47 密です(脚本)
〇荒地
フリードリヒ「アレは、マズいぞ・・・!」
上空にて、テルトラット軍の最高戦力を誇るドラゴンは
フリードリヒ「完全に囲まれた、なんて数だ・・・」
〇荒地
レミア「ちょっと!? あのドラゴンがヤられたら、コッチもマズいんじゃないの?」
オスカー「ケッ・・・ 確かに、今あのデカブツがドーカどもに殺られたら・・・」
オスカー(どうせなら、背中のアバズレだけが死んでくれれば良いんだが・・・)
〇草原
イスランド兵3「飛行型が、こんなにも居たなんて・・・」
シャーキン将軍「奴ら、出し渋っていやがったのか!?」
ドミニク将軍「ミスリルを下げさせるぞ! アイツを失っては我々に未来は無い!!」
〇空
散発的に飛ばされる粘液を躱しながらミスリルとアデライーデは相談をする
ミスリル「ガア、ウゥ?(マズいな、どうする?)」
アデライーデ「危ないなら、一度下がろう──」
ミスリル「ゴルルウ?(その方が危なくはないか?)」
アデライーデ「速度はアンタの方が上さ」
ミスリル「ウ? グウウン?(うん? それはそうだろう?)」
アデライーデ「一度退いて、せめて正面だけを相手取れる位置に付くんだ 背後を気にしないで戦えればきっと勝機は在るはずさ」
ミスリル「ン? ・・・ンンン?(ん? ・・・んんン?)」
ミスリル「・・・ガウゥ、ウゥグウル(・・・成る程、舐められたもんだ)」
アデライーデ「はぁ? 舐め?」
ミスリル「グゥアウゥ、ガアゥ(マズいのは俺では無い、下の人間共だ)」
アデライーデ「・・・うん?」
ミスリル「ガア、グオオゥウォウゥゥ(俺だけでは、このドーカ共が一斉に下の人間に粘液を撃たれれば防げない)」
ミスリル「グウォゥ(それが俺の困り事だ)」
アデライーデ「・・・・・・コイツらを、アンタだけで相手するのは?」
ミスリル「グゥラァウ(俺と姉貴だけなら問題無い)」
アデライーデ「・・・・・・たらしドラゴンめ」
???「アデライーデ!作戦は変更だ! ミスリルを下げろ!!!!」
ミスリル「ガアァ、グオラァァ(ドミニクの『戦言』だな、あの者らしい心配性だ)」
アデライーデ「・・・ドミニクさんは優しいのさ」
ミスリル「──グルゥ、ガルウゥグルル(──姉貴、どうやら俺の心配は杞憂だったらしい)」
粘液を躱しながらミスリルは僅かに位置を島の中央──テルトラット軍から離れる位置にズラしていた
ミスリル「ガアルゥ(奴らは俺にご執心の様だ)」
ミスリルを囲む飛行型のドーカは地上の軍に見向きもせず、皆ミスリルばかりを狙って動く
アデライーデ「魔王が──知性ある者が指揮しているワケじゃあ無いって事かね?」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)