22×4

彩京みゆき

エピソード1(脚本)

22×4

彩京みゆき

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〇古い大学
「大学四年生。 俺たちはもうすぐ卒業する」
トオル「22歳の」
  俺たち四人・・・

〇中庭
トオル「最近、俺たちのアイドル、ハルカに ストーカーが付いたらしいんだ」
トオル「誰かにずっとつけ回されているらしい。 怖いなぁ・・・」
  だから
  俺とユウキとショウゴで
  
  こうやっていつもガッチリ
  ハルカをガードしてるってわけだ
ユウキ「ハルカ、 今日は大丈夫だった?」
ショウゴ「何かあったら必ず 言うんだぞ」
ハルカ「いつもありがとう 大丈夫よ」
トオル「俺だってもちろん ハルカの事が心配なんだ」
トオル「一番口数が少ない俺だけど ハルカを一番に守ってあげたいよ」

〇幻想空間
トオル「俺は、 ずっとハルカの事が好きだった」
トオル「たぶんそれは ユウキもショウゴも 同じなんだろう」
「俺はアイツらみたいに ルックスが良くないから 悔しいんだけど・・・」

〇学校の校舎
「でも高校時代からずっと ハルカを知っているのは 俺だけなんだ」
「誰よりも 俺がハルカの事を一番 理解している」

〇大学の広場
トオル「彼女を守らなきゃならないとはいえ」
トオル「いつもハルカの周りに 男が三人もいるなんて・・・」
トオル「俺一人で 充分なのに・・・」
「なんて 嫉妬してる場合かっ しっかりハルカの事を守らなきゃ」
ハルカ「いつもありがとうね ユウキ、ショウゴ」
トオル「ああ、 ハルカが俺を見つめる」
トオル(ちょっと照れてるのかな? いつもだよね?)
トオル(分かってるよ、 ありがとうって言いたいんだよね?)

〇幻想
トオル(目を逸らさないで)
トオル(俺の事を 特別に意識しているのかな?)
トオル(分かったよ。 ユウキやショウゴに 気づかれたくないんだよね?)
トオル(あいつらきっと 嫉妬しちゃうだろうからなぁ・・・)

〇大学の広場
ハルカ「ねえ、 ユウキ、ショウゴ・・・」
ハルカ「この人よ!!」
  ハルカがトオルを指差す
ハルカ「最近、ずっとこの人が私の事を付け回しているの!!」
ショウゴ「お前かっ!?」
ユウキ「警備員さん!! こいつ部外者でストーカーです!!」
トオル「えっ!? ちょっと待って」
トオル「何かの誤解だからっ 落ち着いて きっと話せば分かるから・・・」
警備員「ほら、 君っ!!」
トオル「何言ってるんだよ 俺は、ハルカをずっと見守っているんだよ」
トオル「ねえ、分かってるんだろう ハルカ」
ハルカ「あんた 誰よ!?」
トオル「酷いなあ・・・」
トオル「ホントは気づいてるんでしょ?   俺は、ハルカの運命の相手だよ・・・」
警備員「君っ、 学生証は!?」
ユウキ「行こう ハルカ・・・」
ショウゴ「もう大丈夫だ」
ハルカ「うん・・・」
トオル「ハルカ、 本当は気づいてるんだよね 分かってるさ、 僕らの事は内緒なんだろ・・・」

〇空
「ハルカっ 待ってようっ・・・」

〇黒
トオル「俺とハルカの最初の会話は そんな誤解とすれ違いだらけだった」
トオル「でも彼女だって気づいているはずなんだ」
トオル「どんなに誤解があっても 反発し合っても 運命の相手だからね」
トオル「最後には 必ず結ばれるって事を・・・」
「待っててね」
「また 必ず 迎えに行くから・・・」

コメント

  • ストーカーの怖さが、ストーリー全体で迫ってきます。ストーカーもまた、理不尽です

  • いやいや怖い怖い…。
    でもストーカーってこんな感じなんでしょうね…。
    以前勤めていた会社でもありました。勘違いしてもはや付き合ってると思い込んでる人が…。

  • 最後の不穏な感じがなんとも怖かったです、始まりとの対比がさらに効果があったように思います、人を想う気持ちは時に過度になりますよね。

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