アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

ネオダークネスオーブ(脚本)

アイドルはヒーローじゃない

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〇怪しい研究所
  クッ・・・やっぱりじゃねェか・・・!!
  このネオダークネスオーブには、
  秘密結社エクスティンクトの技術が
  使われている!!
間明紅蓮「つまりエクスティンクトの首領は・・・」
間明紅蓮「親父はまだ生きてやがる!!」

〇オフィスのフロア
  翌日。
  警察署内。
義田信吾「ああ、忙しい・・・」
義田信吾「ジャスティスシグナルの仕事を やってるからといって」
義田信吾「普通の警察官の仕事が軽くなる わけじゃないからな・・・」
警察官「義田先輩!おつかれさまです!」
警察官「スライム怪人およびカッパ怪人の 取り調べが完了しました!」
義田信吾「そうか、どうだった?」
警察官「二人とも暗黒帝国ダークネスの 暗黒姫アレグレットと接触したことを 認めています」
義田信吾「そうか・・・ やっぱり暗黒帝国ダークネスが 復活したのか・・・」
警察官「それに関してですが・・・ 少し気になる点が」
義田信吾「何かあったのか?」
警察官「あくまで僕の感覚ですが・・・ 話をした感じ、二人とも本来の性格は 小悪党程度」
警察官「ダークネスオーブを受け入れられるほどの 大きな心の闇を持っているようには 思えませんでした」
義田信吾「・・・暗黒帝国ダークネスもパワーアップ しているということか」
警察官「でも、皇帝と姫だけ逃げ延びたような 崩壊後の組織がなぜパワーアップを?」
義田信吾「わからない」
義田信吾「だが警戒するに越したことはないな」

〇商店街
  その頃
陽向美音「罰斗くん、お買い物つきあわせてゴメンね」
虚森罰斗「気にしないで」
虚森罰斗「それにしても ずいぶん大量のスポーツドリンクだね」
陽向美音「レッスンやってるとのどが渇くからね」
虚森罰斗「アイドルも大変なんだね」
陽向美音「・・・ねえ、罰斗くん。 あの人ってもしかして・・・!!」
虚森罰斗「──あ!!」
間明紅蓮「あ、お前──!! エクスティンクトの!!」
虚森罰斗「火炎ヒーロー:クリムソン!!」
間明紅蓮「フン、こんなところで会うたァ、 お前も運が悪いなァ!!」
虚森罰斗「美音ちゃん、下がって!!」
陽向美音「ちょっと!!  罰斗くんはまだ悪いことしてないじゃない!!」
陽向美音「罰斗くんにこれ以上絡まないで!!」
間明紅蓮「どいてろアイドル!! ヒーロー様のお通りだ!!」
虚森罰斗「やめろ!! 美音ちゃんに手を出すな!!」
間明紅蓮「ぐ・・・!!」
  よろけたクリムソンが電柱にぶつかり、
  かばんの中身が散乱した
虚森罰斗「あ・・・。 ヒーローとはいえ変身前相手に やりすぎたかな・・・」
虚森罰斗「すみません、荷物拾います」
間明紅蓮「うるせェ!! ヴィランがいいヤツぶるんじゃねェ!!」
虚森罰斗「あ、この免許証──」
陽向美音「どうしたの? 罰斗くん」
虚森罰斗「クリムソン・・・ 本名:間明紅蓮(まぎらぐれん)・・・」
陽向美音「それがどうかした?」
虚森罰斗「エクスティンクトの怪人だからわかる」
虚森罰斗「敬愛するエクスティンクト首領様、 ビリジアン様の本名は ──間明緑青(まぎらろくしょう)様」
陽向美音「つまりクリムソンは エクスティンクト首領の──」
間明紅蓮「チッ、クソ親父のことがバレちまったか」

次のエピソード:クリムソンとビリジアン博士

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