ビジネスカップル

F君(Silver Capricorn)

ビジネスカップル(脚本)

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〇教室
  昔から「努力をする人は必ず報われる」と言う言葉があるが私はそうは思わない。
  例えば、10時間勉強を3年間やったとして、覚えられなければ意味がない。
  だが、体育会系の親から言われたのは、「こんだけやっても駄目なんだからもっと勉強を人一倍やるべきだと」
  私の19年間の中で出された結論を言うと努力をする人は報われない。※才能がある場合は別である。
  ならどうした方がいいのか?
  それは、自分に合った方法で抜け道を探す事である。
  だが、才能がある人はこう言うだろう。
  「結局あいつは逃げたんだ」
  「だせぇ〜笑笑」など罵詈雑言を浴びせて来るだろう。
  私はこのタップノベルを使って言いたい事があります。
  いつも成功法で戦わなくていいと。

〇散らかった職員室
多田先生「で、このレポートはなんだ?」
星野航「えーっと、課題作文です」
多田先生「そうだな?」
多田先生「で?何を書く作文だったかな?」
星野航「はい。それは、優等生の作り方です」
多田先生「で、お前が書いたのはなんだ?」
星野航「努力する人は報われないです」
多田先生「つまり、頭悪い奴の言い訳って事か」
星野航「いえ、言い訳じゃなくて、事実です」
多田先生「あんまりふざけた事ばっかり言ってるとはり倒すぞ」
多田先生(あ、今の時代こう言う事を言うとすぐ教育委員会に訴えてられるんだった。 まぁ、こいつなら大丈夫だろう)
星野航「すいません」
多田先生「まぁ、いい」
多田先生(そう言えば、当時こいつ同じ事を言ってた先生がいたな)
「ちょっと待ってろ」
星野航「はい」
南雲先生「なんだ!? こいつか?どれ、見してみろ」
星野航「どうぞ」
南雲先生(なになに、ふむふむ 中々面白い事が書いてあるじゃないか)
  恐る恐る聞いてみる事にした。
星野航「どうですか?」
  すると、腹を抱えて笑い出した。
星野航「そんなに笑わないで下さい」
南雲先生「あー、可笑しかった」
南雲先生「笑っちゃって悪いな」
南雲先生「君は、拗らせてるな〜」
南雲先生「だが、私はこれが君の武器なんだと思う」
星野航「俺の武器ですか?」
南雲先生「ああ、そうだ」
南雲先生「それよりも君は部活に入っているか?」
南雲先生「君みたいな奴は部活に入るのがいい」
南雲先生「ついて来た前」
南雲先生「ここが部室だ!」

〇生徒会室
  ドアを開けるとそこには、ショートヘアの少女がスマホを使って何かを観ている様だった。
南雲先生「入るぞ。 いきなりで悪いが入部をさせたい生徒がいる」
星野航「初めまして、星野航です。 宜しくお願いします」
神崎「神崎です。宜しく」
星野航「それで、この部活は何部何ですか?」
南雲先生「見ての通り映画研究部だ」
南雲先生「部員は1人しかいないが、君が入る事によって部活として存続させる事が出来るんだ」
神崎「星野くんありがとうね」
星野航「いえ、」
星野航「それでこれから俺は何をすればいいのですか?」
南雲先生「うーんそうだなぁ〜 星野は、脚本担当兼演者 神崎は、演者でどうだ?」
南雲先生「それと、この際だから2人とも付き合っちゃえ、、、」
星野航「しれっとした顔で、変な事を言わないで下さいよ」
南雲先生「ビジネスカップルだと思えば割り切れるだろう?」
神崎「私は星野君でも構わないけど」
星野航「神崎さんまでからかわないで下さい」
星野航(ええ、それって俺の事)
神崎(言葉では、あんな事を言ってるけど、満更嫌でもなさそうね)
神崎(可愛い)
神崎(この人で色々と試そうかしら)
「悪いがこの後、会議があるから先に始めておいてくれ」

コメント

  • 努力というのはあくまで結果あってのこと、という認識になりがちですよね。
    頑張ったことに意味があるってのは後から言えることで、当の本人たちはそんなこと思えないのも痛いほどわかってしまいます…。

  • 努力に関してはとても共感しますね。世の中の価値観が、頑張ることが善であり、頑張りすぎて鬱になったら急に頑張るなと言う、厄介なものですからね。

  • 努力にまつわる星野君の考えも共感できますが、努力の期間や限度を見極める力があるかないかということも大切な気もします。でも若いうちは、そんな事気にせずとことん努力してみることも必要ですよね。きっと新しい部活動で新しい見方ができるかもしれませんね。

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