アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

新しい日常(脚本)

アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

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〇Bunkamura
  ・・・数日後
虚森罰斗「本日はありがとうございました」
ライブ観客A「やっぱり美音ちゃんのライブ 最高だよね!」
ライブ観客B「次もまた来ようね!」
虚森罰斗「お待ちしております」
ベル「やあやあ罰斗殿」
虚森罰斗「ベルさん!」
ベル「まだ数日だけど なかなか板についてきたんじゃない ですかにゃー」
ベル「これもにゃーのおかげですにゃー 感謝するのにゃー」
虚森罰斗「はい!もちろんです!」
ベル「罰斗殿は怪人なのに屈託なさすぎにゃ なんか調子狂うのにゃー」
虚森罰斗「そうなんですかね・・・ 素なんですけど・・・」
ベル「罰斗殿はなんというか 怪人らしくないよにゃー」
ベル「ともあれ、美音ちゃんが そろそろ着換え終わるころにゃ 罰斗殿も一緒に楽屋に行きませんかにゃ?」
虚森罰斗「オレがお邪魔してもいいんですか?」
ベル「オフコースにゃ! 美音ちゃんも会いたがってるにゃー」

〇シックなリビング
  失礼します
陽向美音「ベル! 罰斗くん!」
ベル「美音ちゃん、 今日のライブも最高だったにゃー」
陽向美音「ありがとー!」
  ・・・次のニュースです
虚森罰斗「テレビ見てたんですか?」
陽向美音「アイドルとして、他のアイドルの 芸能ニュースはチェックしとかないと」
陽向美音「でも芸能ニュース終わっちゃった みたいだから、もういいかな」
  先日秘密結社エクスティンクトが
  崩壊した件で、
  火炎ヒーロー:クリムソンが
  記者会見を開きました
虚森罰斗「・・・!! このニュース、見てもいいですか?」

〇大会議室
クリムソン「ま、オレにかかれば悪の組織の一つや二つ 壊滅させるのもヨユーよ!」
  秘密結社エクスティンクトの首領の行方は
  未だにわかっておりませんが?
クリムソン「そ、それは・・・えー・・・ 取り逃がしましたけど」
クリムソン「とにかく! 見つけたらゼッタイ ブチのめすからよ! 覚悟しとけよ!!」
  なおヒーローが悪の組織を壊滅させたのは
  シャイニーメロディによる
  暗黒帝国ダークネス壊滅以来一年ぶり
  となっており
  クリムソンに国民栄誉賞をという
  世論も高まってきております
  続いてのニュースは──

〇シックなリビング
ベル「クリムソンが国民栄誉賞・・・ 似合わなすぎて笑っちゃうにゃー」
虚森罰斗「それはそうと、 途中で言っていたシャイニーメロディって 美音ちゃんがヒーローやってたときの 名前ですよね」
虚森罰斗「悪の組織を壊滅させるなんて すごいじゃないですか!」
虚森罰斗「って、怪人が言うのも変ですけど・・・」
陽向美音「えへへ、ありがとー」
虚森罰斗「それなのに、 どうしてヒーロー辞めちゃったんですか?」
陽向美音「・・・」
虚森罰斗「ああ、すみません。 話したくないこともありますよね・・・」
陽向美音「ごめんね・・・」
ベル「にしても、秘密結社エクスティンクトの 首領はまだ捕まってないのにゃー 罰斗殿の絶対服従の件もあるし、 気がかりにゃー」

次のエピソード:忍び寄る魔の手

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