パパ甘ボイスを聞かせてプリーズ!

匿名

パパ甘ボイスを聞かせてプリーズ!(脚本)

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〇豪華なリビングダイニング
パパ「ハッピーデスデイディアりさちゃん~♪ ハッピーデスデイトゥーユー♪」
パパ「・・・1人で歌うって恥ずかしいですね。りさが喜ぶならいいのですが・・・」
私「大喜びですありがとうございます・・・!(早口)」
ママ「大満足ですありがとうございます・・・!(早口)」
私「さ、どんどん行こう! 今から録音するので私はしゃべりません」
ママ「リストの上から順番にお願いね。はいアクションっ!!」
パパ「えぇっと・・・分かりました。まずは――」
パパ「『嫉妬するヤンキー彼氏』ですね」
パパ「ヤ、ヤンキー。僕に出来るでしょうか・・・」
パパ「でも、りさのためですね。では」

〇学校の屋上
パパ「――なぁ昨日さ。放課後、男といたよな」
パパ「誰、アイツ」
パパ「・・・クラス委員で、日直の仕事をしてた?」
パパ「ふぅん」
パパ「なんか、随分仲良さそうだったじゃん・・・」
パパ「・・・やっぱさ」
パパ「お前。優等生だし、ああいう──」
パパ「・・・真面目なヤツが、好きなのかよ?」
パパ「別に?」
パパ「お前が誰を好きでも・・・」
パパ「奪い取ってやるし、いいけど」
パパ「・・・いや、嘘」
パパ「やっぱムカつくわ」
「(チュッ)」
パパ「お前の心も、身体も──」
パパ「全部、俺のもんだ」
パパ「他のヤツになんか1つもやらねーから。 覚えとけよ?」

〇豪華なリビングダイニング
パパ「どうだったでしょうか? キスをするフリ、というのは照れますね・・・」
パパ「えっ、泣いてます!?」
パパ「アッハイ。では続けますね」
パパ「次は『ダークな一面を見せるワンコ系彼氏』ですか・・・」
パパ「難しそうですが、頑張ります」

〇女の子の一人部屋
パパ「お邪魔しまーっす! あーそーぼ!」
パパ「えぇ~。せっかくの夏休みなのに宿題って・・・」
パパ「今日やらなきゃだめぇ?」
パパ「うぅ・・・そりゃあ僕もまだ終わってないけど」
パパ「! あ、そうだ!」
パパ「じゃあさ、一緒に宿題しよっ! それで~」
パパ「僕が1問正解するたび、1つ君がお願い聞いてくれるのはどう?」
パパ「だってだって! 僕頭悪いんだもん。君がご褒美くれなきゃ頑張れない~」
パパ「え、いいの? ありがとうっ!!」
パパ「・・・・・・くすっ」
パパ「じゃあさ」
「――僕のお願い、何でも聞いてくれなきゃいやだよ?」
「ふふっ。どんなことでも──」
「ねぇ。今――、」
「僕に」
「何されちゃうって、想像した?」

〇豪華なリビングダイニング
パパ「こ、こんな感じで合っていましたかね? ええと最後は・・・・・・」
パパ「『肉体関係を迫るS系ヤンデレ男』――」
パパ「! これは、その。教育上よろしくないのでは・・・」
パパ「えっ、18歳になったお祝いにぜひ?」
パパ「・・・わかりました」
パパ「でも、あまり過激なら途中で止めますからね?」

〇穴の開いた部屋
パパ「――おはよう。ぐっすり眠っていたね」
パパ「誰?ですか」
パパ「嫌だな。貴方の婚約者ではないですか」
パパ「貴方と私は、将来を誓い合った仲でしょう」
パパ「・・・そんな約束をした覚えはない?」
パパ「フフッ。ご冗談を」
パパ「・・・毎日、貴方の隣の部屋で寝起きして、」
パパ「貴方の息遣いや、肌の擦れる音を聞きながら──」
パパ「僕はいつ貴方に会いに行こうか、今日の佳き日を楽しみにしていたのですよ・・・」
パパ「ね。分かっているんです」
パパ「恥ずかしがり屋な貴方が、壁をノックして私に合図をくれたこと・・・」
パパ「精神的な繋がりだけでなく、肉体的にも繋がりたいと、僕を急かしましたよね?」
パパ「あぁ、そんなに泣かないで下さい。 今叶えてあげます」
パパ「私は良き夫となる男ですから」
「――さぁ、身体を開いて」
「僕に貴方の全てを委ねたなら・・・」
「――気持ち良くして差し上げますよ?」

〇豪華なリビングダイニング
パパ「――以上、ですね」
パパ「誕生日プレゼントが台詞の音読って・・・。 本当によかったんですか?」
私「ブラボ~~~!!!!!!!!(号泣)」
ママ「リサちゃん、グッジョブ~!!!!!(号泣)」
私「ハァハァ(興奮) パパはイケメンでイケボなんだから、普段からもっと活用しないとね!」
ママ「この台詞、りさちゃんが用意したの?作家になれるわ~!!天才ね!!!」
私「ふふん。日々パパをモデルにして夢小説書いてるからね♪任せてよ!」
パパ「ゆ、夢・・・・・・?」
私「はー堪能したっ。ありがとうマイファザー・・・これで思い残す事は無いよ・・・」
パパ「・・・・・・・・・・・・」
パパ「・・・・・・・・・・・・」
パパ「あの」
パパ「もう少し、続けてもいい?」
私「えっ?」
パパ「・・・・・・・・・・・・」
パパ「――18歳の誕生日、おめでとう。りさ」
パパ「産まれてきてくれて、僕の娘になってくれて。ありがとう」
パパ「産まれる前から、りさのことが大好きだよ」
私「――!」
パパ「――ママも。大変な思いでりさを産んでくれて、ありがとう」
パパ「僕と出会ってくれた、あの日からずっと――愛してる」
ママ「――!」
パパ「す、すみません。耳元で・・・。気持ち悪かったですか?」
パパ「でも用意された台詞じゃなくて、自分の言葉も伝えたくて――」
倒れる私とママ「ギャ――――――――!!!!!!(尊死)」
パパ「えっ。りさ!? かな!? ちょ、ちょっと!あのっ、大丈夫ですか!?」
起き上がる私達「――パパ・・・・・・!」
飛びつく私達「大好きっっっ!!!!!!!」
パパ「わぁっ!!」
  僕は飛びついてくる娘と妻を受け止めきれず、床に倒れる
パパ「ふっ。あはははは!」
  (他の人から見れば、僕たち家族は、ちょっと変わってますよね)
  (でも)
  (大好きな家族の笑顔を見ていたら――)
  (こんな形もあっていいのかなって)
  (そう思うんですよ)
  ~Thank you for Playing!~

コメント

  • パパに対してこんな感情をもてるほど、かっこよくてイケボのパパなんてうらやましすぎですね。娘さんは少し将来が心配だですが…笑奥さんは本当に羨ましいです!

  • ぶっ飛んだファミリーですね!でも最後のパパからの言葉ですごく家族の絆が深いことがわかりました。こんないい声のパパなら、娘としても妻としても自慢ですね!

  • どんな形でも家族は家族ですよね。
    いい意味でも悪い意味でも。
    こんなに色々な場面のセリフもスラスラとなりきってしまうイケメンパパ…いいなぁ笑

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