アイドルはヒーローじゃない

上尾つぐみ

秘密結社崩壊!(脚本)

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〇渋谷のスクランブル交差点
  2XXX年。
  数多のヒーローと数多のヴィランが
  終わりなき戦いを繰り広げる世界。
ビリジアン博士「ついにここまでたどり着いたか・・・! 火炎ヒーロー:クリムソン!」
クリムソン「ついに見つけたぜ首領サン! さあ大人しく観念しな!」
ビリジアン博士「フッ、一歩遅かったようだな。 つい今しがた最終兵器の調整が完了した。 これでお前も・・・!」
クリムソン「させるかァー!!」
ビリジアン博士「ぐ・・・・・・ぐわ────っ!?」

〇黒背景
  ・・・そんな最悪のタイミングで
  コウモリ怪人:虚森罰斗(こもりばっと)は
  覚醒した。

〇実験ルーム
虚森罰斗「うーん・・・」
虚森罰斗「──はっ、ここは・・・? それに、俺はいったい・・・?」
虚森罰斗「えーと、オレはコウモリ怪人の虚森罰斗。 秘密結社エクスティンクトに改造されて、 今後首領に忠誠を誓って生きる」
虚森罰斗「我ながら とんでもない記憶だな・・・」
虚森罰斗「とりあえず、敬愛する首領様に 指示を伺いに行けばいいのかな・・・?」
  緊急事態発生、緊急事態発生!
  首領様が火炎ヒーロー:クリムソンに敗北!
  現在消息不明!
虚森罰斗「・・・タイミング、悪っ」
虚森罰斗「とりあえず、首領様がいないんじゃ しょうがない。 改造される前の家に帰るか・・・」
虚森罰斗「ええと、オレの家は・・・」
虚森罰斗「ダメだ、脳改造を受けているからか、 何も思い出せない・・・」
虚森罰斗「わわ! とりあえずここにいたら危ない!」

〇ネオン街
虚森罰斗「とりあえず研究所から逃げて 街まで来たはいいけど・・・ これからどうしよう」
虚森罰斗「いくらコウモリが夜行性だからって、 夜の街を行くあてもなく歩き続けるのは メンタルに来るものがある・・・」
ベル「もし、そこのお兄さん」
虚森罰斗「うわぁ! ネコがしゃべった!?」
ベル「ふふん、にゃーはただのネコじゃないにゃー 魔法少女ヒーローの相棒、妖精猫だにゃー まあ引退してますけどにゃー」
虚森罰斗「ヒーローの相棒・・・ それじゃ怪人のオレとは敵になるのかな」
ベル「ノンノン! 陽向美音(ひなたみおん)ちゃんのライブは ヒーローも怪人も大歓迎だにゃー」
虚森罰斗「美音ちゃん・・・?」
ベル「まあまあ。百聞は一見にしかず。 とにかくライブにゴーですにゃー」
虚森罰斗「えっいやちょっと、オレお金持ってない!」
ベル「転売ヤーが出た関係で空席があるのにゃー 特別に無料で招待だにゃー」
虚森罰斗(そんなんでいいの!?)

〇コンサート会場
虚森罰斗(結局流されて来てしまった・・・)
虚森罰斗(記憶がないからたぶんだけど、 オレ、アイドルのライブなんか 来たことないぞ・・・?)
陽向美音「みんなー! 今日は美音のライブに 来てくれてありがとうー!!」
虚森罰斗「始まったみたいだ・・・! あの子がアイドルの子か・・・!」
陽向美音「まずは一曲目、いくよー!」

次のエピソード:心ゆさぶるライブ

コメント

  • 思わぬ立場同士の意外な出会い!
    つづきが気になります♪

  • ベルちゃん可愛いです!セリフから醸し出す雰囲気も含めて!
    設定も展開も大好きですので、続きも読みたいです!

  • コウモリ怪人とアイドルがどう関わっていくのか、気になります!
    カワイイ白猫ちゃんがキャッチしてたのは、笑いました。

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