会社から怪文書が届いたので従うことにした

木杉彬

第1話 (脚本)

会社から怪文書が届いたので従うことにした

木杉彬

今すぐ読む

会社から怪文書が届いたので従うことにした
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇アパートの前
高階 潤「ここが「特別寮」か・・・。」
  ボロアパートの門の前で俺は立ちすくんでいた。
高階 潤「強制転居なんだから、せめてもうちょっとましな所を用意して欲しかったよ・・・。」
「ちょっとおじさん。」
  すぐ左を向くと、そこには女子高生がいた。
  どうやら歩道を塞いでしまっていたようだ。
飯田 春「邪魔。」
  ・・・完全にコケにされている。
  今どきの女子高生はみんなこうなのだろうか。
高階 潤「ああ、すみません。」
  そういうと俺は、歩道を開けるため一歩前に出た。
飯田 春「・・・。」
  反応がない・・・。まるで屍のようだ。
高階 潤「あの・・・、通らないんですか?」
飯田 春「邪魔だって言ってんだけど。」
  これは「この世に存在するだけで邪魔」ということだろうか。
  高階潤、23歳。まだ死ぬにはやり残したことが多すぎるのだが。
飯田 春「だから、私もそこに入るからどけっつってんだよ!!」
高階 潤「・・・ご、ごめんごめん! どきます、どかせていただきます!」
飯田 春「ちっ・・・。 こんな頭悪いおっさんも一緒とかまじついてないわ。」
  そういうとぶち切れギャルは寮へと入っていった。
高階 潤「何なんだこりゃ・・・。」
  女子高生にキレられた挙句、へりくだってしまうなんて・・・。
  到着して早々自尊心がボロボロだ。
高階 潤「というか、女子高生・・・? これもうちの会社の決定なのか・・・?」
  そうだ、そもそもすべての始まりはうちの会社から届いた怪文書にある。

コメント

  • いきなり女子高生に「邪魔」とか言われるととまどってしまいますよね。
    でも、主人公ちょっとネガティブにとらえすぎてて、クスッとしてしまいました。
    これから先が楽しみです!

  • 主人公の高階潤が女子高生に声をかけられたにも関わらず「生きているだけで邪魔」と思い込んでいるネガティブさにクスッと笑ってしまいました。どんな怪文書だったのか,気になります!読み終えてからふと著者名に気が付きました。「木杉彬」という名前,良い名前だなと思いました!これからも頑張ってください!

  • 強制転居…会社側からの命令ってことですよね。
    でもその寮には何故か女子高生が…。
    文章からするに、ファミリーで住めるようなところでもなさそうですし…続き待ってます!

コメントをもっと見る(5件)

成分キーワード

ページTOPへ