愛してくれるなら

きりゅう

読切(脚本)

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〇総合病院
  俺の名前は瞬。19歳で大学生。
  俺には妹がいる。名前はみさきで7歳。
  みさきは昔から体が弱く、入退院を繰り返している。
  今日もみさきに会いに大学が終わってすぐに病院にきた。

〇病室
  私はみさき、17歳。大きな病気を抱えている。
  私には昔から好きな人がいる。幼なじみの瞬くんだ。瞬くんは大学生だから私の事なんて妹としか思っていない。
  でも今日は大学が終わってから来てくれるみたい。

〇病室
みさき「あ、瞬くん!」
瞬「みさき、今日は体調大丈夫なの?」
みさき「うん!今日は元気だよ! 瞬くんが来るって聞いてたから昨日は大人しくしてたんだ」
瞬「よかった。でも毎日大人しくしててくれたら1番なんだけどね〜」
みさき「えぇ〜みさきには無理だよ〜 瞬くんが代わりに大人しくしててよ」
瞬「まったく・・・みさきは昔から変わらないな」
みさき「ふふっ、瞬くんが困ってるの面白い」
瞬「またそうやってからかおうとする・・・ そりゃ困るよ あ、もう時間みたいだね。また来るから」
みさき「え〜またすぐ来てね 待ってるから!」
  また子ども扱いされた。やっぱり私の事なんて眼中にないんだよね・・・

〇病院の診察室
みさきの主治医「みさきちゃんは病気が進行してしまっているので手術が必要になってしまいました」
みさきの母「え、、手術をしたら治りますよね?」
みさきの主治医「はい、治ります。安心してください」
(よかった・・・)
みさきの母「では手術をお願いします」
瞬「みさきには僕が伝えますね」

〇病室
瞬「みさき・・・」
みさき「あ〜瞬くん!待ってたよ〜 ほんとにつまんない、早く退院して瞬くんとデートしたい〜」
瞬「あのね、みさきに大事な話があるんだ」
みさき「何?何か怖いな〜」
瞬「みさきは手術を受けなきゃいけなくなった」
みさき「え?何で?また悪くなってたの?」
瞬「うん、、辛いよな」
みさき「手術・・・はしないよ 痛いの嫌いだし、体に傷跡なんかできたら彼氏もできない、結婚もできない・・・」
瞬「みさき!そんなこと言うな! 俺はみさきがいないとダメなんだ」
みさき「え?でも・・・」
瞬「みさきは嫌かもしれないけど、もしみさきに彼氏ができないなんてことがあったら俺がなる。俺がみさきと結婚もする」
瞬「それじゃあダメか? 俺、こうなってから気づいた。 みさきのことが好き。みさきがいなくなったら生きてる意味がなくなるよ」
みさき「え・・・ほん、と?」
瞬「当たり前だろ。嘘ついてどうすんだ」
みさき「私も瞬くんが好き。ずっと好きだった。 瞬くんと両想いだったのがせっかく分かったのに死ぬなんてもったいないよね」
みさき「手術受けてみようかな・・・」
瞬「ありがとう、みさき。 頑張ろうな」

〇病院の廊下
  手術中

〇病室
瞬「みさき・・・」
みさき「ん、、」
みさき「瞬くん?」
瞬「みさき?手術成功したよ よく頑張ったな」
みさき「うん!瞬くんがいたからだよ! ありがとう・・・」
瞬「これからデートたくさんしような! 大人なこともな」
みさき「なに言ってんの!」
瞬「照れるなって〜」
  また駿くんの笑顔が見れてよかった
  病気も治ったし、これから毎日楽しみだな

コメント

  • 2人の想いや関係性が良くわかる、可愛らしい物語ですね。兄妹のような恋人のような、こんな間柄で育む愛っていうのもいいですね!

  • 好きな人がいるから手術に臨む。好きな人のために手術の成功を祈る。2人の愛は本物です。愛は困難を乗り越え、やがて素晴らしい人生が始まります。

  • 女性は特に手術の傷跡は気になりますよね。そういうのも含め、すべてを愛してくれるという信頼感があったからこそ、そして一緒に生きていきたい相手がいるからこそ、手術にふみきれたんですね。成功してよかったです。

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