世界樹世界の魔女と龍

小潟 健 (こがた けん)

50 the birth cry(脚本)

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〇荒地
オスカー「フーッ、フーッ──」
イスランド兵4「勇士隊のオスカー! 貴様、今仲間をドーカに──」
オスカー「ウッ、うるせえーーっ!! 退けえっ!!」
イスランド兵4「敵前逃亡する気か!? 重罪だぞ!!」
進化した色違いのドーカ「ぷぴい」
イスランド兵4「クッ、コイツも放っておけん・・・ 本隊へ応援を要請しろ!」

〇荒地
オスカー「ハァ、ハァ!」
「?」
フリードリヒ「アレは、オスカー?」
フリードリヒ「何故あんな所に・・・?」
シャーキン将軍「フリードリヒ、助かったよ」
フリードリヒ「いえ、この戦、俺や勇士隊を将軍の思うように使って下さい ただ──」
フリードリヒ「先程、勇士隊のオスカーがあちらを海岸方向に走って行きました」
フリードリヒ「何か状況が変わったのでしょうか?」
シャーキン将軍「ぬ? 知らんな・・・ オイ、何かあるか?」
イスランド兵3「えっと、勇士隊の配置は──」
イスランド兵3「アレ? アレ? 居ない?でも、後続の部隊は、居る? 交戦中──」
???「伝令ーーっ!! 異常個体を確認!」
???「応援を──ぐあっ!?」
フリードリヒ「──行きます」
シャーキン将軍「頼んだ」
ドミニク将軍「シャーキン!」
シャーキン将軍「勇士隊とその後続部隊に壊滅の恐れがある 撤退者の受け入れ準備と青の砲の用意だ」
イスランド兵3「将軍、あの色違いのビチ○ソ様子が変で──」

〇荒地
イスランド兵5「う、あぁ──」
イスランド兵8「クソぉ!! カスミを放せよ!!!!」
進化した色違いのドーカ「んぉん」
イスランド兵8「ち、ちくしょうが!! カスミ!! カスミを!! よくも!!!!」
  イスランド兵がドーカの首に刺していた槍を引き抜き、今度こそは、と決死の思いと共にドーカの目に向けて必殺の槍を突き出す──
イスランド兵8「殺してやる!!!!」
  その先には渾身の魔力が──己の命を削る力が込められ、本来手の平に隠れる位の槍先は、腕1本程の巨大な矛と化していた
イスランド兵8「『矛牙─ムガ─』アァッ!!!!」
  日頃の厳しい訓練と、彼を庇い先に逝った仲間達への思いは、その槍を絶技と呼ぶに相応しいモノへと昇華する
進化した色違いのドーカ「ぱああ」
  だがその絶技はドーカにかわされ、かすり傷──6つ在る目の1つを切り裂くにとどまる
イスランド兵8「クソが・・・」
進化した色違いのドーカ「んまぁは」
イスランド兵8「皆、ごめん──」
イスランド兵8「──カスミ、お前の仇を、討てなかったよ」
進化した色違いのドーカ「むんもぅ」
進化した色違いのドーカ「むぐぅ んもんもぅ」

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