エロ漫画異世界転生 vs体育教師(脚本)
〇学校の校舎
学校が終わった。授業の進行が元の学校と同じぐらいでよかった。こいつの成績を俺が大きく落とすわけにはいかないからだ。
俺は剛山の手口をスマホの漫画で確認する。
そういえば、何故かスマホは元の世界の物だった。試しに親に電話をかけてみたが、そもそも電話番号が存在していないようだった。
それはともかく。漫画は既にダウンロード済みなので何度も読み返すことができる。
剛山の手口は盗撮だ。山谷サヤと弱太郎が手を繋いでいる様子や山谷の着替え等を盗撮して脅していた。
この学校は現代では珍しく、異性間交遊が禁止らしい。そのため、このような脅しが成立したのだ。
俺がこれから取る作戦は簡単だ。剛山の仕掛けている隠しカメラを全て回収するのだ。
漫画で位置を確認できるので見つけるのは容易い。問題は、俺が回収していると剛山にバレないようにすることだ。
ここはベタだが、近くの百均で買ってきたマスクとサングラスによる変装にしようと思う。
服装は生徒は全員制服なので、それだけでは個人を特定できない。それに、剛山も事を大きくはしたくないはずだ。
俺は早速、カメラの回収作業を始めた。
〇教室の外
俺は一つを残して、他の全ての隠しカメラを回収した。
最後の一つは山谷サヤの所属しているテニス部の更衣室だけだ。
しかし、男子が女子更衣室に入るのはかなり怪しい。というか犯罪だ。
先ほどからテニス部の様子を伺い、誰にも見られないように更衣室に入るタイミングを伺っていると────
雫川綾乃「どうしたの?」
いきなり、人に話しかけられた。
佐々木弱太郎「えっ!?」
俺が動揺しながら、声のする方を向く。そこには、雫川綾乃が居た。雫川綾乃は漫画のキャラクターで山谷サヤの部活の先輩だ。
剛山が山谷を脅す際に、不純異性交遊がバレたら雫川がテニスの大会に出られなくなるかもしれないと脅しのネタにされた人物だ。
雫川綾乃「何か用事?」
用事って・・・。まさか、女子更衣室に入りに来ましたとは言えない。
佐々木弱太郎「いえ、何でもないです。失礼します」
俺はそう言うとその場を走り去った。
〇教室の外
俺は部活動が終了するのを待って部室前に訪れた。本来なら部室には鍵がかかっているだろう。
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