アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

美音の秘密と罰斗のこれから(脚本)

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〇シックなリビング
虚森罰斗「・・・なんとなく予想はしてたけど」
陽向美音「ごめんなさい このことはあんまり知られたくなくて」
義田信吾「シャイニーメロディは引退直前に いろいろあったからな・・・」
虚森罰斗「言いたくないなら無理して聞きませんけど」
虚森罰斗「でも、美音ちゃんもヒーロー側なら、 怪人のオレがここにいたら やっぱり迷惑じゃないですか?」
陽向美音「そんな! 罰斗くんが迷惑だなんて!」
陽向美音「そんなの、気にしなくていいの!」
陽向美音「むしろ私はヒーローもヴィランも関係なく みんなで笑っていられる場を作りたくて アイドルになったんだから」
虚森罰斗「・・・美音ちゃん」
虚森罰斗(真っすぐな声色だ。 こんな美音ちゃんだから、さっきみたいな ステキなライブができたんだろうな)
義田信吾「ともかく、もう夜も遅いし 罰斗くんは一回家に帰ったほうが いいんじゃないのか?」
虚森罰斗「心配してくれるんですか? えっと・・・オレ、怪人ですけど」
義田信吾「怪人だろうと、まだ罪を犯していないうちは 僕にとっては守るべき一般市民の一人だよ」
義田信吾「もちろん、ひとたび犯罪に手を染めたら、 そのときはこのジャスティスシグナルが 容赦しないけどね!」
虚森罰斗「できれば戦いたくないですが・・・ 首領様には絶対服従なので、 指示があったら保証はできかねます・・・」
陽向美音「うわー・・・怪人も大変なんだねぇ」
義田信吾「それで、キミの住所は?」
虚森罰斗「それが・・・ 脳改造を受けているから記憶がなくて」
義田信吾「それは弱ったな・・・ これからどうやって生活していくんだ?」
虚森罰斗「ですよねぇ・・・」
陽向美音「あ、そうだ! このライブ会場、確かスタッフさん 募集中だったはずだよ!」
虚森罰斗「それ、オレでも大丈夫なんですか?」
  話はにゃーがつけておくにゃー
陽向美音「ほら、ベルもこう言ってるし」
義田信吾「しばらくお世話になったら いいんじゃないか? 署に戻って失踪者の情報を洗ってみるけど それも時間がかかるだろうしね」
虚森罰斗「そ、そういうことなら・・・」
虚森罰斗(本当に大丈夫なのかなぁ)

〇黒背景
  これがコウモリ怪人:虚守罰斗と
  元ヒーローのアイドル:陽向美音の出会い。
  このときは誰も知る由もなかった
  この二人の出会いが、
  ヒーローとヴィランの戦いが絶えぬ
  この世界を大きく変えようとは──

〇ビルの裏
アレグレット「フフフ・・・ ついに例のものが完成したわ」
アレグレット「私たち暗黒帝国ダークネスを滅ぼした 憎きシャイニーメロディ・・・」
アレグレット「ついにあなたに復讐するときが来たわ!!」

次のエピソード:新しい日常

コメント

  • 罰斗くんと美音ちゃん、ようやく一息ついて平穏へと向かいそうなところでの新キャラ登場のラスト、読み手への興味喚起がステキです!

  • 読みやすくてここまで一気読みでした!
    元怪人と元ヒーローの2人が出会ってこれからどうなっていくのか楽しみです!

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