家庭教師の先生! 私と付き合ってください!

高橋

1話完結(脚本)

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〇一戸建て
  東屋清一郎は、母親に頼まれて、母親の友人の娘の女子高生の家庭教師をすることになった

〇綺麗なリビング
来栖真梨「清一郎君。 今回は、娘の家庭教師を引き受けてくれてありがとう!」
東屋清一郎「大丈夫です。 でも、僕で本当に良いんですか?」
来栖真梨「大丈夫。 みっちゃんから、清一郎君が優秀だってことは聞いてるから」
  みっちゃんとは、清一郎の母親のことである
東屋清一郎「そうですか。 母が、そんなこと言ったんですね」
来栖絵梨「お母さん、ただいま」
来栖真梨「絵梨、お帰りなさい!」
  絵梨は、リビングにいる清一郎を見た
来栖真梨「絵梨。 この人は、絵梨の家庭教師をしてくれる、東屋清一郎君。  あいさつしなさい」
来栖絵梨「来栖絵梨です。 よろしくお願いします」
東屋清一郎「東屋清一郎です。 こちらこそ、よろしくね!」
来栖真梨「ここで、話しをしていてもしょうがないから、絵梨の部屋に早速案内しなさい」

〇女の子の部屋
来栖絵梨「すいません。 お母さんが、強引で」
東屋清一郎「ハハハ。 エネルギッシュなお母さんだね。 でも、家の母親も似たようなものだから、波長が合うんだろうね」
来栖絵梨「そうなんですね」
東屋清一郎「ところで。 絵梨ちゃんは、何の教科を教えてもらいたいのかな?」
来栖絵梨「現国と英語です」
東屋清一郎「分かった。 早速、学校で使っている、教科書を見せてもらっても良いかな?」
  絵梨は、清一郎に使っている教科書を見せる
  清一郎は、教科書をちらっと見た
東屋清一郎「とりあえず、今日は、このテストを受けてもらおうかな」
来栖絵梨「テスト、ですか?」
東屋清一郎「そう、テスト。 どこが苦手か把握したいから」
来栖絵梨「分かりました」
  テスト後
東屋清一郎「絵梨ちゃんの場合は、全てが苦手というわけではないね」
東屋清一郎「全問正解している設問もあるから。 明日からは、苦手な所を集中して教えていくことにするよ」
来栖絵梨「よろしくお願いします」
  清一郎が、家庭教師を初めて2ヶ月が、経った頃
  その時は、突然訪れた
来栖絵梨「清一郎先生!」
東屋清一郎「何かな? 分からないところでもあったかな?」
来栖絵梨「いいえ。 分からない所は今の所ないです」
東屋清一郎「じゃあ、何かな?」
  絵梨と清一郎の間に、沈黙が流れる
来栖絵梨「私・・・清一郎先生のことが好きです!」
東屋清一郎「え?」
来栖絵梨「なので、私と付き合ってくれませんか?」
東屋清一郎「ええっと」
  清一郎は、返答に詰まり、どう答えていいのか分からなくなってしまったが、我を取り戻し、答える
東屋清一郎「それは、できないかな」
来栖絵梨「そうですか。 理由を教えてもらうことはできますか?」
東屋清一郎「僕は、家庭教師で、君よりも7歳も年上なんだ。 年上だから、カッコ良く見えたのかもしれないよ!!」
来栖絵梨「そんなことは・・・」
東屋清一郎「中学生や高校生の頃は、年上の男性がカッコ良く見えてしまうものだからね」
来栖絵梨「・・・。 歳は、恋愛に関係ないじゃないですか」
  その日の家庭教師の授業は、気まずいまま、終わってしまった。
  この出来事により、しばらく家庭教師は休むことになった

〇研究所の中
  清一郎は、大学院の研究室で、一人呟いていた
東屋清一郎「あれから、絵梨ちゃんと気まずくなっちゃったな  どうすれば、良かったんだろう」
教授「清一郎君。何か、悩み事でもあるのかね?」
東屋清一郎「うわあ。 教授!突然、現れないでくださいよ」
  この人は、清一郎の大学院の教授で、清一郎の話を何でも聞いてくれる
教授「清一郎君が、悩んでみたいだから、驚かせようと思って」
東屋清一郎「驚いて、心臓止まるかと思いましたよ」
教授「悪かったね。 ところで、何に悩んでいたのかね?」
東屋清一郎「それは・・・」
教授「つまり、清一郎君は、家庭教師をしている女子高生の女の子の告白を断ったら、気まずくなってしまったということかな」
東屋清一郎「そうです」
教授「それで、それの何がそんなに問題なのかね?」
東屋清一郎「問題ですか?  家庭教師がやりにくいです」
教授「それは、やりにくいかもしれないね。 清一郎君は、その子のことが好きなのかね?」
東屋清一郎「好き? 嫌いではないです。良い子だと思っています。 優しいし、一生懸命な子なので、好感が持てます」
教授「つまり、清一郎君。 君は、自分では、気づいていないかもしれないけど、その子のことが好きなのだよ」
東屋清一郎「僕が、絵梨ちゃんのことをですか?」
教授「君は、年が離れてしまっているし、相手が女子高生だという世間体だけどを気にして答えてしまったんだよ」
教授「君の本当の気持ちは、どこにあるのかね?」
東屋清一郎「僕は・・・」
  清一郎は、いきなり立ち上がり、研究室を出ていった
  清一郎が行った後
教授「やれやれ、世話が焼ける子だね」

〇学校の校門
  清一郎は、絵梨の通っている高校の正門で絵梨のことを待っていた
東屋清一郎「絵梨ちゃん!」
来栖絵梨「え?清一郎先生!」
東屋清一郎「絵梨ちゃんに、話したいことがあるんだ」
来栖絵梨「何ですか?」
東屋清一郎「この間は、告白を断ってしまったけど、本当は僕も絵梨ちゃんのことが好きなんだ」
東屋清一郎「傷つけてしまって、ごめんね。 もし、絵梨ちゃんがまだ僕のことが好きで、こんな僕でよかったら付き合ってくれませんか?」
来栖絵梨「・・・。 こんな、僕じゃなくて、清一郎先生は、良い先生ですよ」
東屋清一郎「それって・・・」
来栖絵梨「お付き合い、よろしくお願いします。 清一郎先生!」
  清一郎は、嬉しくて、絵梨にハグをした
来栖絵梨「ちょっと、先生!ここ正門の前なので」
東屋清一郎「あ、そうだった。ごめんね」
来栖絵梨「あははは! 今だけですよ」
東屋清一郎「これから、何か食べに行こうか?」
来栖絵梨「いいですね。 その前に、家に帰って着替えてきてもいいですか?」
東屋清一郎「あ、そういえば、僕も研究室を飛び出してきてしまったんだ」
  この後、それぞれの用事を済ませた後、駅前で落ちあい、初めてのデートをした2人なのであった

コメント

  • 私は中学生の時知り合いのお姉さんが家庭教師についてくれてましたけど、部屋に二人で2時間くらい顔を付け合わせて密な時間でした。なので異性で外見が好みの教師だったら、何かしら生じることもあると思います。

  • 抱えた思いは人それぞれですよね。
    たしかに家庭教師といえど、生徒と付き合うのにはちょっと考えてしまいますよね。
    でも、歳の差とかは気にしなくていい気がします!

  • 確かに家庭教師と年齢の差は恋愛には関係ありませんよね。
    まぁでも現実は中々そう上手くいかないこともあったり…。
    生きにくい世の中だなあとも思ってしまいました…。

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