イケメン✕フツメン✕三者三様

まっきぃ

読切(脚本)

イケメン✕フツメン✕三者三様

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〇おしゃれな大学
  4月。
  
  大学。
  
  入学式。
  俺の隣には、イケメンが座っていた。
  そいつとは、サークルも同じだった。

〇並木道
イケメン「じゃあ、今度の土曜日にさ、そこ行こうぜ〜!」
俺「おっけー!」
  結論。
  
  話してみたら、イケメンはますますイケメンだった。
  顔、マジでイケメン。
  中身、めっちゃいいやつ。
女子「二人ともおはよ!」
  昨日、サークルの集まりで話した子が駆け寄ってきた。
イケメン「おはよ! 昨日はお疲れ様〜!」
女子「うん!」
  イケメンに話しかけられた女子は、かなり嬉しそうだ。
  そういや昨日も、結構グイグイ俺らに話しかけてきた子だったな。
  俺はちらっと隣を見る。
  ──やっぱ、こいつイケメンだもんな。
  俺は普通・・・だと思うけど。
  そこまで悪くはないとは思いたいけど、決してこいつみたいなイケメンではない。
  悲しいことに。
イケメン「じゃ、決定。 よろしくな〜!」
俺「んあ?」
イケメン「んあ、ってなんだよ笑」
イケメン「さっきの話の続き。 今度の土曜日、遊び行く話してただろうが〜」
俺「悪ぃ、そうだったな〜」
イケメン「てめ笑」
  笑いながらイケメンは、俺の頭をワシャワシャしてきた。
女子「ちょっと! 何イチャイチャしてんのさ〜」
イケメン「ん〜?」
  微笑んだイケメンは、さらっとその子の頭もなでた。
  イケメンは、たやすく女の子の頭をなでることのできる生き物だ。
女子「あ、いたいた!」
  また女の子が近づいてきた。
  
  確か・・・同じ授業を取っている子だ。
女子「あ、午後の授業同じだよね! 一緒に行こう!」
女子「うん!」
  その子は、ちらっとこっちを見た。
イケメン「あれ、確かなんかの授業で一緒だったよね! よろしく!」
女子「あ・・・うん!」
  ──あ。
  顔がほんわか赤くなってる。
  もしかして、人が人を好きになる瞬間を、見てしまった感じだろうか。
  女子たちは、こっちを見て目をキラキラさせてる。
  イケメンは、そんな視線に気づいてんだかどうだか。
  穏やか〜なままだ。
  慣れてるだけかもしれない。
  視線に気づいてしまうと、こっちまで照れてしまう。
  心がぽわっとする。
  4月。
  
  大学。
  
  季節も気持ちにも、春が来てるって感じだ。
  楽しい4年間になりそうだな。

〇並木道
  4月。
  
  大学。
  
  入学式。
  隣の席には、普通の男子がいた。
  そいつとは、サークルも同じだった。
普通の同級生「んじゃ、今度そこに行こうぜ〜」
俺「おー」
  話してみると、そいつは本当に普通で。
  普通にいいやつだった。
  どこにでもいそう、っていいよな。
  俺は常々そう思う。
女子「二人ともおはよ!」
  昨日、サークルの集まりで話した子が駆け寄ってきた。
俺「おはよ! 昨日はお疲れ様!」
  俺が話すと、大抵の女の子は嬉しそうな顔をする。
  小さいころからそうだった。
  どうやら、俺はイケメンの部類らしい。 
  らしい、というか──自覚はある。
  そうこうしていると、もう1人女の子が近寄ってきた。
  二人とも、かわいい。
  目がキラキラしてる。
  でも俺、そういう目で見られたいわけじゃないんだよ。
  俺は普通に、ふっつーーーーに人と話がしたいんだよ。
  それが俺の願い。
  どこにでもいそうな顔で、どこにでもいそうな性格で、
  普通の大学生活を送りたいんだ。
  俺の思考をよそに、みんなは会話を続けている。
同級生「君ぐらいがちょうどいい、って言われそうな感じはする笑」
普通の同級生「いや、それ、褒めてねぇよな?!」
女子「でも「彼氏にするならちょうどいい」って言われるの、わかるよ笑」
  気づけば、
  彼氏彼女にするならどんなタイプがいいか、
  って話になってたっぽい。
  ──いいなぁ。
  会話を聞いてると、なんだか心がほわほわする。
  ちょっとだけ。
  たまには。
  
  
  ──こういうふうに、いじられてみたい。
  俺は、隣をちらっと見た。
  こいつとは、もっと仲良くなりたいな。
  離れないでいてくれるといいな。
  楽しい4年間になるといいな。

〇おしゃれな大学
  4月。
  
  大学。
  
  入学式。
  前の席には、イケメンとフツメンが座っていた。
  その人たちとは、サークルは別だけど、
  授業が同じだった。
同級生「おまたせ!授業行こ!」
  大学で初めてできた友達は、活発で明るい子だ。
私「ううん! てかそっちのサークル、みんな仲良さそうでいいね!」
同級生「でしょ!」
同級生「でさ・・・・・・」
  活発で明るい友人だ。
  
  ──パッと見は。
同級生「いいよね〜あの2人〜♡」
同級生「推せるわ」
同級生「イケメンとフツメンが絡んでるのが、なんか組み合わせ的にいい。うん。まじ推せる」
  大学で初めてできた友達は、
  明るく活発な、腐女子で夢女子だった。
私「わかる。 あの2人見てるとキュンキュンする」
同級生「あのカップリングで白飯3杯いける笑」
  気の合う友達ができて、本当にうれしい。
  4月。
  
  大学。
  
  春らんまん。
  心は推しを求めてる。
  楽しい4年間になりそうだ。

コメント

  • イケメンとフツメンと、3人目は誰なんだ!?と読み進めていて、彼女だったかぁ〜、と(笑)
    推しは絡んでるだけで尊いですよね、わかりみが深いです……。
    こんな大学生活、ほわほわしてて楽しそう! 三者三様、皆が素敵なキャンパスライフを送れますように✨

  • 隣の芝は青く見えるって感じで、お互いがお互いを人間観察して羨ましがってるっていう設定がとてもおもしろかったです。個人的には女の子たちに共感。私も推しがほしい!推しがいるだけで毎日楽しさ倍増しますよね。

  • 新学期、新しい仲間が出来る瞬間、こうしてそれぞれの視点でその状況心境を語るのっておもしろいですね。イケメンでもフツメンでも、楽しんだもん勝ちですね!

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