妖しは闇を喰う

彩京みゆき

エピソード1(脚本)

妖しは闇を喰う

彩京みゆき

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〇田舎の公園
  夜の公園には、
  魔物が棲むという
  ブランコに
  うなだれて座る男が一人
男「あーっ 最悪だ最悪だ、 最悪過ぎる」
男「クソクソクソっ・・・ 死ねる・・・」

〇空
「なんと なんと・・・」
男「だっ・・・ 誰だ!?」

〇田舎の公園
男「うわあぁぁ〜〜〜っ!!」
妖「死ねるのか?」
妖「そんな簡単に、 死ねるのか?」
男「死ねるとか、 言葉のアヤだろうっ!!」
男「てかお前、何!? えっ!?」
男「何なの何なの、 何なのっ!?」
男「無理なんだけどっ!! えええっっ!?」
  男はブランコから手を離し、
  後頭部から砂に激突し、意識を失う。
妖「人というのは、 難解なモノよのう・・・」
妖「わたしは 邪気を喰う妖(あやかし)」
妖「まあ、妖とは人が名付けたものだ。 何とでも呼ぶがいい」
妖「悪魔か? バケモノかって?」
妖「本当に恐ろしいモノは 自分で決めればいいさ・・・」

〇空
妖「今夜の邪気は ちと喰いごたえがなかったのう・・・」

〇空

〇通学路
  長い髪の後ろ姿を追う
  男が一人
男2「フフフ・・・」
  公園へと向かう

〇田舎の公園
  男が
  その長い髪の肩に手をかけようとする
妖「何か用か?」
男2「うわあぁぁ〜〜〜っ!!」
男2「ばっ・・・ バケモノっ!!」
  男は逃げようとするが、
  金縛りにあったように動けない
妖「何と非礼な・・・」
妖「わたしから見れば お前たちの方が面妖な生き物だというのに・・・」
妖「うんうん、」

〇空
妖「今夜の邪気はなかなかの濃厚さだ・・・」

〇田舎の公園
女の子「ママー!!」
ママ「もう帰るわよ」
女の子「もっと遊びたいよー」
ママ「だめよ・・・」
ママ「ここの公園は、 昔から夜になるとオバケが出るっていうから・・・」
女の子「えーっ!? オバケこわいよ 帰るっ」

〇空
女の子「ねえママ、 そのオバケはおうちに帰らないの? 悪い子なの?」
ママ「さあ、どうかなあ?」
ママ「おうちに帰らないのが 悪い子かなぁ?(笑)」

コメント

  • やっぱりラストが気になります。あ、あのアップにした絵画的な背景は、どうやってるのか気になりました。

  • 最後のママの一言『家に帰らないのが・・』が意味深いですね。妖も言っていたように、彼らからみたら私達人間のほうが色んな意味で不気味な存在かもしれません。

  • 絵とサウンドがぴったりしていてよかったです、怖くなりました。本当に怖い存在なのか実は守ってくれている存在なのか、、、少し深みを感じました。

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