましたね・・・」
虚森罰斗「でも、オレは少しホッとしているんです」
陽向美音「なんで?」
虚森罰斗「だって首領様の目的が紅蓮さんの友達を つくることだったなら── もし今は忘れていても思い出してくれたら」
虚森罰斗「ヒーローとヴィランが友達になれる世界が できれば、戦わなくてもいい じゃないですか」
虚森罰斗「僕たちには美音ちゃんがいますからね! 百人力です!」
陽向美音「・・・もう、罰斗くんたら」
虚森罰斗「あ・・・!」
陽向美音「どうしたの、罰斗くん?」
虚森罰斗「電機屋さんのテレビ・・・ 映ってるの、ジャスティスシグナル じゃないですか?」
陽向美音「本当だ。臨時ニュースかな?」
虚森罰斗「ヒーローって大変そうですね・・・」
陽向美音「でも、ジャスティスシグナルなら きっと大丈夫!」
陽向美音「・・・私が行っても足手まといだし」
虚森罰斗「・・・美音ちゃん」
虚森罰斗「じゃあ、オレたちはここから ジャスティスシグナルを応援しましょうか」
陽向美音「・・・・・・そうだね!」
「がんばれ、ジャスティスシグナル!!」

〇センター街
  ・・・でも、なんでだろう。
  なんだかとってもイヤな予感がするの
  ジャスティスシグナルが・・・
  シン兄ぃが負けるわけないのにね

〇センター街
怪人「カタカタカタカタ・・・」
ジャスティスシグナル「追い詰めたぞ!! くらえ!! シグナル・ブルー!!」
怪人「カタタッ・・・」
ジャスティスシグナル「ふう・・・なんとか倒せたか・・・」
ジャスティスシグナル「ネオダークネスオーブ・・・ やっぱり今回も 暗黒帝国ダークネスが・・・?」
  ご明察よ♪
ジャスティスシグナル「この声は!?」
アレグレット「久しぶりね、ジャスティスシグナル」
ジャスティスシグナル「──暗黒姫アレグレット!!」
アレグレット「あらあら、すごい剣幕ねぇ」
アレグレット「でも令状もなしに現行犯じゃない私を 攻撃していいのかしら? 警察ヒーローさん?」
ジャスティスシグナル「くっ・・・! だからといって逃がすわけには・・・!」
アレグレット「あらあら、安心して。 私は逃げも隠れもしないわよ」
ジャスティスシグナル「どういうことだ?」
アレグレット「あなた、このあと お茶にでも付き合いなさい!」
ジャスティスシグナル「え──?」
アレグレット「ついてきなさいな!」
ジャスティスシグナル「あっ──!!」
ジャスティスシグナル「・・・」
ジャスティスシグナル「どういうことかはわからないけど、 見逃すわけには行かないよな」
ジャスティスシグナル「本部、こちらジャスティスシグナル! 手配中の暗黒姫アレグレットを発見、 追跡を開始します!」

〇センター街
  ──その無線を最後に、
  ジャスティスシグナルとの交信は
  途絶えてしまった

〇Bunkamura
  陽向さん!!
陽向美音「シン兄ぃの後輩さん?」
警察官「義田先輩を見ませんでしたか!?」
陽向美音「えっ、シン兄ぃって 今、仕事中じゃないんですか?」
警察官「それが・・・先輩は 暗黒姫アレグレットを追っていって それから連絡が途絶えてしまい──」
虚森罰斗「そんな・・・信吾さんの身に何が!?」
警察官「我々警察としても 心配して探してはいるのですけれど・・・」
陽向美音「そんな・・・シン兄ぃ・・・」
陽向美音(シン兄ぃ、お願い、無事でいて・・・)

次のエピソード:イービルシグナル

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