アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

シャイニーメロディの過去(脚本)

アイドルはヒーローじゃない

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〇シックなリビング
虚森罰斗「・・・えっと」
ベル「・・・どこから話すかにゃー」
ベル「とりあえず、遡ること二年前ですにゃ」

〇魔法陣2
  陽向美音ちゃん、
  ヒーロー名:シャイニーメロディ
  ずっと一人で戦ってきた彼女の前に
  同じく魔法少女適性を持つ仲間が
  現れたのにゃ
  それが、響谷清歌ちゃん
  ヒーロー名:シャイニーリズムですにゃ
  二人は暗黒帝国ダークネスを相手に
  ピッタリのコンビネーションで
  日夜戦っていたのにゃー!

〇水玉2
  そんな中、
  清歌ちゃんに恋人ができたのにゃ
  警察ヒーロー:ジャスティスシグナルこと
  義田信吾殿にゃ
  二人は戦いの合間に、
  じっくりと愛を育んでいったのにゃ
  でもその一方で信吾殿は
  美音ちゃんの幼なじみでもあったのにゃ

〇女の子の一人部屋
  美音ちゃんは当時からアイドルを
  目指していたんにゃけど
  あるとき、
  ヴィランとの戦いを優先させた結果
  オーディションに出られなかったのにゃ
  信吾殿は当然、
  落ち込む美音殿を励ましましたにゃ!
  でもその一方、清歌ちゃんと過ごす時間が
  だんだんと減ってしまったのにゃ

〇雑踏
  失意の清歌ちゃんにつけ込んだのが
  暗黒帝国ダークネスの皇帝だったのにゃ
  皇帝の誘導に乗ってしまい、
  美音ちゃんへの憎悪を引き出された
  清歌ちゃんは──
  ダークネスオーブを受け入れて
  しまったのにゃ!

〇壁
  こうして生まれたのが──
  闇の魔法少女:ダークリズム
  だったのにゃ
  シャイニーメロディは悲しいことに
  ダークリズムと戦うことに
  なったのにゃ

〇東京全景
  二人の戦いは熾烈を極め──
  最終的にはシャイニーメロディが
  優勢となったのにゃ
シャイニーメロディ「清歌ちゃん!! もうやめて!!」
シャイニーメロディ「こんなことはやめて・・・ 一緒に帰ろう」
ダークリズム「美音・・・」
ダークリズム「それは無理よ・・・」
ダークリズム「一度ヴィランになってしまった私に 居場所なんかあるわけないじゃない!!」
シャイニーメロディ「くっ・・・」
  その時・・・
  ダークリズムの攻撃を薙ぎ払った
  メロディソードが──
シャイニーメロディ「・・・清歌ちゃん?」
  ダークリズムの──
  清歌ちゃんの身体を穿いて
  しまったのにゃ
シャイニーメロディ「清歌ちゃん・・・そんな・・・私・・・」

〇空
  嫌ァ──────────────!!!!!!!!!!

〇黒背景
  それ以来、美音はシャイニーメロディに
  変身できなくなったにゃ
  武器のメロディソードも
  ご覧の通り、メロディマイクから
  変形しないにゃ

〇シックなリビング
虚森罰斗「──そんなことが・・・」
陽向美音「ごめんなさい、 なかなか話せなくて」
虚森罰斗「無理もありませんよ」
ベル「でも、それから美音ちゃんは 決意を新たにアイドルになったのにゃ」
陽向美音「──うん。 もう清歌ちゃんのときみたいな 悲しいことが起きないよう」
陽向美音「ヴィランでも帰れる場所を作ろうって、 そう思ったんだ」
虚森罰斗「美音ちゃん、ありがとうございます」
虚森罰斗「少なくともオレはそのおかげで 救われてますよ」
陽向美音「・・・罰斗くん」

次のエピソード:ネオダークネスオーブ

コメント

  • 美音がライブにヴィランも受け入れていた理由にそんな悲しい過去があったのですね😭

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