エピソード1(脚本)
〇山道
ララ「ここは・・・ 山だけど・・・」
ララ「いや、山城っぽい・・・ ここは、一体・・・」
あたしは、ララ。
幼い頃から歴史が好きで、最近はお城にハマりだしている。
女子校には、城好きはいないから、ちょっと変人扱いされているけれど、
自他とも認める城ガールなの。
ララ「それにしても・・・ だれかいないかなぁ。 ここがどこなのか分からなきゃ、城もわからないじゃん」
〇城下町
ララ「あ、すみません! こちらはどなたかのお城に続く道ですよね・・・」
町人1「え?! あぁ・・・今迄は・・・。 ここは本当に栄えていて、夜でも提灯の灯りで昼間のようだったんだ」
ララ「あんなことって・・・?」
町人1「おいらに言わせる気かい? おめえさんも、人が悪いなぁ。 ちなみに・・・ここの城主は誰だったか知りたくないかい?」
ララ「知りたい知りたい! 誰なんです?」
〇雷
町人1「信長さまのお城さ」
ララ「では、安土城ってこと?!」
町人1「一風変わった形のお城でさ・・・中は見たことないから知らないけど外国好きの信長さまの事だから相当派手な作りだったらしい」
ララ「現在まで残っていたら・・・ あの時代にあんな斬新なお城、絶対世界遺産になってたわ〜」
〇山道
武士1「本当に惜しい人を亡くした」
武士1「信長さまは、本能寺に行かなければこんなことにならなかったのか、そうなる運命だったかは誰も分からないんだが、実に無念だ!」
ララ「確かに・・・ 明智光秀さんは、どんな気持ちで謀反を起こしたんだろうって、いろんな説を考えてしまうのよね・・・」
ララ「光秀さんは、頭が切れてやり手だったていうし。1つの説では信長公と同じ野望かという説もあるし」
ララ「でも、光秀さんはしっかり農民のアフターケアもしっかりやっていたし。運命の歯車が狂い出すともうどうにもならないものなのね」
ララ「てか、あなた一体誰なんです?」
武士1「そういうお主こそ誰じゃ? 曲者だな? 叩き切るぞ!」
〇炎
ララ「あ、あの・・・ それはちょっと・・・困ります。 決して怪しいものではありません」
町人1「そうですよ。 こんなところで・・・殺しは良くありませんって」
キャー
〇シックな玄関
気づいたら、自宅の玄関にいた。いつもこんな感じでアチラの世界から現代に戻ってくる感じ。
タイムトリップのきっかけは、歴史的な事柄をずーっと考え込んでいるときにアチラの世界にいくみたいだね。
ララ「疲れたから寝るか」
〇洋館の玄関ホール
安土城の中ってこんな感じだったのかなぁ・・・
ドラマや映画で安土城らしき城が出てくるけれど、
本当はどうだったのかマジで知りたかったなぁ。
今回は、信長さまや明智光秀さんにお会い出来なかったけど、
いつか再チャレンジしてお会いしたいなぁ・・・
って言ってるあたし、ヤバいよね・・・
地方のお城を巡るのが好きなので、夢中になって読んでました!続きが楽しみです!
お城は私もたまに行きますが、偉人と同じ場所に立ってると思うだけで過去に戻った気がします。
またそれとは違うかもしれませんが、好きなんだなぁと感じる作品でした!
彼女の城への強い探求心がタイプトリップさせるとてもキュートなお話でした。日本人として、歴史の象徴でもある城、それにまつわる人物などに想いを馳せるのはとても素敵なことです! 私は茶道経験者で、今改めてその歴史を勉強中です。